プロローグ
初めまして!
ハローニューワールド!!ヘ(≧▽≦ヘ)♪
MooN WinDのサクラノルナです。
ゲームに出来そうに無い物語を思い付いてしまったので小説にします。
不定期ですが完結目指して頑張ります!
応援お願いいたします。
日常は続いているから日常なんだ。
うっすらと徐々に消えていく意識のなかで俺は考えていた。
半年前に戻れたらな・・・。
「いや、・・・意味が無いか。」
ギフトコード。
このご時世。誰しも一度は聞いたことがあるだろう。
あるサイトで決められた英数字を入力すると所定のポイントが貰える。
だけど違う。
俺の名前は、霧消護謨。
ごく普通の高校一年生。
だけど今日から異能使いになった。
いや本当になったのだろうか?
スマートフォンの画面には、
「ギフトコード入力完了」
と出ている。
「こんなんで、本当に異能が手に入るのか?」
俺は半分呆れ果てていたが。
それと同時に期待をしていた。
事の始まりは1通のメール。
「おめでとうございます。
あなたはギフトを持つ資格があります。」
「さあ今すぐこのコードの入力を」
ほんの二、三十分前の事だった。
いつもならはいはい。どうせどっかの業者が送った詐欺メールだろ。
ってなる所だったが。
そのときは違った。別にこのまま無視しても良かったんだけど。何故か無性に気になってしまった。
おもむろにそのメールを開き。
記載されていたURLからあるサイトに飛んだ。
「このページをご覧のあなた。おめでとうございます。あなたは素晴らしい神が与えしギフト。すなわち異能を手にすることができます。」
サイトには普通のフォントでこう書かれていた。
「なんだ異能って?」
「ああ。あれかアニメとかの観すぎの奴がたまに言っていたあれか。」
ピコン!
ギフトコードの入力後、しばらくしてから。スマートフォンが鳴った。
「あなたのギフトはランクSSS」
「ギフト名完全消去」
どうやらかなり当たりらしい。
翌日授業が終わり。放課後のホームルームも終わり。一人で窓の外から校庭を眺めていた。
廊下の外から走ってこちらに向かってくる足音が聞こえてきた。
「ごっちゃんお待たせ。さあ、帰ろうよ。」
勢い良く教室に入ってきたのは俺と同じ学年の色のブレザーを着た女の子。
幼馴染の腐れ縁の須木矢菜彩未だ。
どんだけ急いできたんだろうか。
彼女自慢のツインテールが乱れていた。
「ごめんごめん。宿題してなくて居残りさせられちゃったよぉー。」
彼女は笑いながら言った。
「お前またか。夏休みが終わったら本気出すとか言っていたのに。あれか、夏休みの宿題を手伝って貰うための嘘だったのか?」
俺は夏休みに菜彩未の宿題を手伝ってあげた。
二学期からはちゃんとするから手伝ってて泣きながら頼まれたからだ。
「まあ。昨日は・・・ちょっとね。」
まるでなにかを隠すように菜彩未は呟いた。
・・・昨日か。
俺が完全消去を取得した日だな。
とは言っても。実のところ効果は知らない。あの後間違って画面を閉じてしまったからな。
再度メールを見てもそのページに飛べなかった。そもそも本当に俺にギフトが宿っているか分からないしな。
「どうしたの?」
そんな事を考えていると菜彩未が顔を除きこんできた。
「うわぁ。ち、近いぞバカ。」
「わぁ。可愛い。照れちゃって。」
「て、照れてない。ただ。」
「ただ?」
菜彩未がクスクス笑ってる。
「びっくりしただけです。」
「ふふふ。まあそういうことにしておいてあげるわ。」
とあるありふれた日常。
俺は別にこのままこの日常が続くと思っていたのだろうか。
これからギフトを使用した異能バトルが始まるなんて。
このときは全く考えていなかった。