第九回 ゲスト:ナズーリン
〜BGM的な何か〜
阿求「皆さんこんばんはー。パーソナリティの稗田阿求です」
チルノ「こんばんはー。同じくパーソナリティの博麗霊夢です」
阿求「いや〜霊夢さん。最近どうですか?」
チルノ「あたいは最近大ちゃんと悪戯の日々だよ」
阿求「真似るならせめて後一分は真似ろぉぉぉ!!」
チルノ「開始十秒でキレた!」
ナズ「そらキレるはな」
チルノ「なんで!?」
ナズ「なんでと言われても」
阿求「まず聞きましょう。あなたは霊夢さんの代わりとして来ましたよね?」
チルノ「は……はい」
阿求「そして私は“いつも通りでいいので”、と言ったはずです」
チルノ「……はい」
阿求「なのにあなたは、開始早々に霊夢さんの真似をしたかと思ったら、次の瞬間には普段のあなたに戻っていた」
「……はい(ガクブル」
阿求「せっかくの私のふりも台無しですし、こんなのはネタとして成立していません。この意味がわかりますか?」
「はっ、はい!」
ナズ「まるでバラエティー番組で失敗した芸人と、その相方みたいだな」
阿求「いいですか! あなたは貴重な出だしを棒に振ったのですよ! その意味を本当に理解しているんですか」
チルノ「理解してるであります」
阿求「本当か!」
チルノ「本当であります!」
ナズ「今度は上司と部下だな。軍人の」
阿求「……わかりました」
チルノ「(;-_-)=3」
阿求「ただし!」
チルノ「はい!」
阿求「同じことしたら、どうなるかわかってますね?」
チルノ「はい!」
ナズ「……終わったか?」
阿求「そうですね」
ナズ「さっきまでの人間とは思えないくらい、満面の笑みだな」
阿求「そんなことありませんよ(ニヤリ」
チルノ「(;゜ロ゜)」
ナズ「…………」
阿求「どうしました?」
ナズ「いや……なんでもない」
阿求「あっ。紹介が遅れました。今回のゲスト、ナズーリンさんです」
ナズ「皆、こんばんは。ナズーリンだ。今日は宜しくな」
阿求「はい宜しくお願いします」
チルノ「宜しく〜」
ナズ「それで一つ問いたいんだが」
阿求「なんですか?」
ナズ「恐らく殆どの人間がこう思っていると思うが、なぜチルノがいるんだ?」
阿求「ああ、それは―――」
チルノ「霊夢の代役だ!」
阿求「(ギロリ」
チルノ「((((゜д゜;))))」
阿求「ええ〜。本人が言った通り、チルノさんは霊夢さんの代役で来たみたいです」
ナズ「霊夢はどうしてるんだ?」
阿求「風邪をひいて家で寝ているみたいです」
ナズ「あの強靱巫女が風邪をひくなんてね。珍しいこともあるもんだ。
だがなんでそれでチルノが来るんだ?」
阿求「それはチルノさんが」
チルノ「霊夢の家に行ったからだ。そかで霊夢に伝言を頼まれたんだよ」
ナズ「だからか。しかし、霊夢だったら式でも飛ばしてきそうだけど?」
阿求「チルノさんが尋ねた時間が悪かったんですよ」
ナズ「とゆうと?」
阿求「この妖精はあろうことか、今朝言われた伝言を夜に言ってきたんです」
ナズ「それはやってしまったな」
チルノ「あの三妖精がいけないんだ! 私が興味を引くようなことをするから!」
ナズ「そしてそれに釣られて伝言を忘れていたと」
阿求「だから⑨なんだよ」
ナズ「阿求、口が悪いぞ」
阿求「これは失礼」
ナズ「だがまあ、なんとなく状況は把握したよ。てっきり私は、第九回だからチルノが出てるのかと思ったよ」
阿求「さすがにそれはないですよ」
ナズ「だよな」
チルノ『なんだか阿求が冷や汗をかいてるように見えるけど、黙っておこう』
阿求「さて、お便りのコーナーにいきましょう」
チルノ「そうだな」
阿求「このコーナーは、リスナーから寄せられたお便りの内容を、ゲストと私たちが捌いていく人気コーナーです」
チルノ「ではお便りを……」
阿求「聖蓮船の知将たるナズーリンさんは、いったい何通のお便りが来てますかね?」
ナズ「そこまで言われると、照れるな」
チルノ「阿求、一枚したかないぞ」
阿求「あら」
ナズ「…………」
阿求「聖蓮船の知将もたいしたことありませんね」
ナズ「お前が言ったんだろ!」
チルノ「これを読めばいいのか?」
阿求「そうですね」
チルノ「え〜と最初のお便りは、え〜と、う〜ん」
阿求「どうしました?」
チルノ「漢字が読めない」
阿求「あ〜。では私が読みます。最初のお便りは、R.N:曼陀羅悪鬼丸さんからいただきました。
ネズミ系美少女ナズーリンに質問。
ネズミって身体の燃費が悪くて一日中なんか食べとかないと死ぬらしいけど、そこらへんナズっちゃんはどうなの?」
チルノ「そうなのか?」
阿求「そうですよ。今度慧音さんに聞いてみるといいですよ」
チルノ「そうする」
阿求「では続きを。
あと星ちゃんは今までどれくらい宝塔なくしたりしてた?」
ナズ「え〜と。確かにそれであっているが、私はそれじゃなくても大丈夫だ。妖怪だからな」
阿求「そうなんですか? 少しメタい発言をするなら、ナズーリンさんはたまにチーズが頭に浮かびますよね?」
ナズ「まあ私だってお腹が空かない訳じゃない。空腹の時は必然とチーズが浮かんでしまうんだよ」
チルノ「そんなもんか」
ナズ「そうなのさ。後、ご主人が宝塔をなくした回数は……正直数えていないな」
阿求「そんなになくしているんですか?」
ナズ「まあな。しかしこんな言い方はあれだが、宝塔だけならまだましなほうだ」
チルノ「他にもなくしてるのか?」
ナズ「そうだな。例えば耳掻きとか爪切りとか」
阿求「一般的になくしそうな物ですね」
ナズ「あと村紗とか」
チルノ「落とすのか!?」
ナズ「正確には置いて行かれた。
そして村紗はご主人を探してさ迷っているところを私が見つけた」
チルノ「迷子か」
ナズ「いや、村紗はご主人が迷子になったと勘違いをして探していたんだ」
阿求「当の本人は?」
ナズ「……帰って来たよ、村雨を置き去りにして」
阿求「ダメダメですね」
ナズ「まったくだ」
チルノ「! 阿求、そろそろ時間だって」
阿求「はいはい。じゃあそろそろエンディングです。ナズーリンさん、今日は楽しめましたか?」
ナズ「そうだな。でも喋りつくしてないから、また今度呼んでくれ」
阿求「勿論です」
チルノ「え〜と。これを読めばいいのか?
次回のゲストはレミリア・スカーレットさんです。お便りは、R.N:(ラジオネーム)をお書きのうえ、ゲストにたいする素朴な疑問や、聞いてみたいこと、適当なことを“感想に書く”書いて、金曜日までに送りください。
これでいいのか?」
阿求「上出来です」
ナズ「よく読めたな」
チルノ「全部平仮名だったから」
阿求「それでは恒例の、甘い一言で終わりましょう」
ナズ「ダウジングが反応してるんだよ。君が好きだってね」
阿求「ご馳走さまです」
チルノ「大丈夫か?」
阿求「大丈夫です。
では本日はここまで。お相手は稗田阿求と」
チルノ「チルノと」
ナズ「ナズーリンがお送りしました」
三人「バイバ〜イ」