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天界【堕天が繋ぐ神話】  作者: ぷらすアルファ
1/1

《入手》≪進展≫

シルフは堕天使となりルシファーと名前を変え悪魔の味方に付いた。

ただそれを傍観者の立場から見るだけの自分はなんて愚かだろうか。

「シルフ大丈夫か?」

「あぁ」

悪魔の侵攻が止まる気配は見えてこない。

それもそのはず、俺たちはかなり階級の下な三等兵だからだ。

すでに身も心もボロボロ。

「援軍はまだなのか?

 俺たちは固有能力を持たない見ての通り雑魚

 このままじゃ敗ける」

そうアザゼルはつぶやく。

我らは天使。悪魔を相手に絶対に負けることはできない。

命を懸けてでも,,

「俺が突っ込む。相手はまだ俺たちが隠れていることは知らないはずだ。

 動揺するだろうからその隙にあいつを殺れ」

あいつとはバフォメットことである。

バフォメットは動物型の悪魔で強いが知能はない。

正面から戦わなければ勝率はかなり上がる。

しかしそれでも勝率はいいとこ2割。

さらに確実に俺は死ぬ。

「わかった」

それでも"分かった"というのは俺の覚悟が伝わったからだろう。

「行くぞ,,」

俺は飛び出した瞬間、視界は灰色に包まれた。

「なんだっ!?」

「雑魚相手になに苦労してんですか」

天使長のウリエルだった。

「す,すいません,,,,」

「まったく」

だがもう負けることはないだろう。

天使長クラスになると漢字の通り一騎当千(いっきとうせん)だ。

「がうあぁうぅぁぐぉぁ!!!」

動物らしい奇声があがる。

「ウリエル様だけで来られたのですか?」

「そうだけど、私一人で十分だったでしょ

 あと、アザゼル。君は今日から昇格して私の直属の部下だから」

「え?、し,,昇格?」

アザゼルが喜びか悲しみかもよくわからない顔をしながら

おどおど聞き返した。

「そ、昇格。最近見た天使の中で将来性のある子だなって思ったの。

 もちろん現段階の実力は全然だけどね」

すると途端に笑顔になり

「こ,,こ,これ,これからよ,,よ,,よろしくお願いします!」

そう笑顔であいさつした。

しかし()みすぎでは?

「あとそこの子、名前なんだっけ?」

「シルフです。」

「シルフ。君はガブちゃんに呼び出されてるから」

???

「ガブちゃん?」

誰のことを言っているんだ?

「天使長のガブリエルのことだって」

「ガブリエル!?要件は,,,,?」

ガブリエルとは天使長の一人であり実力は天使長の中でもトップだという、

「よくわかんないけど"大至急"って言ってたよ」

「大至急今すぐ向かいます!!」

俺はそう言い即座に駆け出した。

「ねぇゼルちゃん?」

「ゼルちゃんって何ですか」

「ニックネームだよぉ。それよりさ彼、君から見てどう思う?」

彼?

「もしかしてシルフの事ですか?」

「そうだよ。どう?」

「どうといわれましても、たいして強いわけでもないし頭脳明晰(ずのうめいせき)なわけでもない

 ただ人一倍、度胸と忠誠心はありますね。も,,もちろん私も忠誠心や度胸はありますけどね!?」

「そうなんだ。ありがと」

「いえ」

あいつがなんで呼び出しくらってんだろうか。

問題行動は確実に奴はしないはず。まぁ悪いことじゃないことを祈ろう。

一方そのころ、

「はぁはぁ」

4分もかかってしまった。

「失礼します」

ガチャっとドアを開けるとガブリエルが目の前で椅子に腰を掛け眠っていた。

「これが、あの,,,,」

姿を見たものは最前線に立っている一等兵か天使長くらいしかいないと聞く

天使長ガブリエルが今、目の前にいる。

「シルフです。ガブリエル様、何のご用件ですか?」

どのような人なのか。貫禄のある人なのだろうな。

「おっはよぉ!君がシルフ君?待ってたよぉ。」

その幻想は打ち砕かれた。

「えっ、あのぅガブリエル、様?」

「もっちろん。君はシルフ君のようだね」

ウリエル様の時もそうだったが天使長はこんな人が多いものなのか,,,,,

「そうですけど,,,いったい何のご用件ですか?」

「雑談はしたくないのかな。まっいいけど。単刀直入に言うけどさ俺の弟子になってくんない?俺が先輩としていろいろ教えてあげるからさ」

「はいぃ?」

「君のお友達のアザゼル君と似たようなもんだよ。ただ君の場合は俺の部隊にも入らない。ただただ俺が個人的に戦いを教えたり,俺の雑用をさせたりするだけだけどね」

わけわかんねぇ。

「ちょっと待ってください話についてけません。つまり弟子になれということですか?」

「わぉ、こんなにもいろいろ説明したのにそれしか理解してないなんてガッカり(笑)」

「あと大切なこと言い忘れてた。」

まだ何かあるのか、もうちょっとの事じゃ驚かないぞ。

「能力の付与するから」

「今なんて?」

「だから俺ら天使長が持ってるのと同じ固有能力を付与することが決まったの」

「能力の付与なんて最高神様だけで天使長じゃできないんじゃ」

「最高神様、自ら付与してもらうんだけど」

「なんで!!!」

ここからは素で天使長ガブリエルに反応した

後で謝ろう

「許可してくれたからだよ、で,どんな能力がいい?なんでもいいよ?神様の数だけ付与できるから」

「そんなん思いつかねぇに決まってんじゃん」

「大丈夫だって。弟子になるのも付与を受け入れるかも、受け入れた結果の能力もすべて明日まで返答は待ってるから」

「そういう問題でもねぇんだけどなぁ!」

吹っ切れたせいで俺は口調が素のときよりも悪くなっている。

「能力は俺に言う必要はないからね。だから遠慮なく決めてね、,,,ともうこんな時間だ」

もう頭がパンク状態だ。物理的に頭が痛い。

「じゃあまた明日返事をするのでさよなら、、、」

当然元気はない、すぐに寝よう。






「やぁ、待ってたよ。さぁ、この先が唯一神様だからお好きな能力をもらってって!」

「わかりました」

会話を短く切り上げ向かう。

なぜだろうか。気分が良い。

気分が(たかぶ)っている。自分らしくない気がする。

力を手に入れたら自分が自分で無くなりそうで少し怖いが恐怖心をこらえる。

この世界を()べているのは唯一神ではない。今この時から。


さぁ


「さぁ!俺が望む力を寄越せ。俺が変えてやるよ。10数万年続いているくだらないシーソーゲームを」

さぁ

「終わらせてやるよ。終止符をうってやる。正義感が無駄に高い偽善者がな!」

あぁ本当に俺が俺だかわかんぇな。

いや。

これが俺なのかもな。

昔っから正義感は強いくせに力が無かったせいで落ちこぼれの仲間入り

結局俺は俺のままだ。

こうやって能力を授かることも遠い昔から決まっていた【運命】なのかもな。




この瞬間から天界の争いという名の平穏が()()()ていく








『≪裏切りまでのタイムリミット≫残り《17520時間》』

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