第一話 始まり始まり
今は昔1639年の事
「今日をもってポルトガル船オランダ船の入港を禁止する。」
3代将軍徳川 家光が家臣たちに向かって言った
本来ならオランダ船は出島で貿易可能だったが。幕府はキリスト教おをとにかく恐れたようだ。
~広島~
「クーックックー」
これでもう幕府はお終りだな
「クーックックー」
「よし、では出陣だ」
「はっ、 進め」
広島城の瓦の上から見ても見渡せないほどの大軍勢が並んでいた
その先頭に立つのが5奉行の1人浅野氏だ
彼らは打倒幕府を名目に出陣しようとしていた
それを見ていたものがいる。
石田家の目だ
~滋賀~
「クーックックー」
「ついに尻尾を見せたな浅野氏ここで終わりだ」
下品な笑いをするこの男が5奉行の1人石田氏だ
「時は来た、さあ鼠狩りを始めようではないか」
「前田氏 長束氏 に手紙を回せ」
「はっ!」
「ところで増田氏には回さないのでしょうか?」
「あいつは、遠いからなハッハッハッハ」
当然この男を見ている目もある
~広島~
「殿、陽動作戦は成功しているようです」
「当たり前だ、だれが計画したと思っているんだ」
「流石殿です」
小声で会話していたため、誰にも聞かれていなかった
慌ただしい足音がふすまの外から聞こえてきた
「何事だ! 殿の御前だ」
「も、申し訳ありません。増「ゴン!」」
殿もドン引きの事態が目の前で起きた。
いきなり顔面を家臣の冨田に殴られたのだった
「お前は’目’が見えないのか?」
一瞬意味不明な質問だった。我が軍には盲目者はいないからだ。
「申し訳ございません」
そこからは小声で話し始めた
「増田氏から手紙が来ています」
「ふむ」
そこには、
君の考えた策が通じるとはな~という驚きと
火力増加のために長さ2mの銃を作っだが本当に使うのかという疑問で終わっていた
「心配しなくていいのにな~」
続々と浅野氏の軍は進むのであった
◆◇◆◇
火縄銃2型
高さ1m縦1m50㎝横10mの強大な火縄銃
大きくすれば大きくするほど火力が上がるという論理から作られた銃
1mごとに車輪がつけられておりそれを馬が引く
その重さの為機動性は皆無だ
だが火薬をカプセルにしたり後装式にしたりしたことで再装填は通常の火縄銃、火縄銃1型を凌駕している