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短編集

私の物語

作者: 藤宮はる

三人称難しいです^p^

とある県立高校の女子生徒、三月初花(みつきはつか)は2年生になった。

容貌は美しく、完璧超人な彼女。一年生の時には学校に大きなファンクラブまで出来た。

しかし彼女はとても退屈していた。

面白いことを求め奇妙な行動が多く、変人と言われるように。

ファンクラブも2年になるころには容姿だけが好きな奴、奇妙な行動を受け入れた奴だけの少数精鋭になっている。


「あー暇だわー暇すぎて爆発しそー」


今はテスト中、初花は既に解き終わりこの言葉をもらす。

担当教師の男が初花の前に来て、他の生徒の邪魔にならないよう小さな声で言う。


「黙って寝てろ」

「それ教師が言う言葉じゃないよね?」

「もうお前には何言っても無駄ってことがわかってるからな」

「さいですか」


呆れたように答えたあと、初花は言われたとおり机に突っ伏し眠る。

教師の男は教室の前に戻り他の生徒の監視を再開した。


初花は授業が終わる直前に目を覚ました。

チャイムが鳴り終わり、放課後だ。

初花はカバンを持ってさっさと教室を後にする。

部活などはもちろん入ってない。

学校を出た後、初花はまっすぐ家に帰らない。

何か面白いものを探し求めているのだ。


「はぁーほんとに何も無いわね。」


きょろきょろと周りを気にしながら歩く様子は、まるで警察から逃げる犯罪者のようにも見える。

しかし町の人も初花の行動には慣れていた。もう誰も初花を気に止めることは無い。


「もっと遠出したほうがいいのかしら。」


独り言を漏らしながら歩いていると、人にぶつかる。

初花とぶつかったのは赤髪の男だ。

暇があれば町を練り歩く彼女が一度も見たことの無い人物だった。

さらに驚いたことにその男は初花の学校の制服を着ている。

自分にとって謎に包まれたこの男をみた初花は少し興奮している。


「すみません」


男は初花に対し謝罪したが聞いてる様子はまったくない


「……見つけた」

「ッ!?貴様『機関』の者か」


男は「見つけた」と言う言葉に反応してしまった。

初花にとってその答えは予想していない完璧な正解だった。


「『機関』ってなに?」

「しらを切るつもりか?さっき俺を見て『見つけた』とつぶやいていただろう」

「でも私は『機関』なんて知らないわよ」

「あくまで嘘を突き通すか……ここは一般人の邪魔になるな……こっちに来い。」


普通ならば乗らない誘いだが、初花は面白そうなのでついていってしまった。

いかにも人のいなさそうな廃工場に連れて行かれた初花。


「ここでいいだろう」


そう言って男は懐から拳銃を取り出す。


「なにそれ本物?ここ日本よ?」

「さよならだ」


男は引き金を引く。パァンという発砲音。

しかし初花は生きている。


「……貴様なぜ生きている」

「銃弾をかわしたからに決まってるじゃない。当たったら死ぬわよ」

「この距離でかわした……だと……!?」


そのとき、初花の目の前の男が何者かに撃たれた。

急所は外したようだが男はその場に崩れ落ちる。

初花が弾丸の飛んできた方向をみると2人の男がいた。


「やったぜ!これで俺も幹部就任かな」

「気が早いぞ、奴はまだ行きている」

「つーかあの女なんすかね、撃ったのに生きてるし」

「女のほうには当たってなかったぞ」


男たちは初花たちのようすを伺っている。


「くっ……貴様、俺を嵌めたな」

「いや私関係ないし、あいつら私にも撃ってきてたし」

「そんな……信用できるか」

「だいたいわかったわ。あいつらが『機関』とやらの連中で、あなたを狙っている。助けてあげれば信用するかしら」

「お前……何を言って……」

()()借りるわ」


そういって初花は男の拳銃を手に取る。


「何発入ってるの?」

「何を……」

「いいから答えなさい」

「さっき……一発撃ったから……残り5発だ。」

「そんだけあれば十分ね」


「ん?あの女拳銃手に取りましたよ」

「来るぞ……構えろ!」


初花は弾丸を放つ。


「ぎゃああああ!!」


初花の放った弾丸は一人の男の人差し指を潰した。

それにより一人の男は拳銃を落とす。


「なんだあの女……」

「これ貰っとくわ」


初花は男が落とした拳銃を拾う。


「させるかっ……!」


もう一人の男が弾丸を放つがまったく当たらない。

狙いが悪いわけではない、初花がおかしいのだ。


「当たったらどうすんのよ!」


初花の放った弾丸はやはり男の人差し指を撃ち抜き、もう一人の男も銃を落とす。

すかさずそれを拾い上げ、2人の男を銃で牽制する。


「グッ……貴様……何者だ……」

「ごく普通の女子高生ですが?」

「ふざけるな!」

「とりあえずあんたら今回は帰ってよ、私も殺したくはないし」

「きょ、今日のところはこのぐらいで勘弁してやるぜえええええ!!」


態度の軽い男のほうは走って逃げていく。

それを追うようにもう一人も去っていった。


「貴様……本当に何者だ……」


赤髪の男がさっきの男と同じことをたずねる。


「さっきも言ったの聞いてなかった?普通の女子高生よ」

「さっきの奴の言葉を聞いてなかったのか?ふざけるな」

「って言ってもこれ以上の説明は無いわけだが」

「……銃の扱いはどこで教わったんだ?」

「ハワイで親父に?」

「そうか、まともに答える気は無いようだな。」

「とりあえずあんたを病院とかに連れてったほうがいい?」

「……頼む」


初花は赤髪の男を抱え病院へ向かう。

短編ですからこれで終わりです。続きそうにしたのは作者に野望があるからです。

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