2日目はスープづくりと台所仕事
昨日は 良く動いたので、今日は室内でゆっくりしたい。
だけど 朝一番のお仕事として 鳥たちの様子を見に行かなくては。
バケツに 水を組み入れ、ひしゃくを持って出発
飼育場の雌鶏5羽とうずら3組は いずれも元気そうだった。
各自の水入れの中の水を入れ替え。
飼育場には イネ科・マメ科・アブラナ科の植物(いわゆる牧草)が茂っているので
当分 餌は無くても大丈夫かな?様子をみてみよう。
まだ、餌の作り方を調べていないし(;'∀')
鶏たちはそれぞれの巣で卵を1つづつ産んでいた。
なので 1個だけ失敬した。
毎日 卵をぜんぶとっていったら 鶏たちが 卵を産む意欲をなくすと困るから
それとも つがいになってないフリーの雌鶏なら 卵をとられても気にしないのかな??
◇
・朝ごはん、
昨夜作ったウサギ肉のシチューを温めて青梗菜とお肉を追加。
ヤカンで湯を沸かし、冷ご飯は湯漬けにしていただく。
お湯が残ったヤカンは 作業台へ。
これ 中身がさめたら「湯冷まし」になるね
井戸水なら そのまま飲んでもよさそうな気がするけど。
茶の葉は 使ってしまうと、いつどのように補充できるのかわからないので、
もう少し暑くなるまで使わずにおいておこうと思う
(茶の抗菌・防腐効果に期待して 夏の飲み水保存対策に使用するつもり)
・食器と空になった鍋は 井戸の横にある流しに持って行って洗う。
洗剤はない。
なので 食器は 目の粗い麻の布巾でこすりながら水洗い。
コメのとぎ汁を使えば、シチュー皿などの油分もばっちりとれる。
そのあと 鍋など調理器具を洗う。
昨日は お釜を洗ったけど 今日は空になった鍋。
外側のすすの付いた部分は、棕櫚の繊維を束ねたたわしでこすり落とす。
棕櫚の繊維は 棕櫚の木の樹皮をほぐしてとるのだが
熱帯のココヤシから繊維をとる場合は、ココナツの実(結構大きい)割って、中の汁を飲んだり可食部分(実の内側の白い部分)をはがしたあとの殻を4~6週間水につけたあと、繊維部分を分離するのだそうだ。
だいたい ココナツ一つから亀の子たわし1個分の繊維が取れるのだとか。
ココヤシの実の殻の繊維部分を利用するのは ある意味 廃材利用のエコだよね。
シチューを作ったあとの鍋の内側は 肉から出た油脂分がくっついているので
糠袋で洗う。
ほんとは シチュー皿も糠袋で油分を落としてから すすぎ洗いの時に麻布巾を使えばよかった><
まっ 糠袋もコメのとぎ汁も 油分を落とす働きをするのは 糠の中に含まれている成分に変わりなし(笑)
あー そういえば コメ糠は 酸化しやすくて、精米してから 冷凍庫で1~2か月、冷蔵庫で2週間しか持たないんだった。
使用期限が切れたぬかは お掃除用に回さなければいけなかったんだ><
米ぬか美容法で使う時は ぬか漬けなど食品利用するときと一緒で常温1日(夏)~1週間(冬)が使用期限だった。orz
うわぁ~ 自然素材活用型生活というのは ある意味 保存期限との戦い
きっちり日誌をつけて管理しないといけないんだ><
だって 米ぬかの酸化状態なんて 見ただけでわかんないんもん、私現代っ子だから。
もしかして ここでも 鑑定君を使って 健康を守るとともに 己の鑑定力をあげないといけないのかな・・。
視点を変えると、ぬか床として長期利用するために 糠と塩をまぜて発酵させるって すんごいなぁ 昔の人の暮らしの知恵!
・あ そうそう、生糠を弱~中火で3分くらい炒って、「入り糠」にすれば 冷蔵1か月 冷凍3か月になるんだった。
でも 入り糠にしても 吸湿性が高まるから 常温保存はあまりお勧めされないだっけ・・?
はぁー むかし 飢饉のときに糠を食って死んだ人が多発したというのは
結局 古くなった糠の酸化成分にやられたんだろうなぁ。
だから救荒食物とするために糠の利用法を試行錯誤した人は
あく抜きに灰を使ってなおかつ糠を炒ったりあれこれ試したんだ・・
あの文献を読んだときは あまりの煩雑さに目を回して まっいいかぁと読み流してしまい
詳細を覚えていない私。今から思うと 愚かだったな。
なーんてことを 鳥ガラスープを作りながら、ぼーっと考え込んでしまった。
◇鳥ガラスープの作り方◇
鳥1羽分の骨を大鍋に入れて たっぷりの水で火にかける
今回は 保存庫にあった ショウガを薄切りにして水から入れました
沸騰後は ちょいちょいアクを掬うのが澄んだスープにするコツ
保存性を考えれば塩をちょっと入れたほうがいいんだけど、冷蔵保存するなら塩なしの方が 料理にあわせて調味しやすい。(それが減塩のコツにもつながる。)
同じ理由で ニンニクやネギも入れなかった。
大人数でスープとして使いきるなら ネギとショウガ あるいは ショウガとニンニクの組み合わせが 中華の定番なんだけどねぇ。
鳥1羽分の鳥ガラスープを和洋中さまざな料理に使い分けるなら
何も入れない方が使い回ししやすいと思う。
今は 私にとっての基本の調味料ともいえる 煮干し・鰹節・昆布が使えないから 今回は、ショウガを使ったスープストックにしたけれど。
冬なら シチュー用に ショウガの代わりにローレルの実を仕込んでも甘味のあるスープになっておいしいんだ♬
個人的には ローレルとニンニクの組み合わせが好きだ♡
・とりあえず 鍋1杯分のスープを濃しとったあと、容器に入れて冷ましている間に、鳥ガラの2番だし(笑)
鳥ガラに新たな水と芋・大根を入れ、沸騰したスープで ささみを湯がいて取り出し冷ます。このささみは ゴールドチキンとして晩御飯のおかずに。
ささみを取り出したあとの、まだ沸騰を続けている鍋の中に青菜をくぐらせて取り出す。
これも冷まして 夕ご飯のおひたしに。
そろそろジャガイモも良い感じに火が通ったので、昼食分の鶏肉を入れて火からおろす
・本日のおひるごはんは
鶏肉・じゃがいも・大根の煮つけ
(厚揚げと調味料があればおでんになったのだけど、
今回は 素材の味のハーモニーを素朴に楽しもう)
鳥ガラ2番だしと冷ご飯&卵で作った 鳥雑炊
雑炊の色どりに大根葉を 少し刻んで入れた。
ショウガと大根のとりあわせって、案外すっきりとしたスープになるから好き。
◇大根1本から◇
・大根もまた 庭に生えているのを 丸ッと1本収穫した。
じゃこがあれば、大根おろしの和え物にするのに~ と思いつつ
大根の首の方3分の1は輪切りにして、鳥ガラ2番だしをとる時に 一緒に煮込んだ。
その一部を昼ご飯の煮つけの一部として食す。
鍋に残った大根を小鍋にとりわけ、2番だしを少し小鍋に移し、
砂糖と醤油で味付けをして一煮立ちさせたあとは、火からおろして冷ます
十分に冷めたら、汁ごと大根を容器に移して冷蔵保存。
これは 明日のおかずにしよう、
つゆのしみた大根の柔らか煮、冷やしてもおいしいのだ
・大根2/3は 針千本に切って、酢につけてなますに。
今回は贅沢して 砂糖もちょっぴり付け加えた。
(買い物すら気軽にできない環境では、自家生産できないものの消費には気を使う。)
これは 2・3日後のお惣菜ね。
◇
・フー疲れた。
昔の主婦が 多くの時間を台所仕事に費やしていた理由が分かった気がする。
保存のための食品加工、
限られた食材・調理環境の中で味のバリエーションを出すためには いろんな工夫が必要だもの。
そして もったいない精神で 食材を余すところなく食べきるための工夫も!
・あっ いけない 新鮮なうちに 大根の葉と茎を「ふりかけ」にしなくては!
というわけで、収穫後 洗ってざるにあげて、陰干ししていた大根葉を細かく刻んで、
ごま油でいためて しんなりしたら醤油をまわしかけて、
火からおろしてすりごまをかけて 混ぜ混ぜしながら荒熱をとったあと別容器へ
冷めたら冷蔵保存1週間可。
この家に ゴマすり機があって 良かった。
明らかにプラスチック素材のごますり器
これがなぜここに?と思わなくもないけど 深く考えないでおこうw
だって、「お手伝い」としてすり鉢とすりこ木でゴマをするのは 見て楽し♡香りが立ち上る瞬間にワクワクの大好き♡な作業だったけど、一人で食卓の用意をしている時は 正直面倒な作業なんだ。
一人ご飯の準備って 使った道具の洗い物も減らしたい・一つ一つの作業にかかる1分1秒を減らしたい省略できる手順はできるだけ省こう!と思っちゃうから><
そしてあらためて じゃこ または 鰹節が欲しい♡と思う。
それに 豆腐・薄あげ・厚揚げも!!
厚揚げがあれば おでん!
薄揚げがればごく細に切って、じゃこの代わりにふりかけに使えたのに!
◇
・本日の夕ご飯は、
炊き立てご飯 大根のふりかけつき
大根の煮つけ(冷えたのん)と青菜のおひたし
コールドチキン
なんか 料理をしているうちに1日が過ぎた感じ。 寝よ
(参考)
・「湯浅丈太郎」(かつおきんや作 梶山俊夫画「白いにぎりめし 短編集」1972年初版 牧書店)
飢饉のとき、藁・糠・あわの皮 の食べ方を研究した。
加賀藩の歴史資料書として残っているらしい
米ぬかのあく抜きには すやきの皿を砕いて使った
(未処理の糠を食べると 3日で青ぶくれして死んだとのこと)
・たわしの素材:亀の子束子
https://www.kamenoko-tawashi.co.jp/learn/material#:~:text=%E3%81%9F%E3%82%8F%E3%81%97%E3%81%AE%E4%B8%BB%E3%81%AA%E7%B4%A0%E6%9D%90%E3%81%AF%E3%83%91%E3%83%BC%E3%83%A0%EF%BC%88%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%84%E7%B9%8A%E7%B6%AD%EF%BC%89&text=%E6%97%A5%E6%9C%AC%E3%81%A7%E7%94%9F%E8%82%B2%E3%81%99%E3%82%8B%E3%82%82%E3%81%AE,%E3%81%AA%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%AF%E3%82%B3%E3%82%B3%E3%83%A4%E3%82%B7%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82
このサイトでは 亀の子たわし発明秘話ともいうエピソードもあり面白かった。
明治の発明品だったんですね。
亀の子束子のサイズは、発明者の妻の手を参考にしたのだとか。
・米ぬかの利用法 (こめむすび 2022年4月18日 2024年4月9日)
https://kome-musubi.jp/how-to-use-rice-bran/#index_id3
・炒り糠とは(ぬかライプ)
https://nuka-life.com/nukazuke/rice-bran/
・大根葉のふりかけ
https://mi-journey.jp/foodie/67105/
↑のレシピにある唐辛子と砂糖は お好みで入れなくてもだいじょうぶ!
ゴマは 粒のままでは消化されにくいので、
栄養分をしっかり吸収するには すりごまにする必要がある。




