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月夜譚 【No.1~No.100】

道 【月夜譚No.55】

作者: 夏月七葉

 彼等が積み上げてきたものは、決して無駄ではなかった。費やしてきた時間は彼等にとって有益なものであり、彼等自身を構成する一部になる。

 傍から見てみれば、それは無駄なことに見えるのかもしれない。要らぬことをしている、馬鹿な考えを持っている、そう怒声を浴びせる者もいるだろう。理解が及ばぬと突き放す者もいるだろう。そんなことをされて自信を失う時もあるかもしれない。

 だが、時間を経て過去を振り返ってみた時、自分のしてきたことは必要なことだったのだと気づくだろう。歩いてきた道は、今の自分を作っている。少しでも道を違えば、今の自分はここにはいないのだから。不必要だったことなど、何一つとしてないのだから。

 過去を悔やんでも良い。思い出に浸っても良い。ただ、自分のしてきたことを否定して切り捨ててはいけない。そんなことをしたらきっと、未来をも切り捨ててしまうことになるのだろうから。


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