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〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第1章:終わりの始まり
9/17

始まった非日常。



 6月7日(金)午前8時15分頃

 佐藤家自宅にて.........



 ▽



 僕は目覚ましの音と共に意識を覚醒させた。

 昨日は結局布団や溜まりきった洗濯物を洗濯することは出来なかった。お陰で汗臭いベットで寝る羽目になった。

 今日は絶対に早く帰って洗おう。じゃないと快眠など出来やしない。


 寝ることは僕にとって最高の欲求だ。

 寝れば疲れが取れて気持ちが良いし、何より夢が見られる。

 現実はいつも通りの日常でいつも通りの生活。もちろん僕はいつも通りに感謝しているし最高だと思う。いつも通りに過ごせること、それはとても幸せなことな事だと教わったから。世界には普通の生活が出来ない人が沢山いる。僕にとってのいつも通りの日常や生活を送れない人が山ほどいる。だから、僕はこのいつも通りに満足するし感謝している。


 だけど僕だって別に夢をみたっていいじゃないか。夢の中くらい、いつも通りじゃない日常や生活を送ってもいいじゃないか。

 夢の中でくらい夢を見たっていいじゃないか。



 あ、いけないいけない。

 普通が一番。普通が一番。普通が一番。普通が一番。普通が一番。普通が一番。いつも通りが一番。いつも通りが一番。いつも通りが一番。いつも通りが一番。いつも通りが一番。いつも通りが一番。

 日常が一番。日常が一番。日常が一番。日常が一番。日常が一番。日常が一番。いつも通りに感謝を。いつも通りに感謝を。いつも通りに感謝を。いつも通りに感謝を。いつも通りに感謝を。いつも通りに感謝を。


 ふぅ、これで大丈夫。

 僕はいつも通りで良い。僕は普通の生活で普通の日常を送れればいい。

 夢の中くらいなんて甘い事は言ってはいけない。僕はいつも通りの普通の日常を送れればいいんだ。




 「布団と洗濯物をサッサと洗いたいけど今日はあいにく曇りなんだよね。しかも昼くらいに降ってくるらしいし.............」

 「今日はやめておこう。明日は快晴みたいだし明日に全て洗ってしまおう」


 そうして、僕は制服に着替えて下に降りていく。

 もちろん、両親は二人共いない。暗く静かな家だ。


 テーブルに今日の朝昼晩ご飯代が置いてあり僕はそのお金を無造作にポケットに突っ込み、家を出ていった。

 そういえば、結局昨日は莉桜は家で夕飯を食べなかった。まぁ、あんな良く分からないことがあったんだ。自分の家でゆっくり休んだ方が良いと2人で相談(僕の独断)して決めた。


 まぁ、莉桜は不服そうだったがな。だけど僕の気持ちを汲んだのか昨日は大人しく帰って行った。もちろん莉桜の家までは送って行った。

 その時に幽華先生から貰った御札も渡しといたけど..............

 たぶん、莉桜は直ぐになくすだろうな〜



 そうだ、あと幽華先生にもきっちり昨日の事のお礼と聞いておきたい事が山ほどあるし捕まえて聞き出さないと!!

 昨日の百目?ってのもなんか納得出来ないし、何よりあの脱出出来なかったのは何だったのか聞き出して問い詰めないと!!


 その為には、まず...........



 「おっはよー!!レンレン!!」




 「ゴフッ!?」


 その時、どこか聞き馴染みがある声が聞こえたと思った次の瞬間に僕は後ろから物凄く強い衝撃に受けて吹っ飛ばされて行った。

 この声、この馬鹿力.........


 間違いなく莉桜だ。

 昨日の疲れをものともしないこの元気とパワー。僕は昨日の疲れで気づくのが遅れて、対応まで遅れてしまった。


 お陰で受け身を取るのに失敗。昨日も酷かったが今日はさらに酷い全身強打で終わった。

 うペッ!口の中がジャリジャリする.........

 砂利が入ったのかな?昨日も酷かったけど今日はもっと酷すぎる...........


 「おはよう莉桜。そしてなんでお前は毎度毎度僕に突っ込んでくるんだ!!しかも朝っぱらに!!!」




 「えぇ〜」

 「いいじゃんいいじゃん〜」



 何が良いんだよこのダンプカーめ!!

 こっちは毎朝毎朝、莉桜のダンプタックルで死にかけているってのに...............

 それにしても今日の莉桜は機嫌が良いな?何かあったのだろうか?

 昨日あんな事があったのに?まぁ、莉桜なら昨日のことなどとっくに忘れているか。


 コイツの頭は都合の良いことだけ覚えていて、それ以外は全て忘れてしまう都合の良い奴なのだ!!

 ちょっと羨ましいけど、都合の良い事しか覚えてられないのが欠点かな?



 「そうだ蓮!明日暇でしょ?」




 「いや、明日は溜まりに溜まった洗濯物と布団をそろそろ洗わないと...............」




 「え?何もなくて暇暇の超暇だって?」

 「良し!!なら、明日は莉桜様わたしとデートするわよ!!」




 「なに言ってんだよ、明日は忙しいって.........」


 なんだコイツ?耳が聞こえてないのか?

 いくら何でもおかしいんじゃないか?

 明日は忙しいって言ってるはずなんだが...........



 「なに言ってるの?もう決まりだよ?」

 「明日の朝7時くらいに行くから起きててね!!」



 都合が良い奴だ。頭も都合が良ければ耳も都合が良いのか?

 一体僕にどのくらいの苦痛を味合わせれば気が済むんだコイツは.........


 「まぁ、良いや」

 「で、明日は何処に行くんだ?」



 「フッフッフ!!」

 「もちろん内緒だよ♪」


 そうして莉桜はニッコリと笑った。

 その笑顔に僕は不覚にもぶん殴ってやりたいと思った。


 良い笑顔をするじゃないか、このポンコツ頭............

 確かに莉桜は可愛いし笑顔も素敵でキュートだろう。だが、その笑顔は僕には効かない!!

 何回見たと思ってるんだ。もう何万回、何億回とその笑顔は見た。

 だけど、莉桜のことだ。どうせ断っても無理矢理にでも連れて行くんだ。


 なら、素直に莉桜の言うことを従っておくのが賢明だろう。

 ハァー、ヤダヤダヤダ.............


 それに、何処に行くのか分かんないからお金を多めに持って行かないと、どうせ莉桜はお金が足りなくなって僕に泣きついてくるんだ。

 もしくは、莉桜のことだからお金を忘れて来るかも知れん。

 じゃあ、多めじゃなくて僕と莉桜の2人分持っていかないとな.........

 まぁ、僕はバイトはしてないけど両親から少し多めの量のお金をお小遣いで貰ってるから、金欠はしたことがない。

 いや、たまに莉桜に貸しすぎて金欠にはなるか...........


 それにそれに、莉桜のことだから朝ごはんを食べて来なかったって言って、僕の家で朝ごはんを食べるだろうから朝ごはんの準備をする為に早起きして、もしかしたら莉桜が寝坊するからしれないから8時を過ぎたら直ぐ莉桜を迎えに行こう。


 ハァ、仕方ない洗濯は日曜日にやろう。



 そうこう考えている内に僕達は学校に到着。

 教室まで歩いていると、ふと旧校舎についての噂を思い出した。


 旧校舎では午前2時〜4時頃になると僕達と同じかそれより下くらいの子が夜な夜な旧校舎を徘徊しているって噂。

 その子に見つかったら捕まって悪魔召喚の儀式の生贄にされるとかなんとか?


 うちの高校。神見高校の七不思議にもなっている噂だけど............

 まぁ、でも所詮は噂だしね。それに旧校舎はガチガチに閉められていてどうやっても入れない。

 一階の全ての窓には鉄格子がはめられているし、扉は鉄で出来ていて頑丈だし鎖でグルグル巻きに巻かれていて入る事はほぼ不可能。


 まぁ、ハシゴを用意して2階の窓から登って行けば入れないこともないけど、新校舎から丸見えだからそんな馬鹿な事する奴はいない。

 いや、そんな事しそうな馬鹿なら知ってるけど流石に僕が全力で止める。



 「はい、皆さんおはようございます!!」


 「「「「「「おはようございまーす!!」」」」」」



 おっと、いつの間にか先生が来てた。

 いや、それよりいつの間にか教室にいた。



 「あれ?碓水ちゃーん!!」

 「幽ちゃん先生はー?」


 一人の女子生徒が担任の碓水うすい先生にいきなり手を挙げて仲の良さそうな感じで話しかける。

 てか、幽ちゃん先生って誰だ?



 「幽ちゃん先生って、幽華先生のことだよレンレン」


 あぁ、幽華先生か。ってか、何勝手に人の思考を読んでるんだよ莉桜は!!エスパーかよ!!



 「実は先生もよく分からなくて...........」

 「あ、いや、幽ちゃん先生は今日はお休みだよ!!」


 「さて、明日は土曜日!!今日を終わらせれば休みだから皆頑張ろーう!!!!」




 .................?

 先生もよく分からなくて?


 そこで僕の脳内に嫌な考えが思い浮かんだ。

 いや、まさか、そんな...........


 もしかして、幽華先生の身に何か起こったのではないかと僕は不安になっていったのだった。




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