8.街に着く
ザッザッザ……
……
無言……
いや、なんか俺が悪いみたいじゃん……
俺が悪いの……?
ツっ(舌打ち)、何なんだよ……
ザッ……
「はー、着いたから」
「……、…………っォ」
「おお、はい……」
……おお、なんか……
村って感じだ……
洋風だ……
俺が元いた世界のそれとは全く違う……
のどかというかなんというか……
おっ、子供達が走りまわ
ヒュっ
ガン
ッッッッッ!?????
「ァ痛いっぃ……っ!??? ……???」
ちょ!????
え、何!?
額になんかぶつけ、石!?
ちょ、いや、そーっと、あ!?? 血!!!!
「キャハハハハハハハ!!!!!!」
「ゴブリンだー!」
……ええ……
「ユニねーちゃん何こいつ!!!?」
「ん? あーこいつは私のど、いや、パーティーメンバーかな」
「パーティー!? このブサイクが!?? ギャハハははは!!」
「ユニおねーちゃん趣味わるーいヒギャハハハハはははははは」
「「「ギャーハハハハハハはははは」」」」」」
タタタタタ…………
……
……何これ
「あ、こっち。着いてきて」
「ォ…………」
「ん? 何? あーさっきの子供達? 気にしないでよ。いつもあんな感じだから」
……いや気にするだろ!!!!!
つーか俺額から血ドクドクなんだけど!!!!!!
何なんだよあの糞ガキども!!!!!
「あ。ここいわゆるギルドってトコだから。入って」
……いやユ、ユニも俺を気遣うとか!!!!!
血ぃドクドクなんだけど!!!!!
仕方ないので制服のポケットの中のハンケチで血を拭う……
く……
痛っ……
クソ……っ
なんか、大丈夫か……? この世界…………
…………