#002 「電話での告白」
初めまして!
ハローニューワールド!!ヘ(≧▽≦ヘ)♪
MooN WinDのサクラノルナです。
ゲームに出来そうに無い物語を思い付いてしまったので小説にします。
不定期ですが完結目指して頑張ります!
応援お願いいたします。
「す、凄い。本当だったんだ。」
めるる先輩の家から帰った後。俺は急いで部屋に向かった。
部屋について。ふと思い出した。
「待てよ。めるる先輩のギフトが本物って事は、さっきのメールは!」
俺は慌ててメールを見直した。
だがリンク先のページへ繋がらなくなっていた。
「ま、まさかな。殺しあいとか・・・なぁ。」
確かメールには、能力持ち同士で戦うように書かれていた。
「クソッ。もう少しちゃんと目を通せば良かったな。」
今更後悔しても遅い。
だけど誰が本物だと思う?
まあ確かに少しはワクワクしてたよ。
俺だって年頃の少年なんだし。
「でもたまたま。めるる先輩の弁当が・・・。」
いやそれはないか。
あの人はオカルトとかそう言う類いを信じていないんだ。
イタズラにわざわざこんな手の込んだ事をするかな?まずしないだろうな。
スマホを片手にまだメールが来てないか確認してると。
「まだ未読のやつがある。」
件名あなたのギフトの使い方。
そう言えば俺、自分の能力の使い方知らないな。
メールを開くとこう書かれていた。
ギフトランクSSS完全消去の使い方。
相手の目を見ながら完全消去と言う。そうすれば相手の存在が消える。ギフト所持者以外の記憶からもほぼ完全に消える。
「はっ!なんだこれ。最強じゃねーか!!」
この能力さえあれば俺は負けることは無いだろ。
そう思ったが。画面を下にスクロールしていくとこう書かれていた。
但し使用後7日間が経過しないと再度使えない。
「なんだよそれ。」
制限が有るのか。
そりゃそうか。でないと昭かなバランスブレイカーだ。そんなに甘くは無いか。
「とりあえず。ネットで他のギフト所持者を探してみるか。」
そうしてネットで色々検索していると結構いるみたいだ。だけど俺の能力に似たギフト所持者は居なかった。
翌朝目覚めると菜彩未からメッセージが来ていた。
「大変な事になった。起きたら電話ちょうだい!щ(゜▽゜щ)」
「大変なら絵文字使うなよ。」
ちょっとイラッとした。
でも菜彩未はいつもそうだ。
この前だって
「ごっちゃん数学のテストヤバイから勉強教えてお願いこの通り(*^▽^)/★*☆♪」
何て言うか喋る時と違うから。アプリでのやり取りになれてないんだろうな。
実際に困ったいたからなそのときも。
眠い目を擦りながら菜彩未に電話した。
「あっごっちゃん。どしたの朝からなに?遂に私にこくはくぅ?」
うん。キレて良いよね。
凄く眠たそうな声が聞こえ寝惚けているんだろうけどさぁ。
なんでこんなにも性格から変わるのかな?
「眠たいみたいだから電話切って良いか?」
「駄目だよ。」
急にいつも通りの口調に戻った。
「本当に私大変なんだからね。今から殺されるかもしれないの!」
普段菜彩未は少々ゆっくりと気が抜けるようなテンポで話すがこのときは違った。それだけ彼女が本気で危機にさらされているからなのだろうか。
「はっ!殺されるかもって何だよ。意味わからないよ。」
「詳しくは話せないの。」
「だったらどうしろと。」
「私の彼氏になったら教えてあげる!」
「・・・はい?」
気のせいだろうか。
俺今告白的な事を言われたような気が?
「えっ良いの!!」
菜彩未の喜ぶ声がスピーカー越しに聞こえた。
「ちょっと待った!!」
えっなにこれ。本当に俺告白されたの?
「なあ。菜彩未さん。」
「えへへ。なぁに?」
「えっとその。もしかしてだけど。本当に、だから。えーと。」
「もう。どうしたのごっちゃん?」
「お前。俺の事好きなの?」
恐る恐る聞いてみた。いやあれだよ。腐れ縁って言うてもね。正直可愛いよこの子。ねっ。
だから本当だったらマジで嬉しいよ。
「うん。大好きです。付き合って下さい!」
本当かーい!
「そ、そうか。でもなんで急に告白なんか?」
「うーん。実は、もう直ぐ死ぬかもしれないからさ。」
「何でだ?」
「それはね。おっと。危ない危ない。ごっちゃん酷いよ。先に告白の返事。」
誤魔化せてなかった。多分めるる先輩なら誤魔化せていたのに。
「まあ。そのなんというか。俺も菜彩未の事嫌いではないし。・・・好きだな。」
照れながら仕方なくいった。
近いうちに死ぬかもしれないっていう理由を聞くためで。別に菜彩未の事嫌いではない
「やったぁ!やっぱり幼馴染だよね!」
スピーカー越しでも喜んでるのが分かる。こいつ跳び跳ねているな。
下でお母さんビックリしてるよきっと。
「まあ落ち着けって。」
「ふふふ。そうだね、はしゃぎすぎちゃったわ。」
跳び跳ねるのを辞め少しは静かになった。
「で、何で死ぬのか教えてくれるか?」
これだ。この事が気になってしょうがない。
菜彩未が俺の彼女になることよりも重要だ。
「それが、大変なんだよ。きょうから私超能力者になったんだよ!なんかギフトコードを入力したら能力を手に入れたんだ。」
「!?」
俺はその言葉を聞いてゾッとした。
何故なら俺がギフトを使った戦いで生き残る為には、菜彩未も殺さないといけないからだ。
「へぇーそ、そうなんだ?」
「ねっ。凄いでしょ!!ただね、他にも色んな人が居て。その人たちを倒さないと駄目みたいなんだ。」
「それは大変だな。」
「でしょ。だからごっちゃん。私の彼氏として守って下さい!」
俺もギフトを持ってるから菜彩未の言っていることの意味がわかる。
もしかしたらこいつと殺り合う事になるかもしれない。だけどその時が長く続けば良いかな?
「詳しいことは分からないけど。わかった。お前を死なせない。」
今の俺にはその言葉しか言えなかった。
それに俺がギフト所持者って事も隠さないといけないな。
どうかバレませんように・・・。