詩 クリスマスツリーにマシュマロを飾る
「お前の家貧乏だから、ツリーしか買えなかったんだってな。かわいそー」
「プレゼントも用意してもらえないんだろうな」
「お前の所は惨めなクリスマスになるな」
クリスマスツリーにマシュマロを飾る
何がなんでもマシュマロを飾る
ふわふわの雲とかじゃなくてマシュマロを飾る
とにかくマシュマロでなければならないので
マシュマロだけを飾る
星とか 靴下とか プレゼントの箱とかは要らない
クルスマスツリーにマシュマロを飾る
マシュマロにこだわって
マシュマロだけを飾る
白い雲なんて及びじゃない
雪なんてものも及びじゃない
とにかくマシュマロを飾る
絶対にマシュマロを飾る
何が何でもマシュマロを飾る
「ストーリー」
お菓子のツリーをパパが買ってくれた。
本物のツリーは高いからだって。
それを友達に見られて馬鹿にされちゃった。
何よ、そんなに飾り付けをじゃらじゃらさせるのが偉いっていうの。
本当の美しさっていうのは、経済力なんかに左右されないのよ。
なけなしの小遣いで買えるのは、マシュマロだけだけど。
これで、立派なクリスマスツリーをつくってやるわ。