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#1ここってもしかして…

初投稿です(大嘘)

――――――――――――

わたしの名前は松村晃(まつむらあきら)

どこにでもいる普通の女の子!


………………………いや、前言撤回しましょう。

あたしは女の子じゃない。

いわゆる「オカマ」ってやつよ


まあオカマってことをのぞけばいわゆる普通の小市民よ。

別に魔法を使えるわけでもなければ、どこぞのお姫様みたいに動物とお話しができるわけでもない。

ただの普通の人間

新宿二丁目のゲイバーで働くただのオカマよ

しいて言うならこのわがままボディでお客様を虜にしてるってぐらいかしら


まあ、あたしの素性は置いといて、唐突だけれど問題です。


わたしは今どこにいるでしょう。




……………わかるはずないって?

それもそうね


じゃあみんなじゃなくて私自身に問題です。


「私は今、どこにいるの~~~~~~!!!!」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「っていうかなんでキノコが歩いてるの!?

 なんでウサギが二足歩行で人間よりも大きいの!?

 なんで植物がこんなにカラフルなの~~!?」


わたしの叫びは誰にも聞かれることもなく森の中へ消えていった


お店で少し休憩しようと思って裏に行く扉を開けたところで記憶がなくなってるし…

ん?あれ、カツラもなくなってるじゃない!!

も~最悪………


…………そろそろ現実に目を向けましょうか。

ここ、どう考えてもいままであたしがいた世界じゃないわよね…


「ってことはもしかして異世界転生でもしたってわけ!?」


なんて呟いてみる。

というのも私、松村晃はオタク的な趣味があった。

漫画やゲームはもちろんのこと、小説なんかもそれなりに読んでいた

中でも特に好んで読んでいたのは主人公が異世界に転生して活躍する話。

いわゆる「異世界転生モノ」と呼ばれるジャンル。

そんな小説で読んだような状況が今まさに自分の身に起こっていた


「いやいやまさかそんなことあるわけがないわよ。もしかしたら未だ人の手が及んでない山間部とかが残っててそこで新種の生物が日々進化を遂げているってこともあり得るし。」


自分でも可能性は低いと思いつつ言い聞かせるようにつぶやきながら辺りを探索し始める。

もしそんな場所があったとしたらもっと話題になっているはずだ。とか、そんなところにいたとしたら救助は絶望的だみたいなことは考えないようにしましょう。

とりあえずここにいる人に出会えるといいんだけど


――――――――――――――――――――――――――――――――――――


しばらく辺りを探索してみたけれど人の気配どころか知ってる動植物を見かけることすらないわね。

あたしより大きい動物にもたくさん出会ったけど目もくれずに去っていくし…

この森の動物は草食しかいないのかしら…

まぁ、襲われないならそれに越したことはないわ。

とりあえず、人に出会わないと生き延びることすらできないわ。

…こんなカラフルなキノコ食べるわけにもいかないしね。


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