表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
しめじ転生  作者: えのきマン
第二章 転生した。
32/76

25.刺傷

 









 う……く……っ


 ううう……


 どうして……?


 どうしてだ…………?


 こんな筈じゃあ無かった……


 おかしいよ……


 俺は転生して、不死身で、無敵で、モテモテで、そうなる筈だろ普通……


 なのにどうして……っ!


 「グオォァ!!」


 !?


 野犬!??


 またかよ!


 「「「グルルルル…………」」」


 しかも三匹……


 糞……


 畜生……


 畜生ッ!


 ブンッ(そこら辺の石を投げる)


 ヒュースカッ(ノーコン)


 「「「ガアアアアアアアッッ!!!」」」


 ガブ


 痛


 ガブガブ


 痛痛


 グチャグチャ


 ムシャムシャ


 ビュービューッパタタ


 痛痛痛痛痛痛痛


 「「「クゥ〜ン」」」


 スタスタ


 

 右腕と両足と(はらわた)と首が殆ど無くなった。


 再生する。


 もう言うことも無い。


 


 「ヒヒ……」

 

 今度はなんだ。

 

 声の方向を見ると汚らしい身なりの男が居た。どう見てもマトモな様ではない。


 「金……くれよ」


 

 「ぃや……ちょ……」


 近づいてくる。勘弁しろ馬鹿……。


 …………


 こ、殺すか……?


 よく考えたらここは異世界。何でもありの世界だろう、多分。


 良いんじゃあないのか? ポケットの中のナイフをまさぐる。


 こんな奴……死んでもどうにもならんだろう。


 今まで殺したスライムやウサギと同じ要領だ……。


 や、やるか……。


 ズブ


 え?


 俺の腹に錆びたナイフが刺さっていた。


 え? 俺がやられるの?


 「ヒヒヒ……」


 グリグリと傷口を抉ってくる。


 治ったばかりでまた……激痛で目がくらむ。


 意識朦朧の中、相手がポケットの中を探っているのが分かる。


 ギルドの婆さんから貰った銀貨とユニから貰ったナイフを奪われた。


 「オ……もらっていくぜ、わるいな。ありがとうよ……」


 どこかへ消えて行った。


 この世界に来てから感謝されたのは初めてだ。


 お役に立てて嬉しいよ。


 傷の治りが遅い。


 血が止まらない。


 涙も止まらない。


 真っ暗闇の中、カラスの鳴き声を聞きながら冷たい地面にずっと横たわっていた。




















評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ