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〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第1章:終わりの始まり
10/17

お昼の時間。

 一ヶ月ぶりの投稿です。

 誠心誠意頑張ると言った直ぐ後にサボり出し、あやうく三日坊主になりかました........


 ですが、今度こそ頑張って毎日投稿していきます!!



 6月7日(金)午後13時3分頃

 私立神見高等学校の廊下で.........



 ▽




 「はあぁぁぁぁぁぁぁーーーーー」

 「もう先生の話が長すぎるよぉ!!!!!」


 「お昼の時間がなくなっちゃうじゃん!!!!」



 莉桜が盛大に溜め息を付き僕に愚痴を言ってくる。

 まったく、そんな大声で愚痴を言うなよ。今の溜め息で廊下にいる生徒達が一斉に振り返ってきたじゃないか。


 もう恥ずかしすぎて穴に入りたい。いや、いっその事コイツを穴に埋めたい。


 「わかったから、そんな大声で叫ぶなよ」

 「みんなビックリしちゃうだろ」


 「それに、先生の話が長かったのは、お前が授業を睡眠学習だとか何とか言って寝ていたからだろ?」

 「だから、お前が悪い。一番悪い。」



 「なんでぇー!!!レンレンは私の味方だと思ったのに............」

 「それにさー、高校の授業で習う事なんて絶対に大人になって使わないでしょー!!!やる必要あるの?」




 「そうだな、まぁ大学行く奴らにはあるんじゃないか?」

 「まぁ、大学行かない莉桜には確かに意味は無いな」




 「ふぅ〜ん、そういえばレンレンは大学行くの?」



 ん?莉桜が僕に大学の事を聞いてくるなんて意外だな?

 明日は雹かな?せっかく莉桜と出かけるのに雹が降るのはちょっと嫌だな。

 雹が降られたらどのみち洗濯物も干せないし...............


 「そうだな、まだ決めてないかな?そういう莉桜は決めたのか?」




 「いや、全然決めてないや!!まぁ、レンレンと同じ所に行ければいいかな!!!」




 「ハハハ..........」

 「それは何のジョークなんだ?」


 笑えないジョーク過ぎる。僕と莉桜がずっと一緒って............

 うわぁ、絶対に僕がろくな目に合わないわ............



 「ヒッドー!!!」

 「私の心がレンレンに傷つけられたー!!!」

 「これはもう、レンレンに一生償ってもらわないとなー♪」




 「嫌だよお前と一生一緒にいたら、僕の身が持たないぜ............」

 「っと、ほら購買に着いたぞ」


 「さっさと買ってこい。ついでに僕のも買ってこい」




 「もう、しょうが無いなー」

 「しょうが無いから今日は私がお昼を奢ってあげよう!!」




 「なっ!?!?莉桜が僕に奢るだと...........」

 「驕るか傲るの間違いか?」

 「いや、しかし莉桜が驕ると傲るのはいつも通りだし............」


 「じゃあ、本当に奢るのか!?!?」

 「まさか、明日は槍でも降るのか?」




 「コラー、レンレン!!」

 「全部口に出てるよ!!!いつもなら頭の中で言ってることが口に出しちゃってるよ!?」


 「そんなに意外なの!?私が奢るのが!!」

 「というか、明日はレンレンとデートなんだから槍が降るとか言うなーー!!!!」



 莉桜が僕に対して大声で反論してきた。そして、その声は学校全体へと響き渡る。


 おいコラ!!僕との前ではデートなんて言っても良いかもだけど、こんな人がいる廊下でそんな大声でデートとか言うなー!!!!

 誤解されるし、主に僕が恥ずかしいわーー!!!


 「...............あっ」



 時すでに遅し。

 廊下にいる奴らどころか教室から覗き見る奴らや挙句の果てには何かあったのかと先生達まで来てしまった。

 というか、集まってきた。


 まぁ、莉桜の声は遠くまで響き渡るし、しかも莉桜の肺活量がヤバすぎて学校全体に音が響いてったかな?

 そして、ぞろぞろ集まってくる人々に莉桜も気付いたのか顔がみるみる赤くなっていく。

 まるで、熟れたトマトのように赤くなっていく。

 赤くなりすぎて爆発するのではと思えるほどに赤くなって行き、莉桜はその場から逃走。僕は置いてけぼりにされた。


 酷いよ莉桜.........

 この場に僕を一人だけ置いていくなんてあんまりだ...............



 その後、僕は先生方に説明を要求され、恥ずかしい黒歴史を作っていくのでした。

 そもそも、なんでアイツはあんなにも荒ぶっていたんだ?


 しかも、僕の説明が下手すぎて先生からも聞き返されるし............

 もう、帰りたい。家に帰って布団に籠りたい............


 あぁ、でも布団は汗臭いんだった............



 僕はガックリと肩を落とし、全てを諦めたのだった。




 ▽




 酷いよレンレン!!酷すぎるよレンレン!!!

 せっかくのデートなのに槍が降るなんて言うんだもん!!


 これは明日、たくさん奢って貰わないと気が済まない!!

 明日はうんとレンレンをこき使ってやるんだから!!!!



 覚えとけよー!!!レンレン!!!!!!


 それよりもなんで私、あんなにも恥ずかしかったんだろう?

 う〜ん?まぁ、いっか!!!


 早くレンレンの所に戻ろー!!!




 ▽




 「はあぁぁぁぁぁぁぁぁーー!!!!」


 疲れた。先生への説明も疲れたけど、野次馬どもにイジられるのも疲れた。

 ったく、せっかく莉桜がお昼ご飯食べてないだろうからって思ってパン買ってやったのに莉桜がどこにもいないじゃないか!!!


 本当に、結局僕が自分の分と莉桜の分のお昼ご飯代を出してしまった...............

 今では実はこれは莉桜が僕に奢らせるための高等テクニックだったのではと疑っているが............


 やっぱり、莉桜がどこにもいない!!!!

 アイツ本当にどこ行ったんだ?

 莉桜が隠れそうな所は隅々まで探したし、これは多分莉桜も移動していて永遠に会えないパターンだな。


 となると、僕は教室に待っといたほうが良いな。

 待っといたらその内、莉桜も戻ってくるだろ。



 僕はそう思って教室に向おうとした所、何かに躓き思いっきりコケた。もちろん、パンが潰れないように守ったお陰で僕は受け身が取れずに顔面を強打した。


 なんてことない、ただ転ぶだけなら痛くも痒くもないさ............

 それより、何か大きな物に躓いたけど何だったんだ?



 僕はそう思い起き上がって見た所、人が倒れてた............

 しかも、中学生?いや小学生?と言ってもいいくらいの大きさの子供が高校の廊下に寝転がっている!?!?



 「え?え?え?」

 「え?君、大丈夫!!!」




 「.................んッ」




 っ!?

 良かった、反応した。

 ってことは、死んでいたわけではないのか............


 いや、でも起きないな。肩を揺らしてみるか。




 「う〜ん..........」




 駄目だ、全然起きないな。

 これは、莉桜と同じくらい眠りが深い奴なのか?


 そうだとしたら、起こすのは大変だぞ...............

 仕方ない!!全力で起こしてやる!!!



 僕は口を奴の耳元に近づけ、大声で叫んだ。


 「コラァッ、いつまで寝てんだ起きろッッ!!!!!!」





 「はっ!!!!」

 「あれ?ここは............」

 「....................僕は...........一体?」



 ふぅ、どうやら起こすことに成功したみたいだ。これは、眠りの深い幼馴染に感謝だな。

 それにしても、なんで小学生?中学生?くらいの子供がこんな所にいるんだ?


 「えぇと?大丈夫かな?」

 「君はここで倒れていたけど?」




 「あ、はい!!」

 「大丈夫ですよ!!すいませんご迷惑おかけして............」

 「どうも、最近忙しくて寝れてなかったので気を失っていたみたいで............」




 「いや、いいよ」

 「それより君は高校生?もし迷子なら案内するけど................」


 う〜ん、倒れていたから小さかったのかなとも思ったんだけど全然そんな事なかった。むしろ立った方が小さく見える。

 140cm?150cm?くらいの身長で、顔立ちも幼いせいで男の子か女の子か判断しづらい。



 「めちゃくちゃ失礼ですね............」

 「まぁ、いつも言われてるので気にしてませんが。はい、サクは高校生です!!」

 「サクは2年4組、名前は朔夜さくやです!!!」

 「よろしくです!!!」




 ..............2年4組?

 2年?2年生?


 小学2年生?中学2年生?

 いや、普通に高校2年生か..........


 高2ッ!?!?同級生だって!?

 ま、ま、ま、ま、マジでぇ?




 「本当ですよ!!ウソじゃないですよ!!」

 「だから、その疑いの目を辞めてください!!」




 「む〜、いまだに信じられないが...........」

 「まぁ、信じるよ。僕は2年3組の佐藤 蓮だ。蓮でもレンレンでもレンコンでも好きなように呼んでくれ」


 まぁ、レンレンもレンコンも莉桜しか呼ばないあだ名だが。それにしても、あだ名が名前より長くなるってどうなのよ?

 普通は名前を呼びやすくする為に名前を省略したものじゃないのか?だけど、莉桜が作るあだ名はむしろ長くなってるんだよな〜



 「わかりました。じゃあ、蓮くんと呼びますね」

 「サクの事も朔夜でもサクでも好きに呼んでくださいです」




 「わかった。じゃあ、サクって呼ぶよ」

 「よろしくな、サク」




 「はい、よろしくお願いしますです。蓮くん!」



 そうして、僕は高校生活で初めての友達が出来た。

 うわっ、そう思ったらなんかめちゃくちゃ嬉しい。涙が出てくるぜ..............



 「えっ!?なんで、泣いてるのですか!?」

 「もしかして、サクが..............」




 「あぁ、いや初めて友達が出来たから嬉しくてつい.........」

 まさか、本当に涙が出るなんて............

 この年になると涙もろくなるのかな............




 「えっ?と、友達ですか?」




 「え?あ、違った?」

 あれ?なんか、サクの反応が..........

 もしかして、これは僕のただの勘違いだったのか?

 僕だけが友達と思っていたのか?それはそれで別の意味で涙が出てくるが.............



 「えっ!?あ、いや違うです!!」

 「あ、違くないです!!」

 「いや、サクも初めて友達が出来たので少し動揺したのです..........」


 「そうですね、友達...........」

 「はい!!サクと蓮くんは友達です!!」




 「あぁ、もちろん!!」


 あ、一応補足しておくが莉桜は幼馴染であり友達ではない。莉桜とは腐れ縁でしかないからなー


 それにしても、幼稚園からずっと一緒ってよくよく考えたら凄い事なのかもな。だって、十数年はずっと一緒ってことだろ?

 長い付き合いなんだなー、僕と莉桜って............


 だけど、こんなにも長い時間一緒にいるのに奴は全く変わらない。いや、むしろ昔よりも莉桜はバカになってるから悪い方には変わっているのか............




 グゥー



 すると突然、サクのお腹が鳴った。

 しかも、廊下に響き渡るほどの音が。


 「す、すいません.........」

 「昨日の昼から何も食べていなくてですね.........」

 「蓮くんが持ってるパンが美味しそうだなと思って、です........」




 手に持ってるパン?あぁ、莉桜のお昼ご飯に買ったパンか。

 まぁ、あげてもいいよな?莉桜は見つからないし、せっかく高校生活初めて出来た友達なんだ。


 「あぁ、これか?」

 「いいよ、やるよ。余分に買っちゃったやつだから」




 「えっ?いいのですか?」

 「ありがとうございます蓮くん!!」



 サクは僕からパンを受け取りその場で食べてしまった。パンは直ぐになくなってしまい、もう1つの僕の分もあげた。

 まるで、小動物に餌をやっているみたいだ。めっちゃ癒されるなー

 今までの疲労が吹き飛ぶくらい可愛い〜


 「いいよいいよ」

 「サクが美味しそうに食べてくれるだけで僕はめっちゃ癒されるからね。僕にもサクにも得がある、正にwin-winってやつだよ♪」




 「本当ですか?」

 「サクなんかが食べてる姿を見て気分が悪くならないですか?」




 「あぁ、そりゃ、可愛い小動物が美味しそうに食べてたら誰だって可愛く思うだろ」

 「それに、サクが汚く食べている訳じゃないし気分が悪くなることはないよ。むしろ、なんで気分が悪くなると思ったんだ?」




 「あ、いや、別に大したことじゃないです.........」

 「あ、そうだ!!そろそろお昼休憩も終わりますよ?早く教室に戻らないとです!!」




 「ん?あぁ、本当だな」

 「じゃ、またなサク!!」


 そう言えば、結局莉桜はどこに行ったんだか?

 まぁ、お腹が空いたら帰ってくるだろう。


 そうして、僕とサクはそれぞれ別れて自分達の教室へと戻っていくのだった。




 そう言えば、ここの廊下って旧校舎に繋がる所だよな?

 なんで、サクはこんな所にいたんだろう?


 ま、いっか。




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