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〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第1章:終わりの始まり
18/22

選択。




 6月7日(金)22時55分頃

 神棲神社にて..........




 ▽




 僕と莉桜は同じ部屋に布団を引いて寝ていた。

 部屋分けは僕と莉桜、紅葉さんと幽華先生で分けられている。遊戯さんは朝昼と寝て眠れないので、今は近くを散歩しているらしい。


 ちなみに、僕は寝つきが良くないのか全然寝られない。

 いつもと違う所で寝ているからなのか、明日の朝までに選択しろと言われたからなのか...............



 莉桜はどちらを選ぶのだろうか...........

 まぁ、莉桜なら僕に合わせるとかなんとか言いそうだけど。

 そもそも、怪異とはなんなのか。あちら側の世界を選ぶと僕達はどうなってしまうのか..............


 そう言えば、全然説明してもらってないな...........

 もっと、ちゃんと聞いておけば良かった。



 普通か..........

 僕はずっとずっと普通を目指してきた。

 それは、親に言われたから。両親に言われてきたから。


 お前は普通に生きて、普通に生活して、普通に幸せになれと言われて来た。だから、僕は普通を目指してきたし、普通を望んできた。

 当時の僕はその事を深く考えなかったし、今までも僕はその事を深く考えてこなかった。だけど、いざ考えてみると普通について分からなくなってくる。


 両親は僕に普通になって欲しかったみたいだけど、普通ってなんだ?平均的な人間になればよかったのか?それとも両親の言う通りに生きていけば良かったのか?

 わからない...........



 ハァ、そもそも僕がサクの後を着いていかなければこんな事にはならなかった。莉桜を巻き込むことはなかった。

 だけど、僕は莉桜を巻き込んだし傷つけた。


 それに、世界にはあんな化け物共がまだまだいるんだとしたら...........



 いや、もういい。もういいんだ。

 わかった。自分のことは自分が良く理解している。


 そんな事をしていても、無駄だったんだ。

 わかっている。わかっていた。

 これから、僕が何をすれば良いのか。僕が選択すべきものをもう知っている。


 あんな化け物が世界中にいるのなら、僕は全てを倒す。

 僕はもう莉桜に傷ついて欲しくない。苦しい想いをして欲しくない。辛い思いをして欲しくない。莉桜の悲しい思いをさせたくない。

 莉桜はあんな性格だ。莉桜にその気が無くても、怪異の方から近付いてきて関わってしまうだろう。


 だから、莉桜を守れるようになるために俺は.............





 ▽





 静かだな.........

 もう、レンレンは寝たのかな?


 私は全然寝られないや。

 いつもと違う所で寝ているからなのか、もしくは明日までに重大な選択をしなきゃいけないからなのか...............



 レンレンはいつも通りの日常か怪異に関わる日常かどっちを選ぶんだろう?

 でも、今のレンレンならいつも通りの日常を選びそうだな。

 レンレンはある出来事をきっかけに普通を望むようになった。いつも通りを願い、普通を望み、日常の変化を拒んだ。


 そこには少なからず............いや、殆ど私のせいでレンレンがそう変わってしまったんだ。きっと、レンレンは覚えていないだろうな。

 あの事件は“あの”レンレンが今のレンレンになる程に変わってしまった事件だったから。

 思い出したくもない、覚えていたくもない、悲しい哀しい事件。



 まぁ、でも私は別にレンレンに負い目を感じて一緒にいる訳じゃない。私はレンレンが.............




 レンレンはきっと普通のいつも通りの日常を望むだろう。もしかしたら、怪異を祓う日常を望むかもしれないけど。私はレンレンがどちらを選ぼうと今度こそレンレンを守れるように、レンレンの日常を怪異から守れるように私は..............



 今度こそ............




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