16.迸る炎
「……よし…………」
ここは平原。
俺は冷然。
しかし気分はhigher.
しかとキメんだファーイア。
他の奴らは休息。
俺の気分は充足。
鬼の居ぬ間に洗濯。
敵は居るかな詮索。
前方にスライム発見。
全力でフレイム発炎。
……出ない。
ボッ
出た!
右の手のひらからソフトボール大の火球が出現!
いきなりビビるな、こんなんは!
とにかく、これが俺の炎、炎の、ほ……うおあああ。
落ち着いてスライムに狙いを合わせ……撃つッ!!
ドウッ
「ピギっ……」
着火した!
「ピギィィァァァァ……!」
燃える!
「ガ……」
ジュゥゥゥ……
倒した……。
倒したぞ!
俺の魔法で、炎で!
うオオオオオオ!!!!!
……オ!????
な、なんだ……?
なんか気分が悪い……?
ウ、ぉ、うぶっ、…………ッ!
ゲエエェ……っ。
ビチャビチャビチャっ……
ウェエぇぇ……
ぅ、ハァ……ハァ……
な、なんでいきなり吐く……?
……もしかして、体力、精神力の消耗ってこういうことなのか……!??
う、ヤバい……なんか目まいがしてきた……
頭痛まで……
ゲホッ、ゲホッ、ゲ……
うオエエエエエ……ッ
ぅゲエエエ……ゥオっ、ゲボっ
ゲロに血が混じっている……
寒気がする……
死にたい……
死にたい……
死にたい……
死にたい……
死にたい……