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刹那の風景 第二章  作者: 緑青・薄浅黄
『 蒼露の樹の精霊 』
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『 プロローグ 』

第二章ものんびりですが頑張ります。

よろしくお願いします。

-……助けて……。


殴られた、頬が熱を持っている。

殴られたときに、口の中を切ったのか血の味がしていた。


怖くて声が出ない。

体の震えが止まらない。

これからどうなるのだろうという恐怖と与えられた痛みで

涙が止まらない。


お父さんとお母さんを、心の中で呼ぶ。

助けてと心の中で繰り返す。


カタカタと震える私に視線を向けて

私を殴った人間とは違う人間が、言葉を吐いた。


「おい、商品に傷を付けるな」


-……商品……?


私を見て、商品と言い切る人間。

その人間に、不満をこぼす私を殴った人間。


「こいつが、俺の手を噛みやがった」


「もたもたしているお前が悪い。

 さっさと、薬を飲ませて袋に詰めろ

 追っ手が来る前に、逃げるぞ」


「ちぃ……」


渋々と、瓶のような何かを懐から出し荒々しく私の口に押し込む

抵抗しようにも、力の差は大きく無理やり何かを飲まされた。


体の力が抜けて行き、私は意識を手放した。

そして、目が覚めると私の首に知らないものがついていた。


それが、奴隷の首輪だと知るのに時間はかからなかった……。







読んでいただき有難うございます。

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僕達の小説を読んでいただき、また応援いただきありがとうございます。
2025年3月5日にドラゴンノベルス様より
『刹那の風景6 : 暁 』が刊行されました。
活動報告
詳しくは上記の活動報告を見ていただけると嬉しいです。



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