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〇〇〇さん  作者: 相雪 化
第0章:始まり始まり
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始まり始まり

初めました、誠神 誠維です。

始めての投稿ですが、どうぞ宜しくお願い致します。

誠心誠意頑張ります!!




 6月6日午後18時6分




 ▽




 黄昏時の教室内。

 私立神見高等学校2年3組の教室には誰一人とおらず、明かりは消えていて薄暗く、そして6月とは思えぬほど肌寒い。

 

 教室内から見た空は薄暗く夕焼けが綺麗だ。それに、外にはカラスがたくさん羽ばたき鳴いている。まるでカラスの大合唱だ。



 私は教室の扉に手を掛け、思いっきりそれを開けた。

 バンッ!!と大きな音が鳴り響き少しだけドキッとした。


 び、ビックリした...........

 思ったより大きな音が出ちゃった...........

 大丈夫だよね?他の先生方に気づかれていないよね?


 いや、それより扉壊れてないよね?



 私は扉と先程の音に気をかけながら周囲を見渡す。教室の中は机や椅子が綺麗に並べられ、壁には時間割や掲示物が貼られており、特に変わったところはない。

 クラスの子達は部活動に励んでいたり、頑張って家まで帰宅しているので誰一人といなかった。


 教室の中は暗く静かで肌寒い。いや、むしろ寒い。

 冷房は付いてないのに教室内は真冬に薄着でいる時の寒さ。



 長居してたら氷漬けになっちゃいそうだ。

 この寒さは異常。やはりこの学校には"いる"な.........


 しかし、いることは分かっていても気配が全くないせいで対処のしようがない。少なくとも、全く気配を感じさせない"ソレ"には高い知能を持っている特異個体の可能性がある。

 だけど、なぜ気配を隠す?私の正体はバレてはいないはず。

 いや、バレていたとしても"アレ"には私のことなど理解出来ないだろう。ならば、私の前に姿を現すことを危険だと本能で察知したのか? 



 いや、もしかしたら裏で誰かが操作しているのかも?

 いや、それはないだろう。この学校にそんな事が出来そうな奴はいなかった。やはり、本能で私のことを察知したのか。


 ならば、私がこの学校にいる間は奴は姿を現さない。

 部活動の生徒や先生方の帰宅するまで学校で待機して、全員が帰宅した後にじっくり校舎を回って今日中に片付けるとしよう。

 





 ▽




 空は厚い雲に覆われていて暗く、月明かりはおろか星の光さえも届かない真っ暗闇。

 僕は神社の縁側に寝転がりながら今朝暇で暇でしょうが無かった僕が一生懸命作った手作り団子を口に頬張っている。



 「ハァ〜」


 僕は溜め息をつき、縁側の端から端までをゴロゴロと転がる。



 退屈だ。非常に退屈だ。非常に非常に退屈だ。

 退屈だ。物凄く退屈だ。物凄く物凄く退屈だ。

 非常に物凄く退屈過ぎる!!


 英知万能の力を持つ僕に此処は退屈過ぎる。


 この世は暇で暇でしょうが無い!!暇ならゲームや読書、勉強、外へ遊びに行けばいいじゃんって言う奴がいるけど、僕にとってそれらは暇で暇で退屈なものでしか無い。

 僕は英知万能だから、ゲームは目を瞑ってもクリア出来るし、読書は本を手に取る前から内容が分かっちゃうし、全てを知っている僕には勉強した所で暇なだけだし、僕が遊びに行けるような所は無いし..........


 あ、別に友達がいないわけじゃないよ!!

 い、い、いるからね僕にも友達!!!


 本当だよ!!



 ま、そんなこんなで僕は凄〜く暇なのだ。


 それもこれも全ては主人様が悪い!!主人様がこんな所に派遣するのが悪い!!

 主人様も僕をこんな所に派遣するなんて、一体どういうお考えなのか.........



 あぁ〜、暇で暇で暇で暇で暇で暇でしょうが無い。

 何か僕を楽しませるような事件は起きないかな〜〜


 僕を楽しませられる様な面白い事件...............

 僕の退屈な日常を解消してくれる様な愉しい出来事.............




 ん、いや、待てよ?

 事件が起きないなら僕が起こせばいいじゃないか!!


 面白くて愉しい事件!!!!

 そうだそうだ、さっすが僕〜!!

 頭いいな〜!!



 「うんうん、それなら早速やってみよう!」

 「まずは、実験♪実験♪」



 僕は早速起き上がり指を拭く。目を大きくかっぴらいて自分の右目にチョンと触れる。

 僕は自分の指を目玉の中に深く入れ込みグリグリと手探りである物を探る。ある物が指に触れると、僕は迷わず掴み取り目の中から取り出した。


 ある物を取り出す時に色々出てきたけど、それらは後で片付けよう。

 僕はある物、青色のサイコロを手に握り締めて軽く投げる。



 「さて、鬼が出るか蛇が出るか。結果は僕のみぞ知るってね♪」



 そういえば「神はサイコロを振らない」とか何処かで聞いたけど僕がサイコロを振っちゃったから嘘になっちゃったね♪

 あれ?でも、「神はサイコロを振らない」って言葉の意味は............



 まぁ、いいや。

 さてさて、何が出るかな何が出たかな〜〜♪


 僕は投げた青いサイコロを追っかけて何の目が出たのか覗き見る。



 「アッハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」


 サイコロの目は大した目では無かったが、それでも僕は面白いことが起こるだろうと確信した。


 これは絶対に面白い事件に............、いや僕を愉しませるような出来事が起こるということを!!

 僕は残りの団子を口いっぱいに頬張り呑み込む。



 サイコロは拾って手元でコロコロと転がせて遊ぶ。

 記憶は消して、能力は封じて、姿は変えて、何もかもを制限する。自分自身の存在が全くの別物になるまでに..............



 「さて、暇で暇で暇で暇で退屈で退屈で退屈で超死にそうな僕を愉しませろよ」



 僕はフカフカ布団を畳に敷き、遠足を心待ちにする子供の様にソワソワとワクワクとして眠るのであった。




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