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黄巾無双  作者: 味の素
反董卓連合の章
38/62

番外編 悲しみの向こうへ(天和side)

※注意



これは本編に繋がる天和さんの暴れっぷりを書いた、そして作者が深夜のノリで書いた話です。


ヤンデレってこうじゃなくね?とか、私は味の素のギャグとか見たくないって人は見ないように気をつけてください。


以上を許せる方はどうぞお読みになってください。

「波才さん分が足りない」




その声にそろばんを打っていた人和は口をあんぐり開け、首が機械仕掛けのようになりながらやっとこさ彼女の姉、元黄巾党代表取締役張角こと天和を見た。




「波才さん分が足りないの」




続いて鏡を見ながら自らの髪を結んでいた地和も目を見開き、ロボコップのようになりながらやっとこさ彼女の姉、大人気アイドル「数え役萬☆姉妹」の長女こと天和を見た。



「ね、天和姉さん?その……大丈夫?」


「どこか……悪いところでもあるの?」



素直に頭がおかしいんじゃないの?と言わなかったことに彼女らの姉妹の仲の良さが表れているのだろう。

額に汗を浮かべ頬を引きつらせる二人に天和はいつもと変わりがない満円の笑みを見せる。

見る人全てに安らぎと元気を与える彼女の笑みだが今この場で姉を心配する二人にとっては逆効果でしかない。




「うん、大丈夫だよ。ただ波才さん分が足りないだけなの」


「「(だからそれがおかしいの!!)」」



二人は目線を合わせると彼女達にしか解らないような高度な目の会話を始めた。



「(ねぇ人和、天和姉さんああなっちゃってるけどなんか最近あったの?というか波才さん分って何!?)」


「(いえ……特に何もないと思う。公演も上手くいっていたし……あと私が知りたいわよ地和姉さん)」


「どうしたの?」



天和は不思議そうに首を傾げながら急に黙り込んだ妹二人を見ている。



「(と、取り合えず様子を見ましょう。あと波才さん分とかいうのは人和が聞いて)」


「(見事に押しつけられたわね……)」


「(だ、だってなんか怖いんだもん)」


「(私だって同じよ)」



きょとんと眼をぱちくりさせている姉。

押しつけられた人和は一つ貸しと地和に目で合図すると関わりたくなかったが本質を突くことにした。



「ねぇ……天和姉さん」


「ん?何かな人和ちゃん」


「波才さん分って何?」



ごくり

唾を飲む二人の妹。



「波才さん分は波才さん分だよ」


「だから詳しく説明しなさいよ!!」



元来余りこういう空気が好きではなく苦手な地和はついに限界を迎えたようだ。

今の彼女の姿を彼女のファン達が見ればMに目覚めていただろう。

もの凄い見幕で姉をまくし立てる。


だが流石というべきか天和は自分のペースを崩さない。

ニコニコ微笑みを絶やさない。



「地和ちゃんそんなに起こったら皺が増えるよ?」


「余計なお世話よ!!そうじゃなくて何意味の解らないこと突然言うの!?波才さん分って何!?何なのよ!?」


「波才さん分は波才さん分なの」


「っよし!!表へ出なさい天和姉さん!!胸が大きいからって調子乗るんじゃないわよ!!」


「地和姉さん落ち着いて。何か本音漏れてるから」


「本音って何!?私が胸に執着してるって言うの!?いい!?女は胸で決まるもんじゃないのよ!胸は女の要素であるけど胸だけが女の胸なわけないの、だから胸は女の胸ならぬ……」


「姉さん、何か私の中の胸がゲシュタルト崩壊してるからもう止めて」


「え~人和ちゃんには崩れるほど胸無いじゃん♪」


「あ?」



いろいろ脱線しかかっているのを見かねて人和は止めに入る。が、結果として眼鏡が鈍い輝きを放つ事になった。

しかしまだ冷静な部分があったのか、猫のようにふーふーと呼吸が荒く今にも飛びかかりそうな姉を見かねて、人和が背後からがっしりと地和を抑える。



「天和姉さん、私もその波才さん分っていうのを詳しく知りたいんだけど」



三女でまとめ役である人和は落ち着いて冷静に尋ねた。

内心彼女も気が気で無かったがここで自分までもが慌てたらいけないと押さえ込んだ。



「う~んと波才さん成分っていうのは~」



だが次の瞬間彼女はそれも全て忘れて頭の中が真っ白になった。




「波才さん成分って言うのは波才さんから発せられる成分でね、波才さん成分が無くちゃ全人類が滅んでしまうの。HHH(波才さんから発せられるホルモン剤)とも別名言われていて、全人類が細菌戦争から生き残るための救世主的な存在なの。でも私だけがそれは取れれば十分なの。波才さんに余分な(ゴミ )が引き寄せられちゃうからHHHは諸刃の剣なの。三国共同医薬開発機構がそれを狙っていて桃色の年中頭が春の農耕牛や、頭にドリルを装着した年間発情期の百合レッドや、若さを妬む日焼けサロンの売女がいるけれど私はそれら全てを殺さなくちゃいけないの。波才さんは私だけのものなの。もう波才さんのお土産だけじゃ抑えきれないの」



真っ白になった。

というよりは実の姉が発した言葉の羅列を読み込むこと、理解することを彼女の脳は拒否した。

人和の精神は既に崩壊寸前、彼女の防衛本能が働き人和は意識を手放した。


地和は人和よりも精神が強かったのかかろうじて立ってはいるが、その両足は生まれたての子鹿のように震えている。

それでも立っているのは彼女の意地なのであろう。

だがそんな地和に天和は無自覚で容赦ない爆撃を与える。



「波才さんは私の物なの。誰にも渡さない、誰にも触れさせない、私の、私だけの波才さん」



いつも通りの天和に変わりがない。

口調も、雰囲気も、声の高さも、行動も、仕草も。

何もおかしいところはなかった。

だからこそここまで進行していたとは。


目が霞む。


だが、ここで倒れてしまっては姉を止められる人がいない。

地和は悲壮な覚悟を決めて挑むことを決心した。



「姉さん!!波才さんも言っていたじゃない、私達はアイドルなのよ!!アイドルが恋愛は厳禁だって!!あの波才さんが言っていたのよ!!」


「じゃぁアイドル止める」


「ってうぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?」



アイドルにあるまじき声を素っ頓狂にあげてしまった地和。

そんな妹を後目に天和の独白は続く。


いつの間にか問題は「数え役萬☆姉妹」の解散の危機にまで広がっていたのだ。



「何が悲しくてあんな彼女が出来ないような気持ち悪い人達相手にしなくちゃいけないの?なんか汗臭いし、気持ち悪いし、熱気がやばいし、握手会の時に手がイカ臭い人いるし。あんなウエットティッシュ必須な会をやるぐらいなら波才さんと死ぬ」



さらには波才の命の危機にまで広がっていた。



「うえっとてぃっしゅ?なにそれ……ってそうじゃなくて。だ、だってあんなに楽しそうにやっていたじゃない!!天和姉さん!!」


「波才さんと出会うまではね。でも波才さんと出会ってそう思ったらアイドルとして終わりだと思うの。もう身も心も波才さんに捧げるの。波才さんお帰り、私にします?それとも私にする?それともわ・た・し?きゃっ」



頬を赤く染めて悶える天和。

その姿は紛れもなく恋する乙女であるが、触れればじゃがいもがポテトチップスに加工されるような危うさを放っている。



「っで、でも波才さんに天和姉さん以外の彼女が出来たら……」


そこから先の言葉を彼女は発することが出来なかった。

何故なら彼女の首にいつの間にか包丁が添えられていたからだ。

冷たい刃物の感触に体温が凄まじい勢いで下がり、心音がえらく大きく聞こえる。


目線を首元の包丁から上げるとすぐ目と鼻の先には天和の姿がある。

距離は確実に数メートルは離れていたはずだがそれを一瞬でこの状況に持って行った姉に恐怖が巻き起こる。

そして何より違うのは『目』だ。

先ほどまでのいつも通り輝いていた乙女の目は今やどこまでも暗く、冷たく、氷のような目に変わっている。



「地和ちゃんは意地悪だよ。そんなことさせない。そんなことは許さない。そんなことは認めない」



殺される。

死んでしまう。


そう思わせるものが天和の体から発せられている。



「で、でもそうなっていたら」


「んも~地和ちゃんは用心深いなぁ~」



そう言って天和は地和の首元から刃物を退けると、手を後ろに組んで体を左右に揺らしながらその場でくるりと回って腰を沈め、地和に微笑む。

そしていつも通りの口調と声で言った。



「その時は波才さんを殺す」



ッゾク!!


体に冷たい金属を差し込まれたような錯覚に地和は陥った。



「え……なん、で」


「だって波才さんがかわいそうじゃない?そんな売女に纏わり付かれるなんて。万が一にもそんな売女に人生注ぐなんてことがあったら今世紀最大の悲劇だよ。だから殺す、殺すの。そして波才さんのいないこの世界に未練はないから私もその時は死ぬの」



以上の文面を輝かしい笑顔ですらすらと天和は言い切った。

唖然とする地和。

だが気が付けば彼女のすぐ目の前に天和の顔がある。



「っひ」


「だから、そんな事心配する必要はないよ?地和ちゃん。それとも何?地和ちゃんはまさか波才さんを誑かす売女にでもなるつもりなのかな?」



地和はもう終わったと思った。

私は死ぬんだと。


だが、そこで落ち着きを取り戻した彼女はあることに気が付く。


ごく僅かだが甘い匂い、甘い匂いがするのだ。

それは天和から漂っているようだ。

そしてよく見れば彼女達姉妹でなければ解らないほどうっすらとだが天和の頬が赤くなっている。


もしかして……。



「天和姉さん、お酒飲んでる?」


「もう地和ちゃんたらお酒なんてのんれないよ♪」



ビンゴだ。

微妙に言えていない。

流石にこれはおかしいと思った、いくら何でも逸脱しすぎている姉の原因はお酒らしい。

いつの間に飲んだのだろう。

ほっと胸をなで下ろすが、そこで地和はあることに気が付く。


お酒は飲んでいる。

お酒は飲んでいるが……酒の入っている天和にとって、今の言葉はマジだと。



「よ~し、ちょっと波才さんの所行ってくるよ~♪」


「天和姉さんちょっと待って!!行っちゃいけないって波才に言われているじゃない!!」


「愛があれば!!愛があればいんだよ!!」


「駄目に決まってるでしょうがぁぁぁぁぁぁぁ!!」


「それなら波才さんを殺して私も死ぬ!!」


「何でそうなるの!?」



既に謎の天和ロードを進み始めた天和を止める術は地和には無かった。

だめだ、このまま行ったら波才が死ぬ。

そう諦めかけたその時。



ガチャ!!バタン!!



「何があったんだ!?大丈夫か!?」


「おいおいなんだこの惨状は……」


「で、出番なんだな!?」



扉を駆け足で開けて入って来たのは黄色い三連星。



「良かった、お願い!!天和姉さんを止めて!!このままだと波才が殺されちゃう!!」


「な、何を言ってるんですか地和様、天和様がそんなこと……」



一笑しようとした彼らだが天和を見てその言葉から先は出てこない。




彼女は生きる。

ただ波才のために。

彼女は求める。

波才の愛を。


禍々しき、怨と血の臭いを漂わせ、堕天使の如き誘惑の煽情を煽る。

誰もがその姿を見てひれ伏し、赤子は泣くことすら忘れ、ただ死を待つ。

溢れる黒き波動を纏いて生きとし生けるもの全てをどろりと流れる愛で包む。


『大賢良師』、『天公将軍』、『数え役萬☆姉妹の長女』、『ももいろのあくま』。


赤子の如き無垢な瞳で人を狂気と死へと追いやる。


その名を張角、真名を天和という。



「っふ」



「「「「(なんか今変なナレーション入った!?)」」」」



ともかく天和の様子がおかしいことと本気で波才の命が危ないことを知った三人は覚悟を決めた。



「正直、乱暴な真似はしたくはねぇが……波才の旦那の危機とあってはそうもいかねぇ!!」


「俺らは命を、こんなちっぽけな命を救って貰った!!悪いがここで引くわけにはいかない!!」


「い、意地なんだな!!」



そんな三人を鼻で笑う天和。

いつからか彼女からはほがらかで温かい人を癒すような物は消え、見る人全てが恐れ、敬い、ひれ伏す。

覇王のそれに変わっていた。



「死んじゃうよ?一号さん達死んじゃうよ?今なら歯を全部へし折るぐらいで謝れば済ませてあげるよ?」


「「「俺達は旦那に真名で呼んでもらうためにもここで死ねないんじゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!(だな!!)」」」


「そう、それじゃ」



瞬間、天和はその場から消えた。



「死んじゃえ」


ドガッグシャベキ


「っぐほぉ!?」


グシャグシャグシャ


「あべし!?」


ゴカッドゴドゴドゴ


「ぎゃぁ!?」



地和は声が出なかった。

あの「そんな重い物持てな~い」とか言って子供が持てるような荷物ですら嫌がる姉が、波才によって魔改造され、大の大人十人が襲いかかっても無傷で勝てる一号達を投げ、吹き飛ばし、蹂躙している。


具体的に言うと、一方的過ぎて三人の戦闘は擬音ですまされた。


れが、これが愛の力なのか?

ここまで愛の力のというのは凄いものなのか?

というか波才はこんな愛受け止めたら死ぬんじゃないのか?


ついに彼女を止めるものはいなくなった。

三人は大地にひれ伏し、ピクリとも動かない。



「もう、壊れちゃったの?」



手の甲に着いた血を舌で舐め取る。

その姿はとても妖艶で美しく、そんな場合では無いと解ってはいるが思わず見惚れてしまった。


もう止められないのだろうか?

もう波才は死んじゃうんだろうか?

もう波才の紅茶を飲めないんだろうか?


今度こそ地和は絶望の表情へとその可憐な顔は塗り替えられ、空を仰ぎ見た。



「それじゃ、行ってくるよ♪」



後ろ歩きのまま扉に進む天和はいつもと変わりがないお出かけの挨拶を言うと。

振り返り扉の外へ。

































いけない!しっかりしなさい地和!


輝きを失いかけた目に、再び彼女は熱き炎を込めた。

今の自分ではあの姉に勝てない、だからあの三人を何とかして再び姉さんに向かわせないと!



「人和!起きなさい!」


「……波才さん、そこは。あ、だめ、波才さんの大きすぎて」


「起きろやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!何一人で良い思いしてんの!?私夢でもそんなの見た事無いよ!?何、何が大きいの!?あれか、波才のうまい棒か!?うまかったか!?美味しかった!?何味だった!?」


「波才さんのはうまい棒じゃなくて『三国無双』だから。2の頃の呂布であって欲しいから、間違っても最近の柔らか呂布であってほしくないから」


「あんた最後願望なってるんだけど!?」



未知の電波を受け取り始めた人和を必死に揺すぶる。

……例え目を覚ましても彼女らはアイドルをやっていけるのだろうか?



「っは!?私のアイドル生命の危機!?」


「人和、ちょっとというかだいぶ遅かったわ!もう手遅れよ!そんなことよりも今姉さんが」


「そんな……天和姉さんや地和姉さんと同類だというの?天和姉さんみたいに、いい年してあんなぶりっ子キャラを演じていたり、地和姉さんみたいに『みんなのいもうと(笑)』と同じだなんて嫌!」


「おいこら人和、楽屋裏来い。久しぶりにきれちまったわ。……ってそうじゃなくて!あれ!」



虚ろな目の地和の顔を天和へと向けさせる。

そこにはゆっくりと扉を開こうとする姉の姿が。



「いけない!あのままだと波才さんがNICE BOATに!?」


「あんたやっぱ変なもの受信してるでしょ!?でも取り合えず今どうすればいいの!?」


「そうよ、こんな時こそ……え~と、その。さ、黄色い三人さんがいるじゃない!その人達は?」


「ダメよ、あいつらやっぱ役にたたない!」


「……姉さんさりげなく酷いわね。……ふむ。」



人和は何か思い付いたように、倒れ伏している三人に。さりげなくさっきの言葉でとどめをさされた三人に向けて叫んだ。



「お願い、お兄ちゃん達!姉さんを止めて!」


「「「!?」」」



三人の体が一瞬大きくびくりと動いた。

更に人和は、異常に冷たい目で見つめる姉に視線で促した。



「え、え~と。……お願い、お兄ちゃん♪」



その時、不思議なことが起こった。



「う、うぉぉぉぉぉぉぉぉ!」


「ふんぬらばぁぁぁぁぁぁ!」


「アイアムリターンなんだな!」



三人が異様な闘気をみなぎらせ、ゆっくりと立ち上がる。

目は異様に輝き、迸る闘気が部屋の中を渦巻いた。



「天和様、悪いが先にはいかせない」


「そうだ、妹が、俺達の妹達の願いを叶えなくてはいけない」


「涙は……見たくないんだな」


「へぇ、まだ立ち上がるんだ。でもさっき負けた弱者さんが何のよう?」


「「「っふ、今の俺達は妹のために戦う戦士。先ほどの俺達とは違う。そう」」」



それぞれが歴戦の猛者を思わせる構えを取り、ニヤリと笑う。



「「「超三連星(スーパー兄貴)だ!」」」



何故か『かませ臭』が漂う名前だが、あのデコッパゲとは一応全く関係ないことはここに記しておく。



「チビ、デブ!黄巾ストリームアタックを仕掛けるぞ!」


「おう、泣いたり笑ったりできなくしてやる!」


「もう、何も怖くないんだな!」



今、女帝に三人の戦士が挑みかかった。



~以下、ダイジェスト~




「っな!?俺を踏み台にするだと!?」


「中に誰も……いませんよ?」


「黄巾党の名に誓い、すべての妹に愛を!」


「行動を起こさないと何も変わらないって事。欲しい結果があるなら、それ相応の行動を起こさないとだめなんだから!」


「絶好調であるなんだな!」



 



 ■ ■ ■ ■ ■








~数日後~



あの惨劇から数日が経過した。

途中で天和が運動したことにより、酒の酔いが回り倒れると、限界を迎えていた三連星も倒れ伏した。


天和はあの時のことをすっぱりと忘れており、いつも通りの天和へと戻っている。

力も性格も元に戻っており、「アイドルはやっぱりみんな喜んでくれるから楽しいね」と楽しそうに笑って言ってる姿を見て地和と人和は安心した。


実質的な被害は一号達だけであった。


被害内容

大腿骨頚部骨折、肋骨骨折、上腕骨頚部骨折、中手骨骨折、橈骨骨幹部骨折などなど、上げればきりがない。


全治六ヶ月


何故生きているのか不思議なぐらいだが、無意識に殺してはいけないと解っていたのだろうか。

ぶっちゃけ死んだ方が数倍マシである。

スーパーハイパードクター華佗がこれを診察した際


「よく生きている……生きながらの死だ。これをしたのは人か魔か」


と戦慄していた。

地和と人和はその問いに答えられなかった。ぶっちゃけ妹とはいえ白黒つけがたい問題だった。


少なくともあの時の天和は人間と呼ぶには余りに禍々しかったと二人は思っている。



「ねえ、姉さん。もし、もし波才さんに恋人出来ていたらどうなると思う?」


「人和、それ天和姉さんの前で言ったら死ぬからね。冗談じゃなくて。取り合えずお酒は飲ませない方が良いわ」



そんな二人と離れて天和はのんびりと空を眺めていた。

そしてだれのも聞こえない小さな小さな声で呟いた。



































「波才さん分が足りない」




~ TO BE BAD END?~

天和何してんの?って言われたので書いた。後悔はしていない。


ぶっちゃけいろいろ酷い。

連合終わったら天和さんがやってくる予定です。やったね波才さん、キミが好きなカオスが訪れるよ、ハハッ!


それにしても、最近は文が進みます。よくわからないけれど、モチベが随分上がった模様。このまま続いて欲しいなぁ~。

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