第六回 ゲスト:黒谷ヤマメ
〜BGM的な何か〜
阿求「皆さんこんばんはー。パーソナリティの稗田阿求です」
霊夢「同じくパーソナリティの博麗霊夢です」
阿求「霊夢さん。WBC、日本終わりましたね」
霊夢「日本負けたみたいね。三連覇できずに残念だわ」
阿求「ほんとですね〜」
霊夢「ほんとね〜」
阿求「……」
霊夢「…………」
阿求「会話が途切れた!!」
霊夢「いや、私野球詳しくないし」
阿求「実は私もです」
霊夢「じゃあなんでふったの!?」
阿求「いや〜。タイムリーな話題だから、食いつくかな〜と思って」
霊夢「その浅はかな知恵が嫌な方向に進んだわね」
阿求「まあたまにはこんなこともありますよ。いついかなる時も、上手くいくとは限りません」
霊夢「開き直るな」
阿求「今日は話が続かなかったので、早速ゲストをお呼びいたしましょう。地底のアイドル、黒谷ヤマメさんです」
ヤマメ「ヤッホー皆。黒谷ヤマメ、十七歳です」
阿&霊「おいおい」
阿求「いつの時代のアイドルですか? 今時やりませんよそんなの」
ヤマメ「あっ、今日佃煮作って来たんで、よかったら食べてください」
霊夢「近所のオバチャンか!」
阿求「ありがとうございます。美味しそうですね」
ヤマメ「食べればビックリ、風邪をひきます」
阿求「では捨てましょう」
ヤマメ「嘘ですよ」
阿求「では美味しくいただきます」
ヤマメ「それも嘘です」
霊夢「どっちだよ」
ヤマメ「大丈夫ですよ。何もしてませんから」
阿求「もし何かしてたら、アルコール消毒してましたよ、ヤマメさんを」
霊夢「やめなさい、ヤマメが死んじゃうわ」
ヤマメ「大丈夫だよ霊夢さん。最近の感染症はアルコール消毒くらいじゃ死にゃあしないよ」
霊夢「そういえば、魔理沙が嫌がってたわね」
阿求「人間の天敵ですからね」
ヤマメ「別に私は、無闇矢鱈に人を病気にはしないよ。気にくわない奴は病気にするけど」
霊夢「例えば?」
ヤマメ「AK―――」
少々お待ちください。
霊夢「国民的アイドルを病気にするんじゃないわよ」
ヤマメ「やっぱりアイドルとしては敵視するだよ。なんであんな奴が売れてるんだろう? とか」
霊夢「やめなさい、怒られるわよ」
ヤマメ「大丈夫大丈夫。そうゆう人たちは、こんなくだらない番組聞いてないよ」
阿求「くだらないとか、酷いです! 私たちは一生懸命なのに」
霊夢「一生懸命くだらないことしてるわよね?」
阿求「その通りです!」
ヤマメ「結局くだらないじゃない」
阿求「……そうですね」
霊夢「さて、話も一区切りついたことだし、お便りのコーナーにいきますか」
阿求「このコーナーは、リスナーさんから寄せられた様々な内容を、ゲストと私たちが答えていくコーナーです」
霊夢「そして驚くことに、今回はお便りが一通しか来ていません」
阿求「これもヤマメさんの知名度の低さを物語ってますね」
ヤマメ「そんな。地底じゃあんなに人気なのに」
阿求「自称?」
ヤマメ「自称じゃないよ!」
霊夢「はいはいわかったから。では最初の……最後のお便り。R.N:曼陀羅悪鬼丸さんからいただきました。この人毎回送ってくれるわよね」
阿求「ありがとうございます」
霊夢「嬉しい限りだわ。では内容を。
地底のアイドル(?)のヤマメちゃんに質問!
糸ってどこから出してるの? 口? それとも海の向こうの蜘蛛男みたいに手首から?」
ヤマメ「ああ、あいつね。あの手首からプシューって出すあいつでしょ」
霊夢「あいつあいつ言ってるけど、知り合いなの?」
ヤマメ「えっ!? ああうん、知り合いだよ。糸出し仲間だよ。こないだも一緒にうなぎ屋で飲みにいったよ」
阿求「そうなんですか〜。いやはや凄いですね〜。どこで会ったんですか〜? まだ幻想入りしてないのに」
ヤマメ「それは〜、ほら! 一回来て直ぐに帰っちゃったんだよ!」
阿求「苦しい言い訳ですね。はいはい」
ヤマメ「やめて! そんな哀れんだ目で見ないで!」
霊夢「で。実際は?」
ヤマメ「それは……ひ・み・つ♪」
阿求「どうしましょう、不覚にもキュンと来ちゃいました」
霊夢「アイドルの本気ね」
ヤマメ「まあ、この秘密が知りたければ、事務所通しからね」
阿求「これが芸能界!」
霊夢「たぶん違うわよ。
さてと、どうしょうかしら?」
阿求「お便りはもうない訳ですし。質問はできませんよね?」
霊夢「今回は予想よりかなり短くなるわね」
ヤマメ「じゃあ霊夢さんたちが何か質問でもすればいいんじゃないかな?」
阿求「以前のあれですね」
霊夢「じゃあそうしましょうか」
阿求「では私から、今日のパンツのいr―――」
霊夢「まてまてまて」
阿求「なんですか? 霊夢さん」
霊夢「お前はことあるごとにパンツの色を聞くな。ヤマメ、答えなくていいからね」
ヤマメ「じゃあ後でこっそり」
霊夢「教える必要あるの?」
阿求「是非に!」
霊夢「変態は黙ってなさい」
阿求「なん……だと」
霊夢「はぁ。私からも一つ。
ヤマメは地底ではアイドルみたいなポジションと言われているが、地上だと病原菌と言われているのかしら?」
ヤマメ「さすがにそこまで酷い言われ方はしないよ。いいとこ風邪の元だな」
阿求「それってほぼ病原菌じゃないですか」
ヤマメ「あれ?」
霊夢「さてと、今日もなんだかんだでエンディングです」
阿求「かなり巻きの収録になってしまいましたが、ヤマメさんは楽しめました?」
ヤマメ「そうだね〜。けっこう楽しめたよ」
霊夢「それはよかったわ。次回のゲストは、アリス・マーガトロイドさんです」
阿求「東方の可愛い方担当のかたですね」
霊夢「そうね」
阿求「お便りのコーナーは、ゲストにたいする素朴な疑問や、これだけは聞いておきたいこと、ちょっとふざけた質問も大丈夫です。
送るさいは“感想に書く”に、R.N:(ラジオネーム)と書きたいことを書いて、金曜日までに送りください」
霊夢「皆のお便り、待ってるわ」
阿求「では最後に、ヤマメさんに甘い一言を言って貰って、お別れしましょう」
ヤマメ「あなたといる時が、一番落ち着くかな?」
阿求「キュン」
霊夢「では終わりましょう」
阿求「あっ、はい。お相手は、稗田阿求と」
霊夢「博麗霊夢と」
ヤマメ「黒谷ヤマメでした」
三人「バイバ〜イ」