第一章「フェルタミ国」〈大図書館編 完〉
今日で7話目の投稿となります!
登校時間が遅いのか、なかなか伸びません...是非読んでいただいたら感想いただきたいです!
今日も最後までゆっくり読んでいってください。
ハクの目には驚きの光景が映った。
「こいつ、フィリオアの目を持っている」
ルラとシュカが倒した相手は、フィリオアの目を持っていたのだ。
「え、なら仲間のはずなのになんで」
ルラはフィリオアの目の持ち主なら仲間のはずなのに、なぜ自分たちやフェルタミ国の住民を襲ったのかを疑問に思ったのだ。
「おい、これを見ろ」
カグヤが何かを見つける。ハクとルラ、そしてシュカはそれに近づいて行った。
「また、ASKALEVNって刻まれてる」
相手の剣を壊したときい出てきたものだと思われる、赤色をした謎のビー玉。そこに、ASKALEVNと刻まれていたのだ。
「くそ...なんでまたこんなものが」
カグヤがぼそぼそ言ったその時だった。赤色をした謎のビー玉が燃え始め、それと共に一部の本まで燃え始める。
「おい、逃げるぞ。俺らまで焼かれるぞ」
ハクが逃げようとすると、火は消えた。
「どういうことだ」
ハクは恐る恐る本棚へ近づいた。灰と化した本を手に取る。よく見るとその本はフィリオアについて書かれた本であった。
「これ、フィリオアについて書かれてる本だぞ。それが全て焼かれちまった。」
ハクはルラ達に説明した。
「もしかしたら、こいつが関係あるのかもな」
ハクは倒した相手の事に指をさす。すると、相手は起き上がった。
「俺は何を...」
そいつは何をしていたのか覚えていない素振りを見せる。
「とぼけんじゃねえ。お前は百人超の人を殺したんだぞ」
ハクは相手の胸倉を掴み、相手のした悪事を打ち付けた。
「だから、何も覚えてないんだ許してくれ」
しかしは相手はとぼける。すると、ハクは手を口元に持っていった。
「ハク、流石に爪がえぐれるぞ、やめておけ」
ハクが術を使おうとしたのに気付いたカグヤは止める。
「うるさい、ここは任せろ。爪音術 壱、暴露波」
カグヤの言ったことはお構いなしにハクは術を放った。すると、やつは話し始めた。
「俺は、生まれつきこの目を持っている。けど、この目が怖くて親は自殺して、俺は14年間家に引きこもってた。けど、最近出来たフェルタミ大図書館に行けば何か分かるって聞いたから外に出たんだ。それで大図書館に着いたときに誰かにマントを着せられて、剣を持たされた。それからすぐだ、本を読んでた人たちが燃え始めたんだ。それからの記憶はない」
暴露波の効果は持続しているが、やつは話すのを終えた。
「効果が切れてないのに話すのを終えたということは、隠し事は無いということだな。」
暴露波は直近の出来事を覚えている限り噓なしで話させることが出来るため、ハクはやつが嘘を付いてないことを確信した。
「お前、名前と術名を教えろ」
ハクはやつに名前と術名を聞いた。
「おい、待て、聞きたいことがある。そいつの親は何故そいつがフィリオアの目であることに気付いた」
カグヤはハクを止め、やつに質問をした。何故なら、ただの人間には見えないはずのフィリオアの目をやつの親は確認していたからだ。しかも、それが自殺の原因。
「それは、俺の親が元術師だから」
やつは親が元術師であることを明かした。カグヤは納得する。
「親が元術師なんか。それは凄いな。で、名前と術名よろしく」
「俺の名前は、レオン・ルト、ルトって呼んで。術名は剣術だよ」
やつは、レオン・ルト名乗り、剣術使いだとハクたちに伝えた。
「今回の件で新たに疑問が増えた。ルト、俺たちと同行してくれないか。」
ハクはルトの話を聞くと、今後同行するように頼んだ。
「いいけど。たくさん迷惑かけたし、いいのかな」
ルトは迷惑をかけたからと言い、素直に受け入れられていない。
「私は賛成だよ。まあ、無能少女って言われたのは許さないけど」
ルラも一部認めがたい部分があるものの賛成した。
「なら、精一杯頑張る!」
ルトはルラたちと行動を共にすることを決めた。
「緊急速報、緊急速報。大図書館の火事、大勢の死者に伴い、これよりフェルタミ国大会議を行う。大図書館内の生き残っている者、直ちにフェルタミ会議所へ来てください」
ルラたちが話していると、緊急速報が聞こえてきた。
「俺たち生きてるから行かないといけないよな」
「そうだね、行こう!」
無事、幕を閉じた大図書館での戦い。ルラ、ハク、ルト、カグヤ、シュカ、新たな5名での冒険。これからどんな苦難の道が広がっているのか...
〈大図書館編 完〉
遂に大図書館編が完結です!
次は新たなストーリーへと進むので楽しみにしていてください!