表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第1章:終わりの始まり
11/17

授業の時間。



 6月7日(金)午後13時50分頃

 2年3組の教室にて.........



 ▽




 「えぇ〜、織田信長は城下町の座を廃止し、自由な..........」


 社会科のお爺ちゃん先生によるゆったりボイスが僕達の眠気を誘ってくる。

 現在、昼休みが終わり5限の日本史の授業中。内容は織豊政権のウンタラカンタラ........


 僕達は食後の睡魔と格闘しながら、何とか意識を保っている。クラスの何人かはギブアップしており机に突っ伏して寝ている。中には目を開けたまま寝ている奴もいる。

 ちなみに莉桜は一番最初に眠りについた。先生が教室に入って来ると同時に眠りについた潔い奴である。


 莉桜は昼飯食べてないのによく気持ちよさそうに眠れるよな。さっきまで、お腹空いたお腹空いたとピーピー鳴いていたのに............

 しかも、ご飯を買って来なかったのか問い詰められたし。莉桜がどっか行くのが悪いのに!!


 はぁ〜、莉桜はいいな〜

 僕なんて腹が減り過ぎてるお陰で気持ち良く眠れないのに...........


 あ、違う、眠ったらダメなんだわ。

 だけど、お爺ちゃん先生の睡眠ボイスが僕の意識を刈り取ろうとして来る。周囲を見渡す感じクラスの3分の2が机に突っ伏し、残りは目を開けたまま寝ていたり真面目に抗っていたり.........


 もちろん僕も必死の抵抗をした。したが、抵抗虚しく睡魔に敗れ去ったのだった。



 そんな訳で、おやすなさい.........




 ▽






 ...........気配が..............消えている?




 この感じ、使役している2体の妖が両方とも祓われたのかな?

 祓い師が嗅ぎつけて来たのかな?


 まぁ十中八九、昨夜捕らえた教育実習生さんがやったのだろう。

 やってくれたよ本当に。妖は目的の為の生贄として捧げる予定だったのに.............


 まぁ、そこは別の策を準備して来たから良いのだけど..........



 それにしても、教育実習生さんは祓い師だったのかな?だとしたら、他の祓い師の方も此処を怪しんで潜入しに来るかもしれない。

 それなら、校内の見張りを増やさないといけないな。本当に面倒事のせいでやらなきゃいけない事が増えてしまった。


 だけど、頑張るんだ。

 あと6日で終わるんだから。

 あと6日頑張れば自分の悲願が達成されるんだから。



 自分の悲願が達成されれば、父様も母様も姉様も兄様達も家族のみんなが自分の事を認めてくれる。自分を家族だと認めてくれるんだ。

 頑張らないと、自分も名家の生まれとして結果を残すんだ。歴史上の誰もがなし得られなかったことを.............



 そうだ!!そう言えば教育実習生さんが祓い師なら“あの問題”も解決出来るかもしれない!!

 学校が終わったら直ぐに試してみよう!


 ..............これならあと4日で.............いや、3日で終わるかもしれない!!自分の計算が正しければ!!



 自分は急いで頭の中に思い浮かんだ術式をノートに書き写していく。

 いつも通り、周りの人達は自分のことを奇異の目で見てくるが気にしない。

 例えそれが“いつもの事”に繋がる様な事だとしても。自分はこの事を辞める訳にはいかないんだ!!



 ノートに書き写して、書き写して、書き写して、書き写していく。自分の頭の中に浮かび上がってくる数字や文字、図形を書き写す。

 途中、机をコツコツと叩かれるが無視して描き続ける。



 書き続けて、書き写して、書き続けて、書き写して、自分は輝かしい未来を想って思考を巡らせる。






 そうして小腹の空いた自分はパンをかじる。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ