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最終話:モブの予定
僕はモブ。そうだ。
この無双県夢見市に生まれてこの方、目立った経験はなかった。
運動も中、顔も中、身長も普通。
何もかも突出していない僕の人生……。
まさにモブ。
そんな僕の人生に転機が訪れる事になるなど僕は思いもしなかった。
とある朝。
いつものように倦怠の中、学校へと通う。
校内でも特に華やかな事はなくまるで背景フォトのように過ごしていた。
そんなある日それは起きた。
「お前はこの世界のモブ。そう思うだろ?」
頭上で耳鳴りがしそうな声が響いてきて僕は思わず天井を見上げた。
先生がそれを見て声を上げる。
「おい喪部!何天井見てんだよ集中しろ!」
「は、はい!すいません……!」
ズレたメガネを必死になりながら即座に直す。
そのすぐ後……
「もうすぐだ……」
またあの耳鳴りがしそうな声が聞こえてきた。
(何の事だろ……)
僕は心の中でそう呟きながらつまらない授業に集中するフリをした。
はい、完結しました。




