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短編集

星空の子供α

作者: 山石 悠

どうも、山石悠です。

今回はテーマ(?)は星です。


星空のもとで出会った少年と少女。二人は約束を覆えているのか。そしてどう生活しているのか?


……という話を少年(十五歳)視点という設定で描いています。


それでは、お楽しみください!

ねえ、君もここに星を見に来たの?


この言葉が今の俺を作っている。この言葉で俺の人生は決まり、始まった。


きっとあの日あの時あの場所で、君に逢わなければ今の俺はもっと違う人生を送ることになったのだろう。だが、もしもの話をするつもりはない。俺は君に会った。その事実だけを覚えておきたい。残しておきたい。あの、君と満天の星を眺めたあの夜のことを………。




君は今でも俺を覚えてくれているのだろうか?

あの時の俺に星を教えてくれたあの夜のことを覚えているのだろうか?

初めて出逢ったあの夜のことを覚えているだろうか?




時は夜のことだ。


まだ、五歳くらいだった俺は、なぜか夜中に目を覚ました。そして、ふと目に入った夜空に目を輝かせた。なぜなら、その夜空はその時の俺の瞳のように輝いていたのだから。


俺は、パジャマのままで外に出て河原に向かった。あそこなら、邪魔なものはひとつもない。綺麗な星空を存分に見ることができる。そして、河原に着いた俺は君に出会った。


君は俺に気がつくとこう言った。


ねえ、君もここに星を見に来たの?


これが、俺が君と出逢って、輝きを手に入れた瞬間(とき)だ。


俺が、君の質問に首肯すると、君は星の話を始めた。


おとめ座のスピカ・うしかい座のアルクトゥルス・しし座のデネボラ。この三つの星が作る春の大三角

北斗七星の尻尾が輝く大熊座

天の中心でほとんど動かない北極星


いろんな星の話をしてくれた。俺はどんどん星の魅力を知った。少し大人びていた君は同い年の俺を弟みたいに扱ったのは今でも覚えている。


最後の分かれるときに君はこの町を出るからもう会うこともないといったことも覚えている。

そして、最後にお互いの名前を言ったことすらも覚えている。


俺はちゃんと思いだせる。……と言いたいが、ただ一つ、とっても大きな一つを忘れてしまった。


それは君。君の名前だった。

……だが、あれはまだ覚えている。あのは覚えている。


君と僕を廻り合せる道を照らす星になる


俺はこの約束だけは守ろうと頑張ってきた。誰とも違う、誰にも真似できない俺だけの俺の星。



君に会ったあの夜から十年たった。今の俺は街で一番の星好き。天体オタクやスターマスターなんて呼ばれている。まあ、なんとネーミングセンスのない安易な名前かなって思う。


だが、みんなが俺の星が好きだということを認めてくれる。肯定してくれる。この事実だけは、どうしようもなく嬉しかった。だって星は俺と君を繋げる橋を照らしてくれるのだから。





そして、俺はとある少女と出会う。星の嫌いな女の子。


彼女との出会いは君の時と同じように、俺の忘れられない一生の思い出になる。




安心しろ! 俺がお前に星の魅力を教えてやる!


今度は俺の番だ。君が俺に教えてくれたように、君が俺に輝きをくれたように。今度は俺が彼女に伝えるんだ、輝かせるんだ。あの夜天に広がる星々の魅力を知り、輝くようにと。




だって、俺たちは星空のもとに生きる子供なんだから。

どうでしたか?


こう何度も短編を出していますが、皆さんの反応が見えずびっくびくです。

……まあ、どんな酷評が来てもなんとか立ち直るでしょうけど。


そして最後まで読んでくれて、更にこのあとがきまで読んでくれる律儀な方はきっといい人だと思います。


それでは、また僕の書いた話を読んでいただければ幸いです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 詩的な書き方が魅力的でした。 僕には出来ません。 [気になる点] そして山石悠さんの小説でいつも思うのが…… ……オチが弱い 起承転結の結が弱いと思います。 短編ですので最後の最後に手…
2013/02/17 19:22 退会済み
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