0:00。
6月8日(土)0時00分頃
神棲神社にて.........
▽
「先輩」
「あの子達を巻き込む気ですか?」
薄暗い空の下。
月は薄く笑っていて、星々は眠っている。
私、幽幽幽 幽華は先輩に問い詰めるように静かに冷たく言葉を発する。
しかし、先輩はそんなこと気にせず.........
「巻き込む?違うよ幽ちゃん」
「私が巻き込むんじゃない。彼らは巻き込まれるんだよ」
「幽ちゃん、私が人を巻き込むことは殆どないよ。巻き込まれる運命の人を掬い上げることはあるけどね♪」
「そうですね、先輩はそんな人でしたね」
「でも、掬い上げるのは良いとして、あの子達をどうするんですか?」
あんな、怪異とも関わったことの無い一般人が私達の仕事の手伝いを出来るはずがない。それに、先輩だけで大体の怪異は対処可能なのだからいても意味は無い。
なのに、先輩は...........
先輩は一体あの子達に何をさせる気なのだろうか?
「私の事を買い被ってくれるのは嬉しいが、私にだって出来ないことはある。そうだね、私の弱点は複数人いないことかな?」
「身体がもっといっぱいあれば出来ることを増えるんだけれどね〜」
「まぁ、いい。無いものはないからね」
「ちなみに、私は彼らを祓い師として立派に育てるつもりだよ。もちろん、彼らが賛成してくれるならね」
「祓い師に育てるって..........」
「もしかして、こちら側に引き込むつもりで?」
「別に祓い師は人手不足なんかじゃありませんよ?それともあの子達に祓い師としての特別なものでも?」
「ん?そんなことはないよ。まぁ、莉桜ちゃんは血筋が.........」
「いや、しっかり育てれば二人共そこそこの逸材にはなるだろうけど私が求めてるのはそんなことじゃない」
「近い未来。と言っても、何年後か何十年後か詳しい事は分からないけど彼らは必ず必要な存在となる」
「必要な存在?もしかして、その“目”で見えた未来ですか?」
「......あぁ、詳細は教えられないが彼らは私にとっても幽ちゃんにとっても必要な存在となる。それは、彼が私に遺してくれた瞳で見た結末」
「さて、そんな事は今はどうでも良い。今やるべきはこれからについてだ」
「幽ちゃんにはこの町で起きている現状を把握してもらう。あとは、彼らの意見を聞いてどうするか決めようと思う」
「こちら側に引き込むか否かを............」
「それで良いよね、幽ちゃん?」
「はい、大丈夫です」
「よし、あと幽ちゃん無理はしちゃダメよ?」
「これから忙しくなるのだから。あ、因みにこの事は大学側や元締めにも了承を得てるから問題ないわよ」
「さて、じゃあこの町の現状なんだけど............」
▽
蓮くんに莉桜ちゃん。蓮くんと莉桜ちゃん。蓮くんに莉桜ちゃん。蓮くんと莉桜ちゃん。蓮くんに莉桜ちゃん。蓮くんと莉桜ちゃん。蓮くんに莉桜ちゃん..............
うん、憶えた憶えた♪
あぁ、愉しみだなぁ〜
早くこの退屈な日常から連れ出して!!早くこの変わらない日常から抜け出させて!!
僕が回すサイコロはコロコロと回る。
サイコロが回る限り物語は止まらない............
さぁ、早く僕を愉しませてよ!!!!
僕は待ちきれない!!待ち遠しいよこの時間が♪




