警官?じゃねえ!怪盗ラブだ!
当然怪盗は正面から入るようなヤツじゃないぜ!
…だが、今日は仕方ない。正面からいった方が早そうだしな。
キィィ…。
は?カギかけてないのかよ?物騒だなあ。
まるで、どうぞとってくださいっていってるようなもんじゃねえか。
…じゃあ、喜んで☆
俺が、まず王のほしがっているもの、エメラルドを盗んだ。
そして、ルビー、サファイア、プラチナ…と見ているウチに
突然奥の方からドアが開く音が聞こえた。
ガチャ。
俺は、ばれないように、忍び足で天井に張り付いた。
入ってきたのは若い女性だった。
よく見ると、普通の女性ではない。
怪盗だ!
そう思っていたとき、女性が口を開いた。
「隠れなくていいわよ。ヴァルツ。」
ば、ばれてたのか!!?
しかし、俺は黙っていた。
「ヴァルツ、隠れなくていいんだってば。」
し、しょうがない。俺はストンと華麗に降りた。
「なぜ俺がここにいると、俺だとわかった…。」
「だいたいわかるわよ。あんた、おとといJULYで
盗んだでしょ。ダイヤ70カラット分…。」
この女は、超能力者か!?
「何故わかった。」
「だって、指名手配されてて張り紙あるじゃない。
それに、盗みをした次の日は警戒されちゃうから、
2日後にしようとしたんでしょ。
…あんた、3000万円?捕まえちゃおうかな?」
「やめろ、っていうか、あんたもその格好…。」
「ええ、怪盗ラブよ。…。ふふふ、仲間ね。」