12.更なる戦い
ブスッ
ドスッ
ザシュ
「ゴボゴボォァ……」
「グボボッ…………」
ジュウウウ……
ふぅ……結構やったな……
スタスタ
「おー。倒したー?」
「あ……ハイ……」
「じゃあ婆んとこ行くから」
「あ……ハイ……」
婆? ああ、あのババアか……
ギィィ……
「婆ー。こいつどう? レベル上がった?」
「んん? ムウ、経験値が22だね。レベル2になるまではあと78貯めないといけないよ」
「は? 22匹しか倒してないの? 百匹倒せっつったじゃん。ツっ(舌打ち)。」
「いや……すみま…………」
「ハァー。ま、スライムでレベル上げってのも限界あるか。もういいや次行くよ」
「は……」
「森ね」
「も……」
「気をつけといでよ」
ギィィ……
早歩きで俺がいた森に戻っていくユニ……
怒っているのか……
しょうがないだろ百匹も居ないんだから……っ
クソ……もうなんなんだよ……
ザッ……ザッ……
「じゃあ今度はここでツノウサギを狩っていくから」
「ツノが生えたウサギが居たら適当に殺しといて。雑魚だからすぐやれるよ。じゃあアタシは昼寝してくるから」
ザッ…… ザッ……
また早々に帰っていくユニ……
チッ……
ガサガサ……っ
!!
茂みからツノの生えた灰色のウサギが飛び出してきた……!
早速出てきたか……
潤んだ瞳で俺の様子を伺っているようだ……
ツノが生えている以外見た目は普通のウサギと全く変わらない……
……
や
殺るぞ……
やらなきゃユニがまた……
ハァー……
ハァー……
いくぞッ