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二択鬼〈ギルティ〉  作者: 魔神


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12/13

~第八幕~ 「零 史州人の章」

アナウンスが流れ、第二の犠牲者が出た事を知り。体育館内は……。またもや阿鼻叫喚の叫びに包まれていた。


「嫌ァァァァァァァァアア!!」

「……そんな、どうして。」

クラスメイト達は皆、哀しみの声を上げ泣き叫ぶ。


「……夢は、終わらねぇだろ!?」

「四百巻以上は、続くわよ!」

「……そうよ、きっと終わらないわ!」

「俺達の、夢は終わらねぇ!!」

「……そうだ!俺達が絶対、終わらせねぇ!!」

夢を諦めず、必ず繋いでいくと言う。……友の熱き想いが体育館に響き渡った。


「そうだ!俺達が時代を引き継いで、新時代を(つむ)いでいくんだ!!」

俺。零史州人(れいしすと)は、そう心に誓いトイレへと向かって行った。


──だぱー。

俺は用を済ませ、そのままダッシュで走り出す。


──だだだだだだだだだだだっ!!

困った時はダッシュ、これに限る。俺は懸命に走った。何やら噂によると、トイレから出た直後が最も危ないとの事らしい。

……このまま体育館まで逃げ切れば、俺は助かるんだ。

俺は体育館目掛けて、一直線に走り続けた。


──ジリリリリリリリリリリン♪

突如、けたたましく黒電話の音が俺の耳に鳴り響く。

「……黒電話?何故、こんな所に?」

──ガチャリ。

……俺は反射的につい、受話器を取ってしまっていた。その事を後悔した時には、既に遅かったのだ。


「……もしもし僕、二択鬼〈ギルティ〉。今、貴方の後ろに居るのっ。」

──!?

……俺は恐る恐る、後ろを振り返った。


「…………。」

……居なかった。

何でだよ!?そこは必ず居るパターンだろ、普通。


──だだだだだだだだだだだっ!

「ぜーぜー、はーはー。」


「……では、問題です。」

──キリッ!

俺は自分の身に降りかかる、恐ろしい二択を前に……。俺は血の気を引く恐怖を、ひしひしと感じていた。


……そして二択鬼(やつ)の放つ恐ろしい二択が、容赦なく俺に降り注ぐ。


「この前、ア◯リカのディ◯ニーランドでさ。マスコット人形が黒人さんの子供を無視して、白人さんの子供だけを抱っこしてたんだって。ア◯リカでは、これは差別だ!中の人は差別主義者だ!と、大騒ぎだったんだけど……。君は、これ。"差別"と思う?それとも"差別じゃない"と思う?……さあ、どっち?」


……は?

何言ってるんだよ?こいつは。

そんな物、差別に決まっているだろうよ。答えは、簡単だ。

……だから俺はきっぱりと、こう言ってやったんだ。


「そりゃあ、勿論。"中の人は差別主義者"だ。」


「…………。」

「…………。」


其処(そこ)は長い、とても長い静寂に包まれていた……。


……あれ、おかしいな。俺は間違っていない筈だよな?一体、どういう事だ?


……わなわなわな。

「ギ……ギ……ギギ!?」

……二択鬼(やつ)は突然ガタガタと震え始め、鬼の形相で俺を睨み付けていた。


「有罪〈ギルティー〉!!!」

──スパーン!!

「ギャース!!」


俺は、二択鬼(やつ)の持っていた斧で脳天をかち割られた。


……フーフー!!

俺は血の海で横たわる中。二択鬼(やつ)の発する荒い息づかいだけが、ずっと俺の耳に残り続けていた……。


怒りに震えながら、その場を立ち去る二択鬼〈ギルティ〉。

そして、二択鬼(やつ)は鬼の形相で俺を睨み付け。……振り向き様に、こう言い放った。


「………中 に、人 な ど 居 な い ! !」

〈男子生徒〉

仁科択一(にしなたくかず)、一問正解。

猛虎大河(たけとらたいが)、一問正解。

早乙女大好(さおとめひろよし)、一問正解。〈社会的に死亡。〉

錬金術師(あるけみすと)、一問不正解。〈勘のいいガキだった為、死亡。〉

一津凪(ひとつなぎ)、一問不正解。〈夢が(つい)えてしまった為、死亡。〉

零史州人(れいしすと)、一問不正解。〈中に人など居ない為、死亡。〉

〈女子生徒〉

美星味子(みほしみこ)、八問正解。〈多分エスパー。〉

〈妖怪枠〉

二択鬼〈ギルティー〉、一問不正解。〈メンマを割り箸と思っていた為、死亡。ただし、不死身なのでセーフだが。……時給二十円、減給処分〉

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― 新着の感想 ―
ツッコミどころそこかーいw お、これから終わらせにかかっているようなラストスパートぶりな気がしますね〜♪
おぉぉおお〜!!深いです〜! なんか鬼さんがホームラン出したようなスッキリ感です!
そうだよね! 二択鬼は夢があるよ!続いてるし! うわ、私二択鬼にハマりつつありますよー、ヤバい(๑˃̵ᴗ˂̵) 生徒達ごめんよ。生徒達もガンバレ! 本日もありがとうございましたm(_ _)m
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