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黄巾無双  作者: 味の素
反董卓連合の章
33/62

番外編武将紹介~袁紹 飛翔編~

久しぶりの武将紹介……なんかやると言っておいてすんごい間が空いちゃった。

五ヶ月前には完成していた作品です。


本編は忙しくて補充出来ないので、つなぎとして投下。

「どうも味の素です。まともに武将紹介しろやぁ!!ってことなのでまともな武将紹介書いたらまさかの三部構成に……いやぁね。官渡の戦いを絡めるとどうしても。もうこれは袁紹編というより官渡までの流れを語った紹介でしょうね。……どうしてこうなった」


「白蓮だ。自業自得だ、諦めろ。というか本当に袁紹の紹介するのか?」


「ええ、言ったからにはやらなくてはいけないでしょう。というか董卓連合編にも入ったし、ここで紹介しとかないと紹介の機会逃します」


「私としては麗羽を見てるからなぁ……若干心配なんだが」


「恋姫の袁紹はあれですが史実の袁紹は中々面白いですよ?少なくともおーほっほっほとか言いません」


「なんだろう、それだけで安心している自分がちょっと悔しい」






えん しょう

性が袁、名は紹、字は本初










「袁紹は汝南汝陽の生まれであり、父の袁成は五官中郎将です。祖父は司徒であることからかなりの名門です。彼は威厳があり、士を敬う。貧しかろうが富んでいようが問わずに行動をともにして対等の礼儀をを行ったので彼はとても好かれていました。宦官に「こいつぱねぇ」と目をつけられるくらいです。余りに人気者過ぎて容認出来なくなった叔父から頼むから仕官してと言われたぐらいです」


「おいおい……麗羽からは想像も出来ないな。そこまですごかったのか?」


「彼は間違いなく有能です。彼は名門とはいえ妾の母を持ちます。母の身分がある程度の差を作るのにも関わらず、彼の仕事に就いてからの躍動は馬鹿になりません。あっという間に袁家の一番星になりました」


「本当に有能なんだな。その少しでもこっちにあれば私は苦労しないのに……」


「その後は可進と共に宦官を討伐、この時董卓がやって来ました。部下は


「董卓はやばいって!!殺さないと絶対悔恨になるってば!!今はあいつら遠征で疲れているから討ち取れる!!」


と言いましたが彼は


「え?無理無理、あの魔王と戦うとか正気じゃないから」


臆病でして董卓に怯えて何もしませんでした。


「以外と臆病だな…」


「彼はここぞという時の決断に弱かったのです。董卓はその後、帝の廃立をしようとします。しかしその場に異議を唱える者が居ました。それが袁紹です」












~洛陽 side~


「私は反対です」


「ほう、袁紹。だがな、今の皇帝は愚か者だ。天下を統べる王は王でなくてはならないのだ」


そう不適に董卓は笑う。


「あの馬鹿な王を民達は許しはしない。その点陳留王劉協は王としてのしての威厳と力を持っている。彼を王にすることこそ民が望むことであり、天下を大平へと導くことになるのだ」


これに袁紹は理路整然と答えた。


「たしかに今の陛下は年はお若い。ですが未だ彼の天下に悪いことがあったとは聞いていません。もし董卓殿が儀礼に反して貴方の考え通りに、現の帝を廃して劉協様を立てればおそらく他の者も黙っていないでしょう」


これに董卓は剣に手をかける。

辺りに殺伐とした空気が流れた。


「ぬかしたな小僧」


その声には殺気がありありと含まれている。


「今天下の器は我が手中にある。この俺がやろうとすることに誰が逆らおうとする?」


これに袁紹は跪いて答えた。


「これはもはや国家、ひいてはこの大陸の大事な問題です。一度、外に出てこの件を話し合いたいと思います。」


「ふん、劉氏とはもはや名だけが先走りしているだけの意味がないガラクタだ」


その言葉に辺りは騒然とする。

もはや董卓は明言したのだ。

漢など我の下にある者だと。

だがその中でも袁紹だけは平然としていた。


「天下に力のある者ははたして貴方だけですかね?」


そう述べると彼は礼をとり、その場を去った。



~終了~







「正面から董卓と言い合ったのか…臆病なのかそうでないのかよくわからないな。というか最後の置き土産がやたら格好いいんだが……」


「冀州に逃亡した袁紹、彼に董卓は懸賞金をかけて追おうとしますが部下に止められます。



彼に今懸賞金をかけては躍起になって私達を打ち倒しにかかります。四代続く名門をなめてかかってはいけません。彼に集められた者達は脅威となりましょう



と言われたためです。その後彼は反董卓連合を決起しますが失敗、袁紹はこの時帰るべき土地はありませんでした。そこで彼は逢紀の策に沿って公孫賛に韓馥を攻めさせ、 韓馥には使者を送って袁紹に帰順すべきだと説得させました。そしてしめしめとおいしく韓馥の領土ゲット。うめぇ」


「……おい」


「そしてこの時袁家の最高の懐刀である沮授・田豊を配下にしています。かくして袁紹は冀州を手に入れたのですパチパチパチ」


「パチパチパチ……じゃねぇ!!なんだよそれ!?完璧に私利用された捨て駒じゃないか!?」


「騙される方が悪いのです。白蓮さんが怒ったように公孫賛も大激怒、これにより二人の仲は最悪になります。でもこの策を行って公孫賛だけが文句を言うと思います?」


「そりゃぁ……許されないよな。騙して人の城を奪ったわけだし」


「その通りです。おそらく民衆の反発も強かったでしょう。ですが彼はかなりの善政を行いました。短期間で冀州をまとめ上げると改革を行います。結果、もはや壊滅寸前であった袁紹軍は精強な軍へと変貌しました。ちなみに官渡で曹操と対決しますが先に兵糧が切れたのはなんと守る側の曹操だったのです。このことから相当彼らの行った善政はすばらしかったのでしょう」


「そ、それはすごい。こっちの麗羽はもう強い領土を持っていたからなぁ。おまけに民はほっぽいて金ぴかの鎧とか作っていたし……同じ袁紹とは考えられないな」


「さて公孫賛は黙って見ているわけにはいきません。袁紹と仲違いしている袁術に同盟を求めるべく公孫越を派遣します」


「そういえばなんで袁術と袁紹はそこまで仲が悪いんだ?」


「それは袁術が袁紹を見る目は妾の子が生意気だと言うものだったのではないかと。袁術は適流の人間です。先ほど言ったようにこの時代は母親で大体の身分が決まります。それがいつの間にか妾の子である袁紹の方が有望視され、反董卓連合では自分を差し置いて盟主という立場になったのですから面白いわけがありません。作者は原作で袁術が「わらわが……」と盟主なりたいと言っているときに周りの人間が横入りして邪魔しているシーンがありましたが、それ見てちょっと悲しくなりましたよ」


「なるほどな……自分こそが正しい血筋だとかそういうお家の問題は深いよなぁ…」


「お家問題はこの三国志でも例外ではありませんよ、呉とか魏とかも酷かったですからね。さて、派遣したのはいいのですがこの直後、袁紹と袁術の間に戦闘が勃発、袁術配下孫堅と袁紹の戦いの中で公孫越は流れ矢に当たり戦死しちゃいました。なんという残念な子」


「……なんだか間抜け過ぎて泣くに泣けないな」


「そこらへんの部分は真の前の恋姫の白蓮さんと似ていますよね。死んでもスルーされ、あげくに真名も無しとかいう残念臭がどことなく」


「悪かったな!!残念で!!どうせ私は」


「そして公孫賛軍と」


「って無視かよ!?」


「無視です。公孫賛軍と袁紹軍の戦いは始まります。界橋にて対峙する両軍、公孫賛軍は中央に歩兵3万余が方陣を敷き、その左右を騎兵1万余が固めるというものです。これに対し袁紹軍の布陣は先陣の麴義が盾を構えた兵士800人と1000張の強弩隊を率い、その後に袁紹自身が率いる数万の歩兵構えるというものでした」


「……ちょっと待て。それってもしかしなくても騎兵を完全に意識したものじゃないか?」


「お、気づかれましたか。その通りです。騎兵の戦術を熟知した対公孫賛マスター麴義の奮闘により、袁紹軍は公孫賛の部将の厳綱を捕虜にするなど見事勝利しました」


「…なんだろう、何故か涙が出てきた」


「まぁまぁ…これは貴方でないですから。白蓮も負けましたけどね」


「お前慰める気がないだろ?」


「YES」


「この鬼!!」


「HAHAHAそれは褒め言葉です。ですが公孫賛軍もただでは負けませんでした。公孫賛は敗走した騎兵をまとめ上げ手薄になった本陣を奇襲します。ここでまとめ上げる公孫賛もすごいですね」


「えへへ」


「白蓮は褒めていません」


「……薄々解っていたよこんちくしょーーー!!」


「その時の様子です」







~本陣 side~


弓矢が雨のごとく降り注ぐ。

そんな中で剣を持ち馬にまたがる袁紹。

その姿に従事の田豊は唖然とする。

慌てて田豊は言った。


「袁紹様!!危険です!!はやく垣根の裏に避難を「ならぬ!!」っな!?」


袁紹は堂々と正面を見つめ、叫んだ。


「大丈夫たるものは垣根に隠れてまで生きようとするものではない!!」


剣を抜き放つともっとも激しいであろう前線へと馬をかけていく。

後ろに続く味方の数は少ない。

だが袁紹は公孫賛軍へ突撃を仕掛けた。


味方は奮起して反撃を行い、公孫賛は小さい部隊が袁紹の本隊だとは気がつかずに退いていった。


魏史より出典。作者訳。


~終了~







「なんだろう。余りの噛ませ犬の扱いにまた涙が出てきた」


「すいません……今回は彼が主役なので」


「ああ……そうだよな。でも袁紹って意外と武闘派なのか?君主自ら戦いに行くなんて」


「ええ、彼は意外と武闘派です。自ら剣をとって戦うことも少なくはありません。若い頃はヤクザまがいの事もしていましたからね。なかなかの度胸もあったようで」


「へぇ……てっきり後ろでふんぞり返ってるのかと思ったよ。ますます麗羽とは違うなぁ」


「さて、この負けた公孫賛。和解したのはいいのですがその後、劉性を持ち、皇族の身分の者に珍しく、公正清廉で領有地には常に善政を敷いた劉虞を殺します。これは公孫賛の失策ではないかと思いますね」


「なんでこんな時期に私は劉虞を殺したんだ?」


「劉虞は異民族との仲がとても良かったのです。彼は贈り物とかもして懐柔策をとっています。ですが公孫賛は強行派でした。その仲互いによっての争いのためです。正直、公孫賛の異民族嫌いは相当なものです。これは多分過去の戦いのせいではないかと思います」


「過去の戦い?」


「ええ、とある太守が異民族を抱き込んで反乱を起こしたのです。そこへ公孫賛は異民族対策の将として戦ったのですが……深追いして補給路を断たれ、管子城に籠城します。この籠城は二百日を超え、食料が無くなり馬を、馬が無くなれば革製品を煮て食べ、それすらもなくなれば人を食べるという地獄のような有様でした」


「それは…ひどいな」


「援軍は来ない、ならばせめてもの一矢をと部下達と別れの杯を組み合い、出撃。これによりなんとか帰還できたのですがその時の戦闘と帰還中の寒さで大半の兵が死にました。このときから公孫賛は異常な執着を異民族に持つようになったと私は感じます」


「……」


「対立した公孫賛は劉虞を捕縛、市場を引きづり回りました。その時の劉虞の助命を何人もの人々が懇願したのですが……」




劉虞が雨を降らせることができたら助ける。皇帝になれるほどの人物なら簡単に雨を降らせることができるだろ?あ?出来ない?なら死ね。


BY公孫賛





「と無理な要求をし、雨を降らせる事など出来るわけもなく、劉虞は処刑されます。この事件で公孫瓚は一気に信望を失い家臣たちに不満が高まりました」



「我ながらこれはないと思うぞ……せめてもうちょっと言い様はあったんじゃないか?」


「ですよね~流石にこれは酷すぎです。これで公孫賛は敵を作りすぎました。袁紹はかつて劉虞を皇帝に推していたことがあるぐらい入れ込んでいるので当然大激怒、さらには劉虞に懇意にしてもらっていた異民族のみなさんと遺臣も大激怒。ぶっちゃけ救いようがありません。だめだこいつ」


「うわぁ……負けて戦力が減ってるのに何してんだよ私は」


「これにより鮑丘の戦いで公孫賛は破れ、十年はこもれると言われた難攻不落と名高い易京城に引きこもり生活を始めます。もちろん、機会があれば逆転しようとするものの既に若干チート軍団になりつつあった袁紹陣営にはそんなあがきは効きません。たくさんの知将がいたわけですからね、策は全て看破されました」


「もうどうしようもないよな……いくら難攻不落とは言え引きこもってばかりでは勝てないし。味方もいないし」


「それにこの時期の公孫賛の人間不信はやばいところまで言ってます。家臣を遠ざけ、文書を縄でつり上げて見るというぐらいです。人として末期過ぎて泣けてきます」


「そこまでなったら人として終わりだな……」


「最後には公孫賛は味方にすらも見捨てられます。籠城戦の最中、公孫賛が城外にいる自軍の兵士を見殺しにした事から公孫賛軍内での公孫賛への不信感が高まり兵の殆どが袁紹のもとへ走ってしまったのです。これを好機とした袁紹は地下を掘り進みついに城を落とすことに成功、公孫賛は家族共々自害したのです」


「なんかもう……私駄目駄目だな」


「どうみても劉虞を殺すのは失態ですよ。冷静に考えれば板挟みになること解るでしょうに」


「うぅ……」


「これにより河北の覇者、袁紹が誕生します。そしてついにあの一大決戦「官渡の戦い」へとなるのです。まぁこれで天下の流れは決まったのでしょうね」


「え?だってまだ三国にもなってないじゃないぞ?蜀も呉も出来ていないだろう?それに領土も地図を見れば解るけどみんな同じぐらいじゃないか」


「いくら領土が同じとはいえ蜀と呉は未開の土地が大半ですよ?それに河北と曹操の中原は昔から人が慣れ住んでいる土地なのでたくさんの人間と開発された土地があります。それにいくら呉や蜀などの国ができたとはいえ、大陸の商業の中心は官渡に勝利した魏の地域ですから、ぶっちゃけこれで天下は魏へと流れたのですよ」


「そ、そこまでなのか」


「そこまでです。例えるなら蜀と呉は魏への挑戦者ですよ。さて、ここで戦うであろう曹操と袁紹の戦力を見てみましょう。作者が見た視点です」



○曹操

・兗州、豫州、徐州、司隷

・ただ董卓のあばれっぷりでこの州うちいくつかはまともに機能してはいない

・優秀な人材豊富

・劉表、孫策、馬騰などといった多方面の敵を抱えている

・しかもほとんど真ん中の位置なのでかなりきつい

・屯田兵や、それらの外敵から守るために動員できる兵は3~4万ちょっと




○袁紹

・冀州、幽州、并州、青州

・洛陽が破壊された今、中華最大の冀州を持つ

・なんたって精強な騎兵が豊富な地域を持つ

・先の公孫賛との戦いにより異民族とも良好な関係、つまり異民族も動員可能

・前に述べたとおり食料などの物資はもはやカンスト状態

・有能な人材を抱え込んでいる

武では最高峰の張郃ちょうこうなど

知では沮授と田豊

・外敵は曹操のみ

・動員数はおそらく十数万





「あれ?この戦いってもっと多くの人数の戦いじゃないのか?曹操数万に袁紹40万とかだった気が」


「あれ誇張です。こんなもんですよ?作者が昔見た中国の教科書では曹操3万、袁紹軍10万ぐらいだった気がします。それでもやばいですが」


「そうなのか……でもこれってどう見ても曹操に勝ち目がないだろ」


「曹操もそう思ってましたよ?なんせ戦の前に怖じ気づいてジュンイクにねぇ俺って大丈夫?って聞いていたぐらいですからね。でも最終的には曹操が勝ちます。このまま行けば勝っていたのは袁紹なんですけどね。そこには袁紹に様々な事が起こったからなのです。その模様と流れは後半の方で解説させていただきます」



『番外~ジュンイクの激励は褒めすぎ?~』



「なぁ、そういえばジュンイクってどう言って曹操を励ましたんだ?」


「え~とそれは十の勝因と敗因を言いました」


「十の勝因と敗因?」


「こういうこと言ってます」



袁紹は面倒な礼儀作法を重んじますが殿は自然のままにしております。

これが「道」が優れている第一の勝因です。



袁紹は逆(天子に刃向かうこと)の行動をとっておりますが、殿は順(天子に従うこと)の行動をとっております。

これが「義」が優れている第二の勝因です。



袁紹はただ寛容なだけですが、殿は厳しさを持ってそれを正し、上下の者もそれをわきまえています。

これが「治」の優れている第三の勝因です。



袁紹は寛大に見えても内心は猜疑心が強く、自分が用いる人を信用でず、親戚ばかりを用いますが、殿は人を信用し、親戚を特別扱いすることはありません。

これが「度」(度量)の優れている第四の勝因です。



袁紹は策謀は多いが決断できず、時機を逸して失敗しますが、殿は決断力があり臨機応変に対処なされます。

これが「謀」(策謀)に優れている第五の勝因です。



袁紹は先祖が築いた基礎を元に高尚な議論と謙虚な態度で評判を得ました。

したがってうわべを飾った議論好きの人間ばかりが集まります。

殿は真心と誠意を持って人に接し、功績があった者には惜しみなく賞与を与えます。

これは「徳」に優れている第六の勝因です。



袁紹は飢えや凍えを目の当たりにすると哀れみを顔に出しますが、目に触れないことには考慮が及びません。

殿は目の前の小さなことについては時には無視することもありますが、

大きな問題については目に見えない所まで考慮し、処置しないことはありません。

これは「仁」(仁愛)に優れている第七の勝因です。



袁紹は有力な部下たちが権力闘争を繰り広げ、讒言が飛び交っていますが、

殿は道義をもって部下を治め、讒言の入り込む隙間はありません。

これは「明」(聡明さ)が優れている第八の勝因です。



袁紹の善悪の判断は常に定まっていませんが、殿は善については礼を持ってこれを推し進め、悪については法に沿ってこれを正します。

これは「文」(政治・法律)が優れている第九の勝因です。



袁紹は好んで虚勢を張りますが、軍事の要点は知りません。

殿は少なきをもって多きに勝ち、用兵は神のごとくであり、部下もそれを頼りに、敵はそれを恐れています。

これが「武」に優れている第十の勝因です。



「うわぁ。確かにこんなん言われたら奮起するわ。でも褒めすぎじゃないか?」


「味の素もそう思います。悔しいことに袁紹に関する項目は大多数が当たっていますが、かといってここまで曹操はすげえっつう訳でもないです。……そうだ、こんな話があります」



□ □ □ □ □


曹操の下へと国外の使者が訪れた。

だが曹操は使者と会うことに難色を示す。彼は周りと比べれば頭一つ分小さく、舐められるのではないかと考えたのだ。曹操はかなりの身長コンプレックスだったので、だんだんと不安になってきた。


そこで彼はある配下の一人に自分の身代わりを任せ、自分自身はその側に控えて様子を見ることにした。


結果としてはそれはうまく行き、無事に謁見は済んだ。

曹操は訪れた使者がどのような感想を抱いたのか、と疑問に思い、ある配下の一人に探らせることにした。

そして無事に探り終えた配下が帰って来たので、曹操が訪ねると。


『なんかあの曹操とかいうのまったく覇気無いし、怖くなかった。あら楽勝。……でもなんか側に控えてたちっさいおっさんが、めっちゃくちゃ怖いオーラだしてたしそっちの方が怖かったわ。あのちっさいおっさんぱねぇ。』


と言われたことを報告された曹操は。


『よっしゃ!!おい!!そいつ殺しに行くぞ!!』


と激昂して怒り狂い、部下が数人掛かりで止めたという。

……というかこんな話し書き記して歴史に残すなよ。


□ □ □ □ □



「あ~……なんか華琳辺りが聞いたら同じようになるな、この話。」


「ノーコメントで。他にも徐州大虐殺とかやっちゃってます。ぶっちゃけあれしなければ、可能性の話ですけど劉備の抑えにもなったかもしれないですから」


「劉備は反乱をあそこで起こしてるからなぁ……民心が高ければ起きづらかったと言うことか」


「他にも徐州には人材マニア涎ものの連中盛りだくさんでしたよ。代表的なのは孔明とか」


「え?」


「いえ、徐州に孔明いましたよ。徐州大虐殺で逃げちゃいましたけど」


「な、なんだって!?それは本当なのかキバヤシ!?」


「だれがキバヤシですか。本当ですよ。これも可能性ですけど曹操軍にもし徐州大虐殺を起こさなければ曹操軍に孔明参入していたかもしれません。他にも呉の二張の片割れなど内政チートが豊富だったんです、この地はね。みんな徐州大虐殺で逃げちゃいましたけど」


「そう考えるとやっぱりこれ褒めすぎだよなぁ」


「まぁ曹操さんメンタル少し弱いところありますから。こうでもしないと動けなったんでしょうね」

武将紹介にさ……何日もかけるってなんかあれだなと思ったんだ。

だからこれは三日連続投下しよう、うん、そうしよう。


間違いやら修正が起こらない限りは連続で投下します。


PS

この前三食抜きで二日間徹夜したけど、よい子のみんなはやらないように。

あれやると胃液が込み上げてきてめまいが起こり、自分が今何しているのか気が付かなくなるから。

どんなに寝なくてもご飯ちゃんと食べようね♪味の素との約束だよ♪

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