5.因果
………………
…………
……
え……?
生きている……?
どういう事だ……?
傷も、無い……。
さっきの警官たちも居ない……。
景色が違う……。
ここは…………。
「グオオオオオオオおおおおおッッッッッッッッ!!!!!!!」
「ッキシャあああああああああああああああああ」
「ガアアアアアアアアア」
「ヴォオオオオオオオオオオオオオア!!!!!!!!」
!!
モンスター!???
そこら中で暴れ回っている……。
野犬、スライム、ドラゴン……なんだ……? 見覚えのある奴らばかりだ……。
「どうやらここは殺されていったモンスターの恨みが創り出した世界みたいね」
「!! あ……」
「逃れられないみたいよ。何かを傷つけた以上。殺した分だけ、殺される」
ガブッギリギリブチッ
「ギャーーー! 腕が取れましたわ! 私の高貴なる右腕がーーーーーーッ」
ニョキニョキジャキンッ☆
「まあすぐ戻りますけど! しかし痛てぇですわ! 許しませんわぶっ殺してやりますわーーーーー!!!」
ダダダダダッ
「お前ら全員殺し尽くしてこの世界の支配者に君臨しますわこのイェリガルがアアーーーーーーーー」
「おお、ほざきまくっているでブヒねイェリガルちゃッ
ボヒッ
ブシューーー
「うお、頭が半分オウウッ……でも大丈夫ブヒ、しかしちょっと数が多すぎブヒッ、息が切れるブヒィ……」
「ああ、此処こそ、私の本当の居場所なのね……龍神王ちゃんも早く来ないかしら……あ、また下半身が……」
ザクッ
ドシュッ
ドクッドクッ
ゴキッ
ダンッ
ゴトッ
ポタッ……ポタ……
みんな、居る……。
「ふー……そろそろ行くか……」
「え、あ……」
「なに?」
「いや、あの、ゅ、ゆ、……優人、さん」
「ご、ごめん……なさい……その、今まで……」
「………………もうどうでもいいわよそんな事。それよりアンタ、ダガー持ってんでしょ。早く行くわよ」
「アンタは私達の盾なんだから。代わりに傷付いて、何度も死んでよね。ホラさっさとする」
ドカっ
「オウッ……はっ、はい……」
タタタ……
「ギャーーー! ゴブリンですわーッ!」
「いっいや、僕は、違っ
ガシッギュルギュルボキボキブチィッ
「」
「クッククク……あはははははっ……」
完
続く