魔法の書
気を取り直して、いろいろな文体の書付を書いた人達の署名を探してみた。
署名している人もいれば、無い人もいた。
そこでふと タンタンの養父さんのことが気になって、納戸の中で休んでおられるタンタンさんをお訪ねした。
コンコン 戸を叩いても返事なし。
「タンタンさーん」控えめに声をかけてみる。 返事なし
そーっと 戸を開け隙間から覗いてみた。
うーん 中が暗くてわからない。
仕方がないので、そっと戸を閉めた。
すると中から 「何か御用ですか?」タンタンさんの声がした。
少し 後ずさりして斜め後方に位置どって(だって、中から出てきたタンタンさんと 戸の前ではちあわせしたら恥ずかしいもの)
「お休みの所 お邪魔して申し訳ありません。
少し おたずねしたいことがあって」と答えた。
「あー 今行きます」
タンタンさんが 納戸の戸をからりと開けて出てきた。
念のために書いておくけど、私が タンタンさんを 納戸に追いやったわけではない。
タンタンさんが自分で「この家の中では この場所が一番落ち着くので、ここを 私専用の場所にしていたんです」と言って、そこに引っ込んでいたんだよ。←ココ大事
それはさておき、私は タンタンさんに書付を開いて見せながら尋ねた。
「こんなに いろいろ異なる言語で書かれているのに、全部読めるのですか?
それに ぱっと見た感じ 料理レシピがあるようには見えないのですが」
「あー この書付なんですが、どうも 開いた人が一番知りたいことが出てくるようなんです。」タンタン
「えっ??」
「つまり 私は、落ち人さんの食べられるものが知りたくて この書付を見たので
そのとき読んだレシピに従って、昨夜も今朝も食事の用意をしました。
養父によると、最初見た時は まっしろで、
そのうちだんだん、ココでの暮らしに困った時に開くと、解決策やヒントになりそうなことが出てくるようになったそうです。」
「つ つまり 魔法の書?」
「ふーん そういう呼び方もできるのですね。
養父は 簡単に 書付って言ってましたが」
「はぁー 驚いた」脱力です。




