怠惰と色欲と嫉妬と憤怒と
はじめに
人間、真に成長する時とは一体どの様な時であろうか。
新たな目標を見つけた時か、新たな言葉を知った時か。是、それらは全て正しい。人が成長するのは、何かを学んだ時なのだ。
そう、人間は幾度も学び進歩、進化してきた。
人間は人間だからこそ学ぶことが出来、成長して来れたのである。
ではここで再度問おう。人が真に成長をする時とは、一体どの様な時であろうか。
その答えは、「絶望」した時である。人間は壁にぶつかった時に一番成長するのだ。それを乗り越えるため、その学びから得た教訓から、その絶望に再び直面した際に、それを受け入れられるように……
それは新たな事を学んで成長した時、その成長が必ずしも良い成長になるとは限らないということでもある。
達観しすぎたその価値観は、どうにも人間のそれとはかけ離れて見える。
「絶望」から学ぶとは、つまりそういうことなのだ。
―出会い―
春。始まりの季節。彼の胸は期待でいっぱいだった。
「高校生」最高の肩書きだ。
彼の見た目は普通オブ普通。
学力は少しいいくらいで後は無駄に狡賢く、口も達者な程度。趣味はアニメにゲームのオタクと、何の取柄もない平々凡々な、高校一年生である。
彼が望む事はただ一つ。「日々を楽しく過ごすこと」ただそれだけである。
もう少し欲のある事と言えばせいぜい友達と彼女が欲しいことくらいだろうか。
まあ彼女いない歴イコール年齢の彼にとって、彼女なんてものは夢のまた夢だろう。学校はアキバドームのすぐ近くだ。
理由はただ一つ、都心で凄く行きやすかったのに加え、近くにはオタクの聖地、秋葉原まであるのだ。それにつけて、もしかしたら自分の推しコンテンツのライブがアキバドームでやるかもしれないのだ。学校帰りにドームでライブ、なんて甘美な響きなんだろう。
夢のような高校生活が待っている……そんな期待だけが、彼の心に輝いていた。
「あ~セックスしてぇ~~」
入学式の直後、健康診断中の一言だった。
彼は致命的に間違えた。友達作りのために吐いた一言は、彼を奇異の視線に晒すものであった。
中学校の頃から、中身は何ら変わっていないのに「陽キャ」と仲良くなろうとしたその行為が浅はかだったと彼が気づいたのはその言葉を紡いだ五秒後だった。
第一問題、そんな言葉で笑いも話題もとれるわけがない。
陽キャの事をどれだけ小馬鹿にしていたのか、そしてどれだけ下に見ていたのか。どうせこういうので笑うんだろうと思って吐いた言葉は彼をクラスにおいてほぼ孤立させたといってもよかった。
またそれにより、その一年、彼は仲良くなろうとした者達からやいのやいのとおもちゃにされることになる。
「どうせ仲良くなれるのはオタクだけだよ」
「ま、そうだよな……」
次の日の朝、彼は高校で偶然再会した、小学校の時の友人と登校している際に陽キャと友達になろうとして失敗したことを語る。
その友人は何かと世渡り上手なので、彼はお手本にしたかったようだが、本人はそうは思っていないようであった。
実際、彼には見えていなかったようであるが、その友人も人付き合いにはなんだかんだ苦労しているようで、人に本音が言えなかったり、自分がどう思われているのか凄く不安になるような人間なのだ。
結局は良い友人関係を築けるのは似た者同士なのかもしれない。類友万歳だ。
彼の席はど真ん中一番前だった。
よく先生のつばが降りかかる滝スポットとして恐れられている席だ。
後ろと横はブスな女だった。ズルい女じゃなくて小ズルい女だった。どんな見た目かと言えばおかめとカバのような顔の女二人だった。
顔とはやはり性格からにじみ出る物で、内面が汚いと外面も同様に汚くなる。それを体現している人間は、あれ以上にいない。
彼は触れ合って二日の彼女らに何故か二日でキモがられた。今度は理由が無かった。
でも、その奥の席。二つ左隣に、綺麗な子がいた。黒髪を後ろで一つに束ね、後ろの女子と楽しそうに喋っていたその子の見た目は、彼の目に突き刺さった。清楚ながらも愛らしそうに見えるその子の瞳は、輝いて見えた。
でもそれ以上に、その子の鞄には見たことのあるキャラクターがいたのだ。
彼には解った。彼女が、同じアニメを推している同志であると。
男なら、いやオタクなら一度は夢見たことがあるだろう。
「オタク同士のカップル成立」オタクなんて人種はそもそも色恋沙汰が無い。
彼らは自分磨きをしない。外見も汚い人が多い。そも、そんなところに使えるお金がないともいう。
だから彼ももちろん考えた。「彼女になってくれないかな」。けれども彼は現実を見れる男だった。
というよりも彼に今必要なのはクラス内の友人なのだ。
クラスの男に友達になれそうな人はほとんどいなかった。
性格が合わない、話が合わない、話に行ってもおもちゃにされる。
そんな状態ではまともに友人関係は築けそうに無いのは当然だろう。
だから、趣味が絶対に同じである友達候補は何としても押さえたい所だ。
友人のいない学校生活ほどきついものは無い。
しかしだ。いきなり女子に話しかけに行くのはちょいと無謀が過ぎると彼は踏んだ。
丁度一日前の反省を早速活かした訳だ。
そこで彼が考えたのは、さりげなく自分も、同じようにキーホルダーを鞄や筆箱に付ける事だった。そして、彼女の方向にそれとなく見せるように、三日程過ごした。
「ねぇ君?もしかして、ハートステージ好きなの?」
彼の作戦は完全に成功した。
まんまと引っかかったのだ。
オタクだからこそわかるオタク心理を利用した釣り餌は、仲間のいないオタクを見事に釣り上げた。
「うん、そうだよ」
まるで何も知らなかったかのように白々しく応える彼であるが、その内心はキタキタキタキタァ!と心から舞い上がっていた。
―怠惰と恋慕と友達とライブ—
彼と彼女は、その場で連絡先を交換した。彼女も同志を見つけて満更でもなさそうであった。
けれど、その日は彼女とはそれっきりであった。彼はものすごく話しかけたそうだったが、入学式の日の経験則からそれを踏みとどまった。そもそも彼はオタクを高校で出す気は更々無かったのだ。
けれども、オタクが友達を作るにはその手しかなかった。結果彼女と連絡先を交換できたものの、学校で話せないんじゃあ意味がないのだ。だって彼が欲しかったのは、学校の友達だったんだから。
その日の放課後は中学校の同級生と一緒に総合音楽部の見学に行った。
目的はギターをやりたかったのだ。
そして、見学で言われたのはギターをやるにしても何か吹奏楽をやらなきゃいけないらしいという事だった。
また、そこまで厳しくないというので、ギターを中心にやろうという心意気で入部することに決めた。中学の同級生も一緒にやるというので、安心しきっていた。
ところがこれが巧妙な罠だった。ギター、ベースの希望者が多すぎて、入った一年生は一人たりとも弦楽器が触れないことになってしまったのだ。
「だって全員出来ないのに誰かが触っていたらおかしいでしょ?」とは顧問談である。
「まじでふざけんなよ。」
彼は入部早々部活に対してやる気を失ってしまったのだ。
一応サックスを触り、テナーサックスをやる事にはなったのだが、いまいちやる気は起こらなかったようで、やる気はないのに部活は毎日あるのが憂鬱で仕方なかった。
でも、親にも、同級生にも、先輩にもそのことは言えなかった。
彼女と連絡先を交換して一週間。
それは部活に入って一週間という事でもある。
メールではちょくちょく連絡を取り合っていたものの、校内で彼と彼女が会話することはゼロに近かった。
けれど、席が近いこともあり授業中にアイコンタクトや手を振るなど、初心な彼には最早耐え難い程の恋人ムーブをかまされていた。
そんな中、彼女は不意に校内で堂々と話しかけてきた。
「ねね今日さ、放課後アキバ行こうよ!」
彼には毎日部活がある。平日はそのはずである。
「え、いいよ。」
彼は二つ返事でOKと答えた。
まだ部活を始めて一週間にもかかわらず、それをないがしろにしたのだ。
どうやら彼女は女の子達のグループからハブられてしまったという事らしい。秋葉原に向かい歩きながら話を聞いた。そう話しながら涙を流す彼女の姿は、彼には救いを求めるシンデレラに見えた。
「オタクには居場所はないのかな……私がそうだから……?」
「「少なくとも、彼女たちにとってはそうだったのかも……でも、俺は絶対に裏切らないから」
彼がそう言うと彼女は物凄く輝いた笑顔でこう返した。
「そうだよね!私にはキミがいるもんね!」
「あ、あぁお前には、俺がいるよ」
彼がその後食べたハンバーガーは、まるでゴムのように無味であった。
夕刻、万世橋から眺める電気街は朱く染まり、ぞろぞろと仕事を終えたくたびれ会社員が駅へと向かっていく。
彼の頬は、そんな電気街のようにずぅっと朱くなっていた。
遊んで話しているうちに彼女と推しの話で盛り上がり、今度行われるハートステージのライブに一緒に行くことになった。
「私のネ友も行くらしいんだけど、会おうって言われてて、一人で会うのが怖いから一緒にいてくれる……?」
女が怖いと言っていて、それを黙って見ている男は居ないはずだ。
そんなこんなで彼は彼女のネ友とも話す様になった。
彼女を中心にして、コミュニティが出来上がった。
ライブも一緒に楽しみ、その日にあったはずの部活も当然のように彼はバックレた。彼にとって、最早部活なんてどうでもよくなってきていた。
彼には彼女が必要で、彼女にも彼が必要だと、彼はそう考えるまでになっていた。
だが、女性を中心にしたコミュニティなんて、当然のようにトラブルが付き物である。
彼女はネ友に一度告白され、学校でも同級生に一度告白された。そして、彼女はそのどちらともを振り、二回とも彼に助けを求めたのだ。
そして彼は、その二人共と友達だった。そして、その二人をいともたやすく切り捨てた。彼女が嫌がっているだろうと。
思い返してみると、この時からきな臭い雰囲気はあったのだ。ただ一つ言えることは、恋は盲目であり、彼にはその時経験が足りていなかったのだ。
様々な事があったように思えるが、まだ六月前半、彼が彼女と出会って二ヶ月と少しの出来事であった。
―色欲と嫉妬と愛と偽り—
少しの時が過ぎて高校一年生の夏。彼はアメリカへ短期語学研修へと赴いた。彼は彼女に会えないことが相当に寂しいらしく、毎日のように通話していた。アメリカの写真を毎日送り、自分のことを忘れていないだろうかと再三気になり、スマホばっかりを眺めていた。
この頃になってくると、彼は彼女に恋心を意識せざるを得なくなっていた。友達に好きなんだと相談し、どうやって告白しようかと考える日々であった。
これまでに彼は彼女の為に毎晩通話して、悩みや愚痴、相談を聞いてそれにこたえた。週に一回以上は部活を蹴って秋葉原に一緒に遊びに行っていた。
そんな彼は慣れない夜更かしで成績すら危うくなり、方々から信頼を失いかけても彼女のことを想っていた。
これはもう依存という他なかった。お互いに依存していた。少なくとも彼にはそう思えた。人間生まれて初めて恋焦がれるとそれ以外の事は何ら重要じゃなくなるのだ。
事態が大きく動くのは彼がアメリカから帰ってきて間もない頃であった。
彼女と会えない日々が続いていた彼であったが、夏休みのある日に、遊ぶことが決まっていた。
その日が楽しみで楽しみで仕方のない彼であったので、その一週間前に何をするのか、どこに集まるのかなどの予定を彼女とメールにて綿密に計画立てていた。
その時である。計画を立て終わったところで、彼女からとんでもないメッセージが飛んできた。
『ねぇ、彼女欲しい?』
『ど、どうした急に』
質問の意図がわからずまともにメールを返すことが出来ない彼。
『欲しい?』
もう一度来た。
『まじで欲しい、心から』
嘘偽りなく本心を告げる。
『私は?』
『?』
『付き合ってみる?』
『え、がち?』
彼女への紛れもない恋心を持っていた彼にとって、この話は驚愕の一言で済ませられるものではないくらい驚きの事であり、望むべくして望まれた、彼にとって今一番欲しい言葉であった。
『え、ホントに俺でいいの?』
『キミならいいよ、むしろキミがいいの』
『じゃ、じゃあお願い……します……』
『こちらこそこちらこそ』
彼の望みは、唐突に叶ってしまったのだ。
一週間後、彼女と会って話し、遊び、その顔、声、仕草、全ての虜となっていた。
ほかの友達とも一緒に遊んでいたので、あまり長い時間イチャイチャすることはできなかったが、おしゃれして来た彼女に「どう?」と聞かれ、「今日も可愛いよ」と、返すだけで彼の童貞魂は歓喜に満たされていた。
どうしようもないほどに、彼は今幸せだ。
趣味も気も合う最高の彼女。おまけに可愛くて明るい。幸せとはこういった事を言うのであろう。
これが、続くのであれば。
その二週間後、浮かれていた彼に彼女繋がりのネッ友からの一報が入る。
『彼女が他の男と毎日車で何処かに行っているらしい』
当然、彼は 「は?」 とその正気を疑う。
その情報の確実性はどこから?
俺と付き合ってるんじゃ?
なんで?
誰?
俺?
え、なにが?
解らない。
解りたくない。
だって毎日話してたじゃん。キミがいいって言ってくれたじゃん。
どうして、なんで、なんで、なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで……………………なにもわからない。
人間、ほんとに受け入れがたいことが起こると思考の迷宮に囚われる。
それ以外の事は何も考えられなくなる。そんな彼の思考は最後に一つにまとまった。
『ホントに俺は今、付き合っているのか……?』
そんなこんなで、彼は悩み続けたまま二学期に入ってしまった。
ほんとに裏でこんなことがあったのかわからない程に彼女の行動はそれまでと同じで、彼はそんな彼女の事をまだいとおしいと思っていた。
ただ心のしこりはずっと残ったままだし、彼女が他の男と本当に一緒にいたのか、自分は本当に彼女と付き合っているのか。その真偽はまだわかっていない。
曖昧な関係のまま時間は流れる。その中途半端な関係を保っていたいのは彼の方なのかもしれなかった。
彼は心のどこかで真実の正体に気が付いていて、それを信じたくないからこの関係を続けているのだろう。
だが現実とは非情である。
彼女と遊んだネッ友から、彼女に好きな人がいるらしいという一報がまた入った。
彼には「やっぱりそうだったのか」と言う事しか出来なかった。
彼の味方をしてくれていたネッ友も少しバツが悪そうに彼にそのことを伝えていたのだが、人間知らない方が幸せなこともあるが、どんなことでも知ることは大事だと彼は考えていた。
正直、確かな情報としてこのことが本当だと分かった時に、彼の彼女に対する気持ちは八割方霧散してしまった。
一番の理由は、人としてやってはいけないことがあると思ったからだった。
だって、『人に交際を持ち掛けておいて、気持ちが離れたからそれを勝手に蹴った』んだから。
彼はこの行動を何処かで見た気がしていた。自分が、部活にしていた態度と全く同じだった。
恋は盲目、とは本当に正しいと思えた。
「恋」がなくなった瞬間に一気に冷静さや正しい思考が戻ってきた。
「なんだあの女、最悪じゃねぇか」
—憤怒と悲哀と失望の一言—
恋が冷めればフラットな目よりも更に奥深く、人間としての部分がしっかり見えてくるので、あとはもうあの女の欠点がよく目に入り、気持ちは冷めていくばかりであった。思い返してみると本当に価値のない女であった。
ずっと嫌われてきた、仲間外れにされていたのも頷ける。
彼はそんな奴に恋なんてしていた自分が恥ずかしくなってきた。
まず喧しい。事あるごとに騒ぎ立てる上に、人の神経を逆なでる発言や行動が凄く目立つ。
それに学がない。
何においても無知である。故に会話が成り立たないことも多いのもあの女の良くないところである。
全然魅力のない、寧ろ最低に近いタイプの人間だったのだ。
何せ、仮にも付き合っている人間に対して、何も言わずに相手を変える人間である。
そんな人間が良い人間のはずがないだろう。
「浮気と変わんねぇじゃねぇか。」
彼が抱いた感想はまさしくこうだった。
あの女が嫌われている原因は一言にまとめると「空気が読めない」という事なのだ。どうしても空気が読めない。言葉の意味が解らない。思考が幼稚で行動が直情的なのだ。そして、自分の思い通りにならないことが起こると泣き喚きヒステリーを起こす。自己中心的な思考を以って思考したことを考えずに行動するのがあの女なのだ。
結局はあの女は彼とは別れた気でいるらしく、もう新しい大学生の彼氏と付き合っている。どうやら物を集っているらしく、色々なものをその彼氏にねだっているらしい。
あの女が本当に欲しかったのは、彼氏でもなんでもなく「金」だったのかもしれないと彼は少し考えて、そうするとホントに馬鹿らしくなってきたので、もうあの女の事を考えることも、その心配をすることもなくなったのだった。
「好きの反対が無関心っていうのは、正しいんだなって、やっとわかったわ」
彼の恋心に決着はついた。
それでも、先方が彼の事を未だ友人だと思っていることに変わりはないので、友人としてのなあなあな付き合いだけは二、三か月続いた。
彼はそろそろ本当にうんざりしてきていた。
女と一言話すのすら億劫になってきていた。
興味のない人間の興味のない自分語りなどが一番聞いていてうんざりする。
ある日の昼食の時間も、女はいつものように自分をいじめている人達の愚痴を彼に話していた。
女は自分の事を棚に上げて、仲間外れにされるだとか、話してすらもらえないだとか、自分が悲劇のヒロインかのように語る。彼にはそれが本当に許せなかった。
――ああこいつ、自分というものが何もにわかっていないんだな――
「ねぇ私、なんで嫌われるのかな?」
その一言、考える前に口から出た言葉。
「わかんねえのかよ。自分の行動を振り返ってみろよ。」
女の瞳はなぜか濡れていたが、彼の口角は、綺麗に吊り上がっていた。
これは自分の実話を少し脚色したうえで、短縮して再現した話です。自分自身の大きな成長になった分岐点であり、なかなか面白い経験で話だったと今では思います。
ここに書かれている女がとっている行動は現実ではさらにひどく、パパ活まがいの事まで後期にはやっていました。今ではこの時の彼氏と別れて、さらに金をくれる人に寄生しているみたいです。馬鹿らしいですね。
みなさんも、くれぐれも知り合ってから二ヶ月くらいの女に簡単に恋などをしないように気を付けてください。手痛いしっぺ返しを食らうこともしばしばですので。