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爪噛み少年と無能少女  作者: 輝N怜
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第一章「フェルタミ国」〈目の真実と魔物〉

2日目の投稿になります。最後までお読みください。

「私のこの目は生まれつきではなくて、最近付いたものなんです。実は家族が行方不明になって、泣き崩れた末に鏡を見たら右目が赤く染まっていました。」

ルラは、ハクの暴露の念によって真実を話した。しかし、暴露の念が切れた後ルラは何も知らなかったかのように首を傾げ始める。

「おい、ルラだっけか。お前は、フィリオアの目という神の目を持っている。だから、今後は俺と行動しろ」

ハクは、ルラを仲間にするためにそう言った。すると、ルラは何も言わずに頷く。

「でも、私なんかでいいの?無能なのに...」

ルラは普段ニコニコしているが、無能少女と言われていることを気にしているようだった。

「この国では無能と言われてるかもしれないが、フィリオアの目を所持してる時点で俺からしたら神同然なんだよ。だから、同行してくれ」

ハクはルラにそう告げたが、ルラを何度見ても自分と同じ目の持ち主なのに術力を感じることが出来なかった。そのため、ハクはルラに音術を分け与えることにする。

「おい、ルラ手を出せ」

ハクはルラの手を軽く握りしめる。フィリオアの目の持ち主間なら術力の受け渡しが可能なのだ。

「俺はお前に爪音術そうおんじゅつでいう、弐の能力‟斬撃波”を与えておく。困ったときに口笛を吹け。爪を噛むより威力は弱くなるがそこら辺の魔物程度なら倒せる。」

ハクはルラにそう言うと、2人で教室へ戻った。


教室へ戻ると、ハクが先生に呼ばれた。

「もー、ハク君。勝手に連れてかないで。」

「あー、すいません。ちょっと用があったんで」

ハクは適当に先生との話を済ませる。


「あのさ、ハク君。さっき先生と話してる時、なんで目が青色なのを指摘されなかったの」

ルラは疑問に思ったことをハクに質問する。

「あー、フィリオアの目を所持していない者には通常の目に見えるんだよ。あと、君付けやめろ」

「そゆことか!うん、分かったよ」

それとは別に、ハクはルラがフィリオアの目を持っているのに術力が感じられないことを疑問に思っていた。そんなことを思っていると学校の屋上で落雷のような音が鳴った。しかし、他の人間は聞こえてない素振りである。

「おい、今のは魔物の音だ。ルラ、向かうぞ」

「りょ!」


2人で屋上へ向かうとやはり魔物が居た。

「なんだあの魔物は。双剣使いか。さっさと片づけてやる。爪音術そうおんじゅつ) 参、雷波」

ハクは爪を噛み術を放つと、魔物も動き始めた。

「そんな簡単にやられては詰まらんのでな」

魔物は剣を擦り合わせる。

双剣音術そうけんおんじゅつ 参、雷波よ、この双剣に宿れ」

魔物は、一瞬でハクの術を飛ばしハクに切りかかる。

爪音術そうおんじゅつ 陸、盾波じゅんは

ハクは魔物の術を防ぎきれず飛ばされる。

「ルラ、逃げろ。そいつはただの魔物じゃない」

ルラは逃げず、動こうとしない。

「おいおい、雑魚連れてるんじゃあ終わりだな。双剣音術そうけんおんじゅつ 弐、斬撃波よ、この双剣に宿れ」

動こうとしないルラに、魔物が切りかかる。

「ルラ、何をしている。早く逃げろ」

その時だった、ルラは口笛を吹いた。念のためハクに与えられた術力、“斬撃破”を使うためだ。すると、ルラの元に大量の風が集まった。

「音術 弐、斬撃波」

音術の1つである斬撃波とともに、とんでもない風圧が放たれた。

「ルラ、そんなものじゃそいつは」

ハクがルラにそう言ったその時だった。ルラの放った斬撃波によって、魔物の双剣が折れたのだ。

「ルラ、お前まさか...」






書いている自分でも、続きが気になるくらいです笑。これからも応援や評価、感想などをお待ちしております。明日もお楽しみにしてください。

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