~第十幕~ 「二択鬼〈ギルティ〉の章」其の肆
「道頓堀にて、散るがよい!!」
──キリッ。
……げんなり。
僕は、げんなりしながら立ち上がった。
……全く、意味が分からないや。
「よろしい。……では二問目だ。」
「ええっ!?まだ、あるのっ?……もう止めようよ、二択なんて酷いよ!!」
僕は必死に訴えるが、聞いては貰えなかった……。酷くない?ねぇ、酷いよね?そう思うよね、皆!
「ギルティ、俺。この前さぁ、なろうに小説を投稿したんだよ。でも誰一人読んで貰えなくて、ずっとPV"0"のままなんだー。俺の小説、面白く無いのかなぁ……。」
……しんみり。
「俺の小説は、"面白い"それとも"面白く無い?"さあ、どっち??」
「…………。」
正直、どうでも良かった。……小説書いてたんだ上司。一秒も興味無いけど、まあいいや。今回もテキトーに……。
──!?
──否!!
……前回はテキトーに話を合わせたら、頭をかち割られてしまったんだ。……つまり。
──今回は、その逆!!
今、考えている逆が正解なんだ!……そう、逆が正解に違いない!!僕は、なるべく言葉を選びながら上司に"NO"を突き付けた。
「面白く無くったって良いんだよ!沢山書いていれば、きっとその内面白い作品が出来る筈だよ。諦めないで、頑張ろうよ!!うん♪」
「…………。」
「…………。」
長い、長い沈黙が続き。只時間だけが、刻々と過ぎ去っていった。……嵐の前の静けさの様な嫌な感覚が、僕を襲い包み込んでくる。
「……え?逆じゃないの?今回は、そのままで良かった感じなの??えっ、ちょっと……。」
……わなわなわな。
「ガ……ガ……ガガ!?」
……上司は、突然カクカクと震え始めた。
「ど……。」
「……ど?」
「道頓堀にて、散るが良い!!カー○ルサンダー〈特級呪物〉!!!」
──スパーン!!
「ギャース!!」
僕は上司の持っていた斧で、脳天をかち割られた。
……フーフー!!
血の海で横たわる中……。上司の発する荒い息づかいが、只僕の耳に残り続けていた。
怒りに震えながら、その場を立ち去る上司。そして、恐ろしい形相で僕を睨み付け……。
──上司は振り向き様に、こう言い放った。
「俺の作品は────、カンストして"0"になっているだけだ!!!」
……おいおい、どんだけポジティブなんだよ。
〈男子生徒〉
仁科択一、一問正解。
猛虎大河、一問正解。
早乙女大好、一問正解。〈社会的に死亡。〉
錬金術師、一問不正解。〈勘のいいガキだった為、死亡。〉
一津凪、一問不正解。〈夢が潰えてしまった為、死亡。〉
零史州人、一問不正解。〈中に人など居ない為、死亡。〉
〈女子生徒〉
美星味子、十問正解。〈無事生還、多分エスパー。〉
〈妖怪枠〉
二択鬼〈ギルティー〉、三問不正解。〈メンマを割り箸と思っていた為、死亡。撃たれる覚悟が無かった為、死亡。カンストしているだけだった為、死亡。ただし、不死身なのでセーフだが。……時給二十円、減給処分〉




