9話目!
74pt、ブックマーク25件(2月4日現在)
おっさんは街での用を終えたのか街から出ていた。
これから寒い時期が来るのか薄手の服装から厚手の服装へと変わっていた。
おっさんが道なりに沿って歩いて数刻、日が暮れかけていた。
おっさんは道から少し外れ野営の準備をし始める。
何もない空間からテントを取り出し張るおっさんに何かが近づく。
動きが遅く音が少なかったためおっさんは気づくのが遅れたようだがある程度の距離で気が付いたようだ。
おっさんが振り向くとそこにはスライムと呼ばれるモンスターがいた。
スライムは球体に近い形状をしていて核と呼ばれる石が内部に透けて見える緑色の弱いモンスターである。
スライムはあまりにも弱すぎて討伐対象にされない。
蹴り飛ばせばだいたいは倒せるしそれで倒せなくても人を襲うことがない。
スライムに知能はないと言われ自身の下にある草を食べながら進んでいるだけであると言われている。
草以外は消化できないようなので雑草処理としてスライムを誘導してる人もいるそうだ。
そんなスライムがおっさんに近寄るが当然おっさんは無視をする。
しかしスライムはおっさんに近づくと動きを止める。
スライムが動きを止めることは基本的にない。
進む先が崖ならばそのまま落ちるし、水だろうと泳いで進む。
他のモンスターにさえ向かっていけば食べられるまで進むし、人にもぶつかるまで進む。
だがそのスライムはおっさんを目の前にして止まった。
そのことに気が付いたおっさんは驚くが、結局ほっとくことにしたようだ。
そして次の日、テントの前にいたスライムはおっさんについてまわるようになったようだ。
スライムが仲間になった?