序章へ
6月6日午前8時15分頃
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僕の意識は突如として覚醒する。
まるで、今日この瞬間に何か重大な出来事が起こるのではと感じさせる何かを感じたのだ。
僕が目を覚ました場所はいつも通りベットの中。
ベットが僕の汗でビショビショだ.........
「あぁ〜、これは洗わないと駄目なやつか.............」
面倒くさい。布団は洗うの大変なんだから............
それにそろそろ溜まりきった1週間分の洗濯物も洗わないとな.........
「ハァ.........」
僕は朝から憂鬱な気分になりながら、重たい体を気合で起こして制服に着替える。
着替えを終えて部屋を出る。階段を降りて洗面所に行き、口をゆすぎ顔を洗って意識を完全に覚ます。
目が覚めたらキッチンへ朝食を取りに行く。
廊下、リビング、ダイニング、家の中は暗く静かで僕以外この家には今は誰もいない。
それもそうだ、家の両親は共働きで夜遅くに帰って来て、朝早くに仕事へ行く。
最近は家に帰ってくるのも面倒なのか会社やホテルに泊まって、家に帰ってこない日もあるから僕1人で全ての家事をやってる。
こういう時に兄妹とかいたら家事を分担できて楽なんだろうな.........
机の上にお金と共にメモが置いてあった。
多分このお金で朝昼晩ご飯を何とかしろってことだろうな。
メモとお金を丸めてポケットの中に無造作に放り込む。
僕は何も入ってない空の鞄を持って、靴に履き替え学校に向かう。
これが僕のいつも通りの日常。
何の変哲もない変わらない日常。
いつも通りの朝。いつも通りの学校。いつも通りの授業。いつも通りの登下校。いつも通りのクラス。いつも通りのご飯。いつも通りの日常。いつも通りの生活。いつも通りの家族。いつも通りの時間。いつも通りの場所。いつも通りの...............
そんないつも通りの日常に僕はとても満足している。
変わらない日常に変化のない生活、僕はそれだけで満足している。
僕はとても満足している。
いつも通りのありふれた何の変哲もない日常に生活に僕はとてもとても満足している。
代わり映えのないこの世界に僕は十分満足している。
満足している、満足している満足している満足している............
僕はもう十分だ。何も変わらなくて良い。何の変化もなくていい。僕の生活は、僕の日常はありふれた普通のもので良いんだ。
いや、何を考えているんだ僕は.........
普通が一番。いつも通りが一番なのは当たり前じゃないか。
僕は思考を放棄して、朝食を買いにコンビニまで急ぐのだった。
そして、そんないつも通りの日常はいとも容易く簡単に壊れてしまうことを僕はまだ知らなかった。




