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落ち人:明日をも知れぬ運命  作者: 木苺
    初めての狩り?いえ 家禽のお迎え
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鶏とうずら

一人暮らし初日④

鳥小屋のお掃除が済んだら、今度は 鳥たちを入居させなければいけません。


どうやら この庭に居る鳥たちには、縄張り持ちとそうでないのがいるようです。


(くさむら)の中に点在する縄張り持ちの雄たち


 各自 なわばりの中に巣を作って 雌の訪れを待っています。

 ただ おとなしく待つだけでなく 毎朝 コケコッコーと時の声を上げたり

 ジュジュピーと鳴いたり

 鳴き声の後で羽を鳴らしたりして雌の気を引こうと頑張ります。

 (ちょっと (きじ)の生態に似ていたりして)


 雌との出会いがあるまで 周期的に鳴き声や羽音をたてるのです。


雌たちは 雄たちの縄張りをあちこち訪問して回り、

気の合う雄に出会えたら交尾。


しかし その後のカップルの行動は二通りに別れます。


A) 雄が用意した巣に卵を毎日1個づつ10日前後産卵を続け、約1か月の抱卵に入る雌鶏


B) 雄が用意した巣が気に入らないとばかりに、雄を従えて他所に巣を作って

 そこで抱卵する雌。


②雌雄とも 個別に あるいは グループで あちこち移動して回っている鳥たち


 この子たちは、互いに出会ってから、雌雄一緒に巣を作って子育てをするカップルもいれば、雌があちこちに卵を産み歩くものなど いろいろです。



・今回は 抱卵場所を探している独り歩きの雌鶏を捕獲の第一ターゲットにしました。


その為に、タンタンさんがいる間に、魔法の書を使って こっそりと家禽の雌雄や行動目的を見分ける鑑識眼を身に着けておいたのです。

 おかげで 毎回 鑑定魔法を使わずとも、家禽の性別や何をしようとしているかがわかるようになりました。


 (これ 長く 飼育活動をしている間に養われる知見ですが、それを 魔法の力で身に着ける。こういうのを チートというのかな・・)


書付で予習した知識をもとに、鶏や鶉をお迎えする準備良し!


 では! と捕獲にかかる前に再度考えました。


 せっかく掃除した飼育舎(中でに鳥たちを放し飼いできるように泣ている平屋)だけど

 鶏たちを入れたあとの糞掃除が間に合わない(私にとっての負担が多すぎる)と思ったので、

 屋外型の飼育場を使うことに変更。


 幸いここには、柵で囲った飼育場がいくつもあり、その中に住んでいる鳥はいなかったので。


・飼育場の一つを、雌鶏区画①と名付け、ここに5つの巣を用意し、そこに5羽の雌鶏を入れました。

  (巣は、飼育舎の備品倉庫から持ち出したw)


 こっこ こっこと鳴きながら、区画の中を歩きまわった鳥たちは

なんとか それぞれの巣に納まったようです。


 これから 毎日 卵を産んでくれるかなぁ・・

 私が それをパクッテも大丈夫かなぁ・・


一応 巣に雨風が当たらないように 巣の周りは囲ってあります。

 (この囲いも 飼育場の備品を流用しました)


抱卵中 雌はあまり飲み食いしないらしいけど、毎日 卵をとりにくるときに

滋養のある餌と新鮮な水は与えよう。

 といっても 鳥の餌、どうやって作ればいいんだっけ・・



・第二ターゲットは 巣作り場所を探しているうずらのカップル


鶏卵が確保できれば うずら卵は無くてもよいのだけど、

この世界の鶉は 肉としての可食部分が多いらしいのです。

 1羽からなんとなんと150~200gも取れるのだとか!

 (日本の場合は121~130gらしい)

   

電気製品が無さげなので、肉類の冷蔵保存が・・

塩漬けとか燻製とかも手間がかかりそう。

というわけで 一人暮らしの時に1食分のお肉の確保としては、

鶏よりも(うずら)の方が適量かなぁとも思い、ウズラの飼育に挑戦!


・ちなみに 鶏1羽3kgからは、もも、胸、各400g前後をもも2枚、胸2枚で1600g、手羽50g前後を2本、ガラ600g前後、ささみ50g前後が2本ぐらいとれるそうな。


これだと 一人では食べきれない。


・結構広いうちの庭を 毎日 (うずら)を探して歩くのも大変そうなので

 とりあえずは、巣作り場所を探している鶉3カップルを探し出し、

 目の細かい捕虫網を振り回して捕獲。


 そしてカップルごとに鶉区画①~③に入れました。


 鶉区画には 雨風の当たらない巣作り場所と 餌場となる草地 砂浴び場がセットになっている。

 どうせなら水場も用意したかったのだが、やはり 水は毎日取り換えた方が良いだろうと思い今回はなし。


・鶉たちも 最初は ケーケー ギョケーなんて大声も出しながら騒いでいましたが、やがて落ち着き 巣作りを始めた。

 巣材をさりげなく 巣づく予定地の近くに置いといたのを 使ってくれた、良かった。


 鶉は、生後6週で産卵を開始し、一度に10個前後の卵を産み、抱卵期間は16~17日間。

 その寿命は、雌なら1・2年、雄でも長くて3・4年らしい。


 (雌が短命なのは 卵目的で飼育してどん暖産卵させることによる負担が大きいから)


 なので 食肉目的としての飼育なら、3つがいから始めれば、毎日1羽づつ食べていけるかな??


 繁殖用に残すつがい区画とは別に、いずれ食用の鶉のための飼育区画も用意したほうがよさそうだ。


◇ ◇

ここまでやったら おなかがすいた。


お昼ご飯を準備しなくては。


(参考)


・鶉1羽の可食量

https://www.jingisu.com/c/rare/uzuraniku/12017 (通販サイト)


・鶏1羽の可食量 (通販サイト)

https://www.inakadori.com/item/maru/#:~:text=%E4%B8%B8%E3%81%94%E3%81%A8%EF%BC%91%E7%BE%BD%E3%81%8B%E3%82%89%E3%80%81%E3%81%A9%E3%82%8C%E3%81%8F%E3%82%89%E3%81%84,%E6%9C%AC%E3%81%90%E3%82%89%E3%81%84%E3%81%AE%E3%81%A8%E3%82%8C%E3%81%BE%E3%81%99%E3%80%82


・鶉の生態及び飼養等に関する情報について (真面目な論文の一部ですが出典不明)

https://www.maff.go.jp/j/syouan/douei/tori/pdf/airepo-2.pdf


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