表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/33

#4エロ同人みたいに!!エロ同人みたいに!!


「こ、殺して…?」


「役人どもに引き渡すのも面倒だろ?」


彼はこともなげに言い放った。

も、もしかして異世界人ってだけで殺されたりするのかしら…?

なんて物騒な世界なの…


「ま、俺らみたいなやつらは表に出れない商売してるからな。そもそもが役人の前になんて出れるわけがねぇし。」


そういって犬頭はにやりと笑った。


「お、表に出れない仕事って……?」


「…人さらいさ」


……ってことは…


「お前は俺らにさらわれたんだよ。」


…………わーお……

普通こういうところで助けてくれる人は善人って相場が決まってるものじゃないの??

助けてもらって命の危機が去ったと思ったらまた別の危機じゃない!!

あたしこの後どうなるのかしら…

もしかしてこの犬頭の所有物にされてあんなことやこんなことを……!


「なんでちょっとうれしそうなんだ…?」


「え……?あ、いやえっと………あ、あたしはこの後どうなるの?」


「ん?そりゃあ俺らの町までお前を連れて行ってだな、」


やっぱり……………………!

あんなことやこんなことを……!!


「そこにいる奴隷商にお前を売るのさ。」


…………………………。

なんだ。

あ、いや別に残念だったとかじゃないわよ。

ええ決して残念なんかじゃないわ。

にしても奴隷か………

さすがにその未来は明るくなさそうよね…


まあでもみたところこの人一人みたいだし、町的な場所についたら隙を見て逃げられるかもしれないわよね。

とりあえずはおとなしく従うふりをしていきましょう。


そこまで考えたところで後ろから木をかき分ける音が聞こえてきた。


「この辺あんまいい魔獣いねぇな。ハナウサギぐらいしか食えるヤツ居なかったぜ。」


そういいながらスキンヘッドの男が現れた。

お仲間登場…………………

さすがに二人相手だと逃げるのも絶望的ね……。


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


そんなわけで今私は人さらいの二人とご飯を食べている。

というかあたし体縛られたりしてないけどいいのかしら?

いや、別に縛られたいわけじゃないけど。

まあ楽にさせてくれるならこれ幸いと二人にいろんなことを教えてもらった。


なんでも、この森は【迷いの森】と言われていて、慣れてない人間が入ってしまったら二度と出られなくなるほど入り組んでいるらしい。

そのため罪を犯した人間を事実上の死刑にする目的だったり、村の食い扶持を減らすためだったりで、この森に置いて行かれる人間が一定数いる。

この二人はそんな人たちをさらって奴隷商に売って生計を立てているそう。


「おう!お前さんも食えよ!奴隷に売るとはいえ、この森から出るまでは自分の足歩いてもらうからな!つく前に倒れられたらこっちが困る!」


スキンヘッドの男、【ヘイグ】に漫画みたいな肉を渡される。

昨日から何も食べてなかったからとてもお腹が空いているし、ありがたくもらうことにしましょう。


「お~よく食うな。ヒョロヒョロだからあんまり食えねぇのかと思ってたわ」


犬頭の人、【シャガル】はそんな風に笑いながら言った

(ちなみに頭は被り物じゃないらしい。まあうすうすわかってはいたけれどね……。)


私別にヒョロヒョロじゃないと思うけどな。

二人に比べれば筋肉はないけれど人よりふくよかな方だって思ってるけど……

そう思いながらお腹を触るといつもと感触が違った。


「……ん?」


服の中を確認してみると…

ない!お腹の肉がない!!

えっなんで?あのやわらかマシュマロボディはどこに行ったの!?


「どうかしたのか?」


「服に虫でも入ったか?」


急に体のあちこちを触りだす私に向けて二人が声をかける。


「い、いえ。なんでもないわ。」


記憶喪失って言ってるのに体系が変わったなんて言ったら怪しまれちゃうわ。

にしてもなんで?心当たりがあるといえばマシノキって言われてたあの木だけれど…

生気を吸うってカロリー的なことを言ってたとか?

……まさかね。


「にしてもお前さん、男なのになんでそんな格好してるんだ?まるでお貴族サマが着るようなドレスみたいじゃねぇか。」


……このヘイグって人、いろいろズカズカきいてくるわね…

っていうか記憶がないってことになってるんだから聞かれたって答えないわよ!


「……大方どっかの変態の愛玩にされた後に捨てられたんだろ。顔も女っぽいしな、女の恰好させて愉しんでたんだろ。」


「うっへぇ…お前も災難だったな…」


………まぁ、だいぶ不名誉な勘違いをされているけどわからないふりをしておきましょう。


獣人hshs

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ