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2日目「恋風息吹の住む世界について」

私、安瀬浦鏡子はその日、ほんの少しだけお腹がすいたので、

コンビニに行く途中だった。

ほんの少しだけというのがポイントである。

まあ、買うのは肉まん1個とかその程度の物だ。

これで私の現役女子大生の印象はバッチリだろうか?

あれ?それとも現役女子高生に見えてしまうかな?

年齢よりも若く見られてる!?テンション上がるね!!

・・・って、

私は1人で何を叫んでいるんだ?

夜も遅いってのに。

まあとにかくだ。

とにかく私はその日の夜コンビニに向かう途中だったのだ。

そういえば「アナタとコンビに」というキャッチフレーズ、

「コンビに」と「コンビニ」の2つの意味だとこの歳になって分かった。

友達は皆知ってたな・・・。恥ずかしい・・・。

・・・と、また脱線してしまった。

とにかくコンビニへ・・・ってこれ何度目だ?

あれ?「とにかくコンビニへ」ってなんだか

トイレ我慢してる人みたい。

そろそろ「いい加減話進めろ」って怒られちゃうかな?

誰に?

コンビニの店長さんあたりかな?


コンビニに行く途中、どーん!!!・・・って、

大きな音が聞こえた。

なんだなんだと私は音のした方に野次馬精神丸出しで向かった。

「ん?おう、安瀬浦じゃねえか」

そこにいたのは息吹ちゃんだった。

だけどその時私の意識は息吹ちゃんよりも、

その後ろに倒れている見たことのない大きな化け物に向いていた。

想像の中の産物に当てはめるなら、鬼だろうか?

「息吹ちゃん、その、後ろのは?」

「ん?ああ、鬼の正体見破ったりってな。

なんてことはねえ、ただの特点じゃねえか」

「特典・・・?」

特典?何の?

「あー、しまった。バラしちゃった。まあ、こんな化け物

見ちまったし、全部教えちまうか」

そう言って息吹ちゃんはなんだか面倒そうに、

私に特点のことを教えてくれた。

「・・・っつーわけなの、分かった?正直、

私ちゃんはもう面倒だから聞かれても同じことは答えないよ?」

「そこは大丈夫」

「なら良かった。あと、このことは他言無用で頼むぞ?」

「そこも大丈夫」

「素直でよろしい。これでダメなら殺すしかないって思ってた」

「諦めが早いよ・・・」

私、ちょっと苦笑い。

しかし、私も私でなんだかあっさり受け入れてしまったなあ。

なんだか私自身が心配になってきた。

もう今日はコンビニはいいや、帰ろう。

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