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文武平等  作者: 風紙文
第十一章
247/281

それぞれの組

それぞれ貰った組分けの用紙から、自分達の名前を見つけた。

結果として、

「皆結構バラバラになったわね」

「だが、これが均等な強さに分けた結果だ」

俺達は4組にまんべんなく振り分けられていたが、

「せめて翔一と一緒だったらなー……」

「あたしはハルと一緒だから良かったっす!」

「オレはバラバラの方が良かったんだけどな」

「わたしはもっとみんなと一緒の方が良かったぞ」

「一緒で良かったですね、兄さん」

「そうだね、姉さん。一緒で良かったよ」

「……私も、良かった」

それぞれ(一部を除いて)納得したようだった。

簡単に俺達の組分けを説明すると……

「……創矢、よろしく」

「あぁ、同じ組だな」

「アタシもね」

野山さんをリーダーとしたA組に、三夜子、月乃、そして俺の3人。

「あたし達のリーダーは音川さんっすね」

「音川さんって人さ、あーしあんまり得意じゃないんだよね。どことなくみゃーっこっぽい、てか猫っぽいんだけど、なーんか苦手っていうか」

「いや、あの人が得意な人なんてそうそう居ねぇよ」

音川さんをリーダーとするB組に、陽花、階田、ルカの3人。

「早山は剣守会の人がリーダーの組ね」

「大和さんも同じ組のようですね」

「……どうやらこの組には、剣守会の人物が多いようだな」

森人さんがリーダーとなるC組は、早山や大和先生、国守さん等。

「同じ組ですね、萩浦さん」

「うん、よろしくね」

「同じ組だね、蒼薙さん」

「うむ、よろしく頼むぞ」

「ワタクシも、お二人共々よろしくお願い致しますね」

先程決まった双海さんをリーダーにしたD組に、花正と萩浦、アルクスさんにレドナとリリィの5人が分けられた。

「この4組で、四方向から攻め込むのよね」

「本物の剣を持つ人は全部で5人、その内3本が、レベル5の剣なんですよね」

「残る2人も、かなりの手練れであることは間違いないだろう」

「そして偽剣を持つ人が何十人も居るんすよね」

「戦闘は避けられないってことか。へ、望むところだ」

「そしてわたし達が必ず、勝利を物にするのだな」

「ねぇ、ちょっと思ったんだけどさ」

「どうしたんですか? 兄さん」

ふと、レドナが疑問を呟いた。

「今日剣狩りを倒すでしょ? その後ってどうするの?」

その後か……強剣屋との共同戦線は剣狩りを倒すまでとされているから、

「そりゃあ、強剣屋と協力する必要は無くなるんだからな」

ならその後は、お互いに願いを叶える為に戦う相手になるんだろう。

そうなると……

「……双海さんはどうするんだ?」

「あー、そいやさっきリーダーにされてたね」

「双海さんのことですので、もしかしたらそのままリーダーになってしまう、ということもあるかもしれませんね」

「……姉さんなら、あり得る」

うん、冗談じゃなくありそうだ。

「皆さん、そろそろ出発のようですよ。組のリーダーの元に集まるようにとのことです」

その場を離れていたアルクスさんが俺達にそう教えてくれた。

俺達は再度、お互いを見て、

「それじゃあ皆、頑張りましょ」


「お互いに、全力を尽くそう」


「相手が傷付けるの前提だからムズいかもだけどさ、みんなケガの無いようにね」


「この中の1人も剣を狩られることなく、勝利を治めましょう」


「どんなヤツが相手だってオレは絶対に負けねぇ、だからお前たちも負けんじゃねぇぞ」


「行くときはわりとバラバラっすけど、中で会えたら会おうっす!」


「ここに居る皆さんが、全員無事で帰れるように祈ります」


「まぁ誰が相手でも、」

「私達は私達なりに戦うだけですけど」


「うむ、みんなで剣狩りに勝とう!」


「……今日で、剣狩りを倒す」


「あぁ。皆、頑張ろう」


俺達はそれぞれ、組分けされたリーダーの元へと向かった。





さて、ここからは4組に別れての行動が始まる。

それぞれ四方向からの視点で、動いていくことになるだろう。


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