初日「恋風息吹という女」
私ちゃん、恋風息吹、20歳。20歳と書いて「ハタチ」と読む。
私立紅明大学に通う1年生。
自己紹介はこんなところでいいのかな?
現在は夏休み、火差や白萩、巻原との、決して楽しいとは
言えなかった旅行を終えて3日が経った。
学生寮の食堂にて、
「息吹ちゃんって確か国立志望だっけ?なんたって私立に?」
「ん?聞きたい?」
私ちゃんと話しているのは安瀬浦鏡子。
同じ講義仲間と言う訳ではないが、寮で部屋が隣同士なのだ。
「いや、言いたくないなら無理にとは言わないけど」
「単純に学力が無かったし、性格の問題だね」
「性格?」
「そ、性格。私ちゃんって随分と諦めのいい性格でね。
いや、単なる怠け者かな?
とにかく諦めちゃうんだよね。興味の向かないものなら
なおさらに」
「なるほど・・・。なんだかすごいね」
すごい?人としてはかなり酷い部類だぞ?
コイツ頭大丈夫か?
「そう言えば息吹ちゃん知ってる?」
「ん?何を?」
「近頃ここら近辺に鬼がでるんだって。
夜に2本の大きなツノを生やして大きな刀を持った
大きな化け物を見たって人が何人も!」
「・・・とりあえずデカイんだな?
それだけは分かった」
しかし鬼ねえ、なんだか面白そうだ。
明日あたりちょっと探してみようかな?
ま、1日探して見つからなかったら諦めよう。




