3日目「恋風息吹の能力値」
俺、久地田恵太はその日大ピンチの状態だった。
・・・いや、その前に、
俺のなまえは「くちだけいた」だが決して口だけの男ではない。
名前に関してはスルーの方向で頼む。学校でネタにされてるし、
俺自身も少し気にしているんだ。
言うべきことは言った。
さて、続きを話そう。
その日、俺はコンビニのバイトの途中だったんだが、
運の悪いことにコンビニ強盗が入ってきやがったんだ。
拳銃を所持した黒い覆面の男が3人。
体つきを見て、3人共男性だろう。
ビビリな俺はもうガタガタ震えているしかなかったね。
「何で俺がレジに立っているタイミングで・・・」って
自分の運勢を呪ったりもした。
実際にはレジに立っていようといまいと関係ない気もするけど。
誰が呼んだのか後から警察がコンビニの周りを囲んで緊張状態。
隣のレジにいた同じアルバイトの・・・。
確か、恋風・・・だっけかな?
恋風はのんきに欠伸なんかしていた。
気楽なもんだなあとあきれると同時に
その気楽さがこの状況では羨ましかった。
「・・・暇だなあ、お客さんもこれじゃあ買い物
できねーだろうし、やることないなら帰りてーなー」
なんて口にする始末。
今の状況を本当に理解しているのだろうか?
「おい!うるせえぞ!!」
と、覆面の1人が恋風を怒鳴りつける。
「あー、すんませーん」
と、恋風はいつも店長に対して言うのと同じような口調で
覆面に謝ったが、
「てめえ!!」
挑発していると思われたのか、ふざけていると思われたのか、
起こった覆面は恋風を殴ろうとした。
その直後、
恋風は殴りかかってきた覆面の顔を掴み、
そのまま床に叩きつけた。
突然の事態に他の覆面が動揺している間に、
床に叩きつけられ気を失った覆面から拳銃を奪い、
残った覆面の片方の顎を下から上へ殴り気絶させ、
もう片方の覆面の股間を蹴り上げ、
気絶した覆面からも拳銃を奪いとり、
股間を蹴られ悶えている覆面に拳銃を向けた。
「はい、ここまで」
流れるような動きだった。
慣れているかのような動きだった。
「誰か外に出て警察を中に入れてー」
と、恋風が言った。




