夕ご飯と薪の始末
一人暮らし初日⑥
家禽小屋を整備して、お肉をとりに貯蔵庫との間を行き来して、
すっかり疲れたので 夕ご飯は 簡単にすることにした。
・今の気温だと ご飯をまとめて炊いても1日持ちそうなので、とりあえずお鍋で2合炊飯。
水加減は 私の手なら 手の甲がちょっと出るくらいでいい。
こどもの時は 手首くらいまで水を入れたけどね。
このあたりの水加減は 自分でいろいろ試して 自分なりの手加減を体の成長に合わせて覚えるしかない。
・庭に出て ジャガイモと玉ねぎを掘り出した。
ナス科の植物にはグリコアルカロイドが含まれていることがよくある。
たとえば 未熟なジャガイモとか ジャガイモに光が当たって青くなった部分とか・・
品種によって ジャガイモのサイズの標準的サイズが違うから、品種ごとの特徴を踏まえて 未熟(まだ小さい)ものを避けるようにと言われてもなぁ・・
株(地上部)を見て これは ジャガイモ、これはナスとまではわかっても、ジャガイモのどの品種かまではわからぬ。
ついでにいうと 今がどの季節なのかもわからないし、この土地の旬もわからぬ。
というわけで 魔法の書をジャガイモの株の上にあてて 鑑定してもらった。
ついでに 玉ねぎらしきものの上でも。
・そして 完熟ジャガイモ1株から150グラム前後のやつが6個と先っぽの小さめのやつが1個とれた。
豊作 豊作
念のために 小さなジャガイモ1個を種イモにするために 紙袋に入れて
地下の冷蔵室の棚に置いておくことにした。できるだけ竪穴から話した場所に。
・玉ねぎも 一株から握りこぶし大のやつが しっかりと採れた。
玉ねぎのひげ根の部分も天ぷらにするとうまいと生産農家さんから直接お聞きしたことがあるけれど、それに 自分で掘り上げたものなら けっこうこのひげ根の部分が長いのだけど、1個分を天ぷらにするのも手間だし・・・
茎の部分も ネギより濃ゆい味がするのは知っているけれど、さほどうまいとも思わないが不味くもない。
なので、救護所に保存されていた干しシイタケと ジャガイモと玉ねぎとウサギ肉、
それに 庭の塀がわりにはえていた月桂樹の葉を摘んでスープにした。
ローレルには 青い子房がたくさんついていたので、季節的には 6月か7月だろうなぁ たぶん。
秋になって この実が黒く色づいたら しっかりと収穫しなくっちゃ。
この実を水から入れてスープにすると 1粒でも大鍋一杯のスープが甘く味よくなる優れモノだから。
救護所の保存食品に 干しシイタケはあったけど、煮干し・鰹節・昆布の類がなかったこいうことは ここまで海のものは届きにくいのかな?
なんて 思いながら、火の番をしているうちに、スープとごはんができた。
それらをよそい、鍋を作業台に移し、面倒だなと思ったけど ご飯はおひつに移して、おひつも作業台に移した。
・竈に使った薪の残りは 大きいものは火消し壺へ。
火消し壺は外気を遮断して 中に入れた火の気の残る薪を消化してしまうすぐれもの。
最近のアウトドアブームにのって、金属製のものが最近売られているのを見た。
ここにあるのは、どっしりとした焼き物製。釉薬は内側にかかっていた。
一方 炭化したもの(燠)や灰は炭壺へ
これは 燠の部分が灰にうもれることにより 小さな種火として炭壺の中で残るため、明朝 再び 火種として使える。
こっちは釉薬のかかった陶器で、火消し壺よりは小さい。
火打石で火をつけるのは大変なので、こうやって種火を継いでいくのも生活の知恵。
さらに 冬になれば この燠を行火に移して布団の中に入れ
布団の中を温めることにも使う。(湯たんぽよりも暖かい)
燠火は、七輪に移して、豆炭代わりに使うこともできる。
いわば 自家製の炭である。
(幼い頃、祖母が炭化した薪の中から適度な大きさのものを選んで、七輪に移しているのを見て
お手伝いのつもりで 私もかまどの前に座って、焦げた薪の先をつついていたら
「もう火の調節をしたから 今はそのままにしておいて。
それに 薪の先をつついたら、炭が粉になるから触らないで」と言われて
キョトンとしたことがあったっけ。
↑1970年代でも山の入会権を持つ農家は、都市近郊でも普通に薪と電気・ガスを併用してましたw)
・今日は ヤカンで湯を沸かさなかったので、食事の時の汁気で水分補給となった。
・味噌はあるけど 煮干しなどの出汁の源が無いから、明日は 鳥ガラ 明後日はウサギの骨を使って じっくりとスープをとって作り置きにしよう。
生姜 あるかな?




