藍色の海の妖精 アッシュ
「どうしても、ダメなら良いんです。」
私は、協力しようか悩んだ。
困ったポーズをとりながら、考えていた。
(王の向かった藍の海)
「へえ、藍色っつったって、普通の海じゃんかよ。」
俺は、海の色が藍色ではなく、普通の海と同じ色だったことには驚いた。
そして、この砂浜には違和感を覚えた。
砂浜も普通なのだが、やけに船…、というより、海賊船が多い。
そして、白骨化した骨が、あっちこっちに散らばっている。
「呪われてんのか…?この海は…。」
俺は、白骨化した骨を一つ拾い、また捨てた。
「しかし、何をすれば良いんだか…。」
俺は考えた。考えに考え、考え抜いた結果。
海に潜った。
「ふふふ…。海に潜る必要はございません…。」
突然、聞こえた声に驚いて、俺は浮いた。
「ぷはっ。海に潜らないなら、なにをすればいいんだって…、誰だ?」
「失礼、私は藍色の海の妖精、アッシュです。」
「アッシュ?」
「その通りでございます。」
なんか…。執事みたいなヤツだな…。きりっとした顔に背もでかい。本当に妖精なのか?
まあ、妖精って事は、こいつをつかまえて、女神とやらに、渡せば良いんだな?
「ようし、アッシュとか言うヤツ。女神のところに連れて行ってやる!」
「いやです。」
「なっ…。」
「私は母に会う気などありません。それと…。海に潜る必要はございませんと、
先ほど言いましたが、実は、その海は呪われているのです。」
「なに…。」
そして、アッシュと名乗る妖精(?)は、つり目で細い目を大きく開けた。
「真実を知りたくば、私を倒すがいい!!」
「な、なんだいきなり!」