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爪噛み少年と無能少女  作者: 輝N怜
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第一章「フェルタミ国」〈大図書館編 壱〉

遂に白熱する戦いが!

ゆっくり、読んでいってください。

ルラ達は大図書館への移動を開始した。


「何時間歩いたら、大図書館に着くんだよ」

何時間歩いてもシュカの案内した大図書館に到着しようとしない。

「おかしいなあ、ここら辺のはずなんだけど」

シュカの記憶が正しければ、大図書館はルラ達が今いる辺りのはずなのだ。すると、一人の男の声がした。

「おい、君たち何をしているんだ。早く逃げなさい」

それはルラ達に話しかけているようだった。

「今のって、俺たちに話しかけていたのか」

ハクは自分たちに話しかけられたと思い、ルラ達に問いかける。その時だった、一人の人間が宙に飛ばされたのだ。

「おい、今のは明らかに人間だったぞ」

カグヤが飛ばされたのを人間だと感知した。

「緊急警報、緊急警報。フェルタミ大図書館付近に居る者は直ちに避難してください。現在死亡者148名。避難してください」

サイレンと共に警報が流れた。

「死亡者148名って、何があったんだよ。もしや魔物が」

ハクは焦りつつも疑問に思っていた。

「そんなのいいからさ、私たち術使えるんだし。大図書館へ向かおうよ」

ルラは自分たちが術を持っていることを盾に、大図書館へ向かおうとする。しかし、それをカグヤが引き止める。

「1つ言っておくが、ハクとルラが持っている術では対抗できない“無術魔”がいるんだよ」

“無術魔”とは、名の通り術の無い魔物のことを言う。そして無術魔は現在倒し方が不明であり、術が効かないということだけが判明している。カグヤは大図書館にいる魔物が無術魔であると思い、ルラを止めたのだ。

「無術魔でもさ、人のことを助ける方が今は大事だよ」

そう言うルラだったが肝心の大図書館が辺りには見当たらない。

「それはそうだが、肝心の大図書館はどこなんだよ」

ハクも探すがやはり見当たらない。

「魔物によって隠されてるかもな。俺が術を使う」

カグヤが術を使おうとする。

金砂術きんしゃじゅつ金砂きんしゃの嵐」

カグヤが術を放つと、辺りが黄金の砂埃で見えなくなる。

「おい、カグヤこんなことをしてなんの意味が」

咳き込むハクはカグヤに問いかける。すると、黄金の砂埃が消え、砂埃まみれの建物が出てきた。

「まさか、こんなところに。おい、カグヤ凄いな」

カグヤの術によって建物の場所が分かったのだ。ルラ達は建物へ進む。


建物の中へ入ると、とんでもない腐敗臭、そして無数の骨が辺り一面に散らかっていた。

「やべえなこれ」

ハクは普通に進むが、ルラは立ち止まってしまった。

「なにこれ...これが全部魔物の仕業なの。おかしいよ」

「ルラ。すまないが、これは現実なんだ」

カグヤはルラ現実を受け入れさせようとする。

「なんで、ハクとカグヤは平気なの。なんで。人がたくさん死んでいるのに」

ルラは、恐怖のあまり立ち止まりつつもハクとカグヤに問いかける。

「それはな...危ないっ」

カグヤがルラの問いに答えようとした時だ。明かりが消え、謎の刃物がルラを襲い掛かる。カグヤはそれをとめようとしたが、カグヤの胴体が真っ二つに切れる。

「カグヤ、お前」

ハクは唖然とする。

「ハク、安心しろ。俺はお前が死なない限り再生が可能だ。しかし、守護をしている術師に死なれると困る。」

カグヤはそう言うが、ルラとハクはなかなか動けない。何故なら明かりが消えているからだ。

「ここは私の出番ね」

シュカはそう言うと、術を使おうとする。

明術(めいじゅつ)ともしび

シュカが術を放つと辺り一面が明るくなった。ルラとハクは辺りを見渡すと、入り口は締まっており逃げ場が無くなっている状況であることを悟った。

「おいおい、まじかよ」

それと共にハクは、本がすべて無くなっていることにも気づいたのだ。

「目的は俺たちが調べ物を出来なくするためか」

ハクがそう言ったその時だ。

「それだけだといいね、ハハッ」

何者かが切りかかろうとする。ギリギリのところでハクは避けた。

「誰だお前は」

人間の形をしているが、目は赤色、髪は青色、全身には術で出来たマントを羽織っている。

「名乗る必要があるかは、お前たちが俺に勝ってからだぁ」

ものすごい勢いでハクに切りかかるように見えたが、実際向かってきている方向にいたのはルラだった。

「ルラ...」






最後まで読んでいただきありがとうございました!

昨日忘れてしまった分本日は2本投稿になります。21時頃までお待ちください。

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