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〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第1章:終わりの始まり
12/19

放課後の時間。





 6月7日(金)午後16時44分頃

 私立神見高等学校2年3組の教室にて.........




 ▽




 「莉桜ー」

 「起きろー、もう学校終わったぞー」



 僕は隣の席で爆睡している幼馴染の莉桜の肩を揺らして起こす。

 しかし、莉桜の眠りは深いのか中々起きてくれない。


 まぁ、莉桜がこの程度で起きてくれるはずがないよな。

 僕は机に広げてあった莉桜のノートを丸めてメガホンにし、息を吸いあげる。そして、莉桜の耳元で思いっ切り叫ぶ。



 「ヒャっ!?」



 すると、莉桜は飛び起きる。

 これが、ほぼ絶対に起きない莉桜の唯一無二の起こし方なのだ。



 「うぅ........耳が痛いよぉ.........」

 「レンレンのいじわるぅ..........」




 「お前がさっさと起きないのが悪い」

 「ったく、帰るぞ莉桜。もう学校は終わったぞ」




 「...........へ?」

 「あ、本当だ〜」

 「よし!じゃあ、帰るよレンレン!!」



 莉桜はいきなり飛び上がると同時に荷物を持ち、僕の手を引いて走り抜けて行く。


 「おいコラバカ!!いきなり引っ張るな!!それと、僕の荷物がまだ教室に.............」

 「っておい聞けぇ!!!引っ張るのやめろー!!!」


 僕は莉桜に引きづられながらも何とか莉桜を制止させ、莉桜にここで待つよう言い聞かせて教室へと戻っていく。

 まったく、3階の教室から1階の昇降口まで僕を引きずりやがって......


 お陰で、全身が痛い痛いだ。服も埃だらけで汚いし.........

 大バカ幼馴染のせいで大変だぜ、まったく。


 「ん?あれは.......」



 荷物を取りに廊下を走っていると、遠くの方にサクが歩いているのを見つけた。

 あれ、サクじゃん!!何してるんだろう?


 「おーい!!サークー!!」



 僕はサクに向かって叫ぶが、サクは聞こえてないのかスタスタと廊下を歩いて行く。


 あれ?聞こえてなかった?

 結構大声で呼んだんだけど.........


 それになんか考え事してる様な、悩んでる様な感じだったな............

 どうしたんだろう?何か悩みごとでもあったのかな?



 「お~い!!サ.......ク........?」



 あれ?そう言えば、この先って旧校舎だよな?

 旧校舎しかなかったよな?

 なんで、サクは旧校舎へ?


 旧校舎はボロだから物置にもならないし、立ち入りも禁止だ。もうすぐ旧校舎は取り壊しをするとか莉桜から聞いたが............

 そんな旧校舎になぜ向かってる?



 そうだ、それに幽華先生のこともある。

 ...................怪しい。



 なんか、怪しいぞ。よし、ついて行ってみよう!!!

 あ、でも莉桜を待たせてるしなぁ〜


 ま、いっか!!



 そうして、僕は旧校舎へと向かうサクを尾行する。

 僕の心はドキドキとワクワクが支配する。そこには、強い好奇心とこの非日常感に僕の胸が高鳴る音がした。




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