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盾にされた私、異世界ではただの猫です  作者: 蛇目菊 欲狐
第1章
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01-猫になる

目が覚めると、約束通り森にいた。

風に揺れる葉擦れの音と、近くを流れる川のせせらぎだけが聞こえる、静かな場所だった。


ふと自分の手足に目を向ける。

「変身」で猫になれると言われていたが、本当にできるのだろうか。


――鑑定。

『変身』とは、モノ、人、動物などあらゆるものを変化させる能力スキル

ただし本質は変わらず、一定時間が経つと効果は解除される。再度かけ直せば、また一定時間効果が発揮される。


便利だなと感心する。「鑑定」は知りたいものに意識を向ければ答えてくれるらしい。

試しに周囲の植物に意識を向けると、鑑定が反応し、草や木の情報を教えてくれた。

なるほど、「わからないことは鑑定する」のは理にかなっている。


さて、変身の方だ。

本質――私の性格や人間の身体は変わらない。だが、偽ることや見せかけは可能ということかな。

なら、「猫を模倣」する考えでいいのだろう。あのコ――前の世界にいた、とある猫を思い浮かべる。


目を閉じて想像し、開けると視点が低くなっていた。

手だったところを見ると、黒い毛むくじゃらの足がある。

川の水面に映る姿を確認すると、右耳の先が白く、金色の瞳――あの猫になれていた。


嗅覚が敏感になり、森の匂いが鼻をくすぐる。湿った土、青い木々、風に運ばれる花の香り。

異世界に来たことを、猫の姿でもう一度確認した。

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