引っ張る
初めまして、天川裕司です。
ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。
また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。
どうぞよろしくお願い致します。
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
お暇な時にでもぜひどうぞ♬
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無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、
お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。
基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。
創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪
出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬
でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、
どうぞよろしくお願いします(^^♪
タイトル:引っ張る
私は最近、寝てる時、
足を引っ張られる感覚に遭う。
「またっ…!……?」
今日もだ。
今夜も足を引っ張られる様な感覚に遭い、
ふっと目を覚ます。
しばらく沈黙。部屋の中を見渡す。
ベッド周りを次に確認。何もない。
誰も居ない。
この異常な感覚は一体なんだ。
そんな夏下がりのある日。
私は出先から戻って
部屋にすぐ駆け込み、
「ふーー暑い暑い!氷、氷!」
と冷蔵庫の中の袋入りの氷の中から
氷を1つ取り出し、
それを口の中に放り込んだ。
こうゆう事もよくやってきた私。
でもその時、
「(ガリッ!)あ痛ッ!ツツ…なに〜?…ん?」
噛み砕けないものが奥歯にはさかり、
それを取り出して見ると…
「…なにこれ?…歯…?」
人の歯の様なモノが、
おそらく氷の中に紛れてあった。
じっくり見渡して、
「…間違いない。これ人の歯だ」
「気持ち悪うぅう〜〜!!」
"ウエッ"と言った感じに
気持ち悪さが込み上げ、
私はすぐうがい。
その歯、一旦ゴミ箱に捨てようとしたが
ちょっと思い直し、
「これ店に持ってけば、新しいのに取り替えてもらえるかな?」
なんてことも少し考えながら、
そうはせず、
なんとなく
奇妙な体験をしたこともあり、
そのまま歯を棚の上に置いといた。
又そんなある日の昼下がり。
部屋を掃除していたら…
「もう〜このタコ足、コンセントが一杯差さってどうにかしなきゃねぇ〜」
1つのタコ足に
これでもかと言うほど
コンセントを差し込んでいた私は、
その日、とりあえず
掃除ついでにそのタコ足も
何とかしようと、
使ってない・要らない電気器具は
クローゼットにしまい込み、
その際にコンセントも片付けようとした。
でも、
「あれ??なにこれ?なんでこんなのが…」
途中で切れてる電気コードがあったんだ。
コードで
ぐちゃぐちゃになってたから
よくわからなかった。
それぞれのコードの先には
何かれ電気器具があるのに、
その切れたコードの先には
文字通り、何の器具も無い。
「…なんでこんなの置いといたんだろ」
となるのは当然だったが、
それまでの経過が疑問に残る。
「…もしかして誰かが知らない内にこの部屋に入って、コードだけ切断して、電気器具のほうだけを持って行っちゃった…?」
「…いやいや、もしそうならコードを切る必要なんてないだろう。……なんなんだろ?」
結局よくわからない。
そしてその日の夜の事。
未だにずっと私に解決できない
あの出来事が。
寝る前に必ず携帯を
いじくる癖のあった私は、
その夜も同じ様に
携帯を触っていた。
そしてふと、
これまで撮り溜めてきた
画像を見ていた時だ。
「ん?あれ?この動画って…」
撮った覚えの無い動画がそこにある。
真っ暗闇で時間は15秒。
それもとりあえず再生してみた。
「……きゃっ…!?」
暗闇は3秒ほどで薄暗くなり、
だんだん景色を映し出した。
よく見てみると、
私の今住んでるこの家の庭?
私の両親は、
私が今住んでるこの一軒家を買ってから
もう1軒別に戸建てを買って、
そっちの家に住んでるから、
私は今この一軒家に1人で住んでる。
まぁ、両親からすれば別荘になるものだろう。
その今、私が住んでる
この家のちょうど裏庭になる
細い庭の部分が
この動画に映し出されており、
再生後7秒から8秒位のところで
ゾンビの様な生き物が
庭から這い出て来る様子が収められていた。
「な…なんなの、これ…」
もう恐怖でしかないこの映像。
もちろんこんなの
自分で撮った覚えなんかない!
していると、
どこかから音が聞こえてきた。
ズリ…ズリ…となんか引きずる音。
「裏庭だ…。あの裏庭から、今…」
私の体はピーンと張り詰め、
ベッドの上から身動き1つ取れないで居た。
その恐怖が
あまりにも凄まじかったからか、
私は段々意識が遠のく気持ちを覚え、
「あ…また…!?」
また足を
引っ張られる様な感覚を覚えつつ、
気がつくと、暗闇の中に居る…?
同じく身動き1つ取れないで。
(部屋)
母「娘は、美和子はどこに居るんでしょう…!?」
父「お願いします!犯人を見つけて下さい!」
警察1「もちろん全力で捜査に当たります。娘さんの日頃の行動について、もう少し詳しく…」
警察2「どうやら強盗の様ですね。金目のものが盗まれてます」
警察1「電気器具を始め、家財道具もやられてるな」
警察2「ええ」
(時間の経過)
鑑識「この歯なんですが、おそらく美和子さんのものと一致します」
警察「確かか?」
鑑識「はい」
それまで
誰のモノか判らなかった
あの白い歯が、
まだシンプルな書棚の上に
ポツンと置かれていた。
動画はこちら(^^♪
https://www.youtube.com/watch?v=ujoS744W42k
少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。
サクッと読める幻想小説です(^^♪
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