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2話 浅野軍対石田軍①

 ~04:00現兵庫県~

 尼崎藩の近くにやってきた浅野軍


「それにしても2型はひどいな」

「そうですね殿。軽量化を図るべきですね」

「めんどぉ」

「何か言いましたか?」


 浅野軍は幕府に不満を待っていた武士を集めただけなのでとても少なくその数5万。

 一方対する石田軍は10万。

 長篠の戦い並みの戦力差だ

 だが長篠と等しく石田軍側と思われていた増田が寝返るため勝機は十分にあった


 ~06:00播磨平野~


 浅野軍による宣戦布告が始まった

 同時に工作兵が隠密に出陣した


「我々の任務を再確認する」

「はっ!」


 1っ個中隊(約200名)の兵が一斉に返事した


「まず、我々は分隊(約10名)ごとに出発する」

「それぞれの指示のもと草木に隠れながら爆破目標に爆弾を設置する」

「そのあとここで落ち合おう」

「次元信管は宣戦布告直後だ」

「それでは出撃せよ!しくじるなよ」

「はっ!」


 爆弾の設置場所は火縄銃の火薬保管庫3か所、食糧庫5か所、中将以上の宿舎10か所、計18か所だ

 残りの2分隊はバックアップ部隊だ

 彼らは慎重に接近していった

 幸い石田軍の兵は宣戦布告の発表に注目していたおかげで発見されることはなかった


「分隊長こちら設置完了しました」

「了解 第2分隊脱出します」


 このような会話があっちこっちで起きているにも関わらず奴ら呑気にだな。なんと愚かなんだろうか、この戦い勝ったな


「殿、工作兵が発見されることなく帰還しました」

「ふむ、間が良いな」


 ちょうどその時宣戦布告が最後の入っていた


「これらのことから我々はここに宣戦布告す…」


 吹き荒れる風が不吉だ

 草木が悲鳴を上げているようだ

 草木が助けを求めているようだ

 だがもう変えられない

 それが、それがとても愉快だ


「る。」


 目を潰さんばかりの光量が押し寄せてきた


「ぐ、始まったか」


 膨大なエネルギーとともに血の匂いが流れて来る

 火薬が誘爆したようだその際に近くの兵士を巻き込んだらしい


「偵察兵情報を」


 風が吹き煙を晴らした


 そこには崩壊した天幕の残骸や血の跡、焼け焦げた草木の残骸そして貴重な食力が無様に転がっていた

 目論見どうり敵軍の指揮を崩壊させることができた


 腐っても戦国時代を生き抜いた武士だけあって立て直しは速かった


「敵兵約50名死亡、そのほとんどが宿舎近くにいた大将クラスです」


 偵察兵から連絡が入った


 バラバラになった連帯を補うために密集体制になった

 厚い盾、前装式の火縄銃


 これだけでそこら辺の軍隊を相手できそうなほどだ。その数5万人

 だが相手が悪かった


「よし、2型照準開始」

「照準開始!」


 復唱が始まった

 火縄銃2型の総計はかなり少なく10門だ


「10門ともに照準完了しました」

「ですが計画どうりに敵軍が動くとは驚きが隠せませんな」

「ハッハッハ!誰が考えたと思っているんだ」

「そうですよね。殿、そろそろでは?」

「そうだな、撃ち方始め」

「撃ち方始め!」


 復唱が始まる

 これがなんとも心地よいことか


 空気が裂けるような爆音が大地を揺らす

 鳥が悲鳴を上げて逃げ出す


 ひと際大きな地揺れが起きた

 それと重なるように怒声と悲鳴が聞こえてくる


「観測手報告を」

「はっ」

「10発中3発が命中」

「死傷者数1000人を下らないと思われます」

「初めての発砲で素晴らしい命中率だ、だがもう少し命中率を上げれるように通告してくれ」


 功を焦った浅野軍は碌にテストもせずに2型を持って来たそれがこのような結果になるとは神のみ知る


「あれ?ここにこんなヒビ入っていたっけ?」

「そんなことより早く再装填を終わらせよう」

「お、おうそうだな」


 そのような会話が砲撃手の間で交わされていたが未だ誰も気が付いていなかった

歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩歩

       .

       .

       .

1型1型1型1型1型1型1型1型1型1型

       .            弾薬庫

2型2型2型2型2型2型2型2型2型2型

                     弾薬庫

      天幕天幕

       浅野

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