7.黄金大剣
竜の洞窟
ザッ……
「ふーん、あれがドラゴンですの」
うわ、前戦ったのより更に大きいじゃあ無いか……
「ドラゴン出てこいやぁ!!!!! ですわ」
!?
「! ……グオオオオオオオオオ!!!!!!!」
何を考えているんだ、あのアホ王女は! 正面から戦うつもりか!!? アホか!!!!
「ゴォアアアアアアア」
ズンっ……ズンっ……
こっち来たッ!
「ぁ……あの……」
「うろたえてはなりませんわブサイク。まあ見ていなさい」
「ハァー……」
パァァ……
……なんだ? アホ王女が訳の分からん構えを取った……手の周りが光って……何かが象られていく……
ブゥン……
ズォ
ズン……っ
ガシィッッッッッッッッッ
なんだ……金? いや、剣!
黄金の大剣だ……!
「何をアホ面でボーッと眺めていますの? まあこの殺戮大金塊に見惚れるのも分からないでも無いですけれど」
「避けるか逃げるかする事ですわね……死にたく無かったら」
グ……ブォンッッ
王女が身の丈の倍ほどもある剣を軽々振り回すと
ヒュンッ
衝撃波? 斬撃? が発生した
ブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブンブン
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンッ
戦場に死の嵐が吹き荒れる
……こんな事する必要、あるか?
しゃがんで避けるユニ
思いっきりぶった斬られる俺
ザクザクザクザク
細切れになる
「グゥゥォ……」
「かっ……かは……」
「ふむ、致命傷にはならない……と。丈夫なドラゴンですわね。まあそうで無くては」
「ん? どうしましたの? かはかは言っていては何も分かりませんわ」
「ガハ……ぅ……ウッ……」ブシュゥーー
「え? なに? 何故そんな大剣を自由自在に操れるのかですって?」
「さあ? 何故でしょうね? 天に選ばれし者だから、としか説明が付きませんわ」
「ゲボっゲボっ……」ビチャビチャッ
「どうして王女でありながらこんな事をしているのかですって?」
「欲しいものは何だって手に入れて来た……何故なら王女だから。今はSランクの冒険者証が欲しい気分。ただそれだけですわ」
誰も聞いてねーよそんな事……
お前が言いたいだけだろ……
意識が朦朧としているが、失いはしないし、やはり死ねもしないのだった。




